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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

学校災害と安全教育(5回シリーズその4)

2013年09月12日 00時00分01秒 | 紹介
 
 釘が出ていたら直し、用具が毀損していたら修理し、石が転がっていたら取り除く等、普段の点検を必要とする。鉄棒の土台が腐っていて児童が負傷した場合にも、賠償責任があることを考えなくてはならない。日本学校安全会が発足し、学校管理下の事故の大部分が災害共済給付によって救済されているので、父兄が学校の責任を追及する事例は稀になったが、事故の内容を厳密に究明すれば、学校の管理責任が皆無という事例は少ないと思われる。不慮の事故は偶然性によって起こるというが、科学技術の発達によって、原因を究明すれば、偶然という内容も変貌するであろう。学校設置者あるいは校長も係る事象をふまえて、安全管理に細心の注意を払うことが必要である。将来、文部省としても、学校環境の安全管理について何らかの基準を作成する時期が来ることを考え研究している。健康安全で幸福な生活のために必要な習慣を養い、心身の調和的発達を図ることである。


すなわち
 1.自己の生命を大切にし、安全な生活を営む習慣や態度を養うこと。
 2.他人の生命を大切にし、人に迷惑を掛けるような行動や態度を取らない習慣や精神を養うこと。
 3.安全に関する知識を与え、これを理解する能力や実践する能力を養う。
 4.危険に直面して、即応できる判断力と態度や技能を養うこと。
 5.安全に関する決まりを良く守り、行動する態度を養うこと。

 この5つの目標で、各教科、道徳、特別教育活動及び学校行事等学校におけるあらゆる機会を通じて安全教育を行うこととしている。あらゆる機会を通じて行うことは、何もやらないことに通ずるという批判もないわけではないが、要するに、教室における知識の教授だけでは不十分であり、いわゆる習慣形成するための普段の訓練しつけが必要であるという意味である。また、家庭生活との関連が極めて深いので、家庭との連絡を密にする必要はいうまでもない。(次回へ続きます)