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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

学校災害と安全教育(5回シリーズその5)

2013年09月13日 00時00分01秒 | 紹介

 安全教育について注意したいのは、安全といって、子供を危険から隔離することが目的ではない。幸福で健康安全な生活を営むという最終目的に到達するための手段として安全を身につけされるためである。従って、危うさから引き離すだけでは、その危険を防止することは出来ない。いわば、危険と同居して危険に打ち勝つところまで達すること。危険の存在及び性質を理解し、それを未然に除去することが出来なくては、身に付いた安全教育とはいえない。そこに、児童生徒の心身の発達段階に応じた教育が必要となってくる。

 技術の進歩により、危険の様相も事故の内容も変わってくるが、これに対処する基本的な態度及び習慣を身につけられればその目的を達するといえよう。要は、自分が災害に遭わないようにする段階から、他人に災害や迷惑を掛けない段階に進み、将来社会人・職業人として、社会の災害防止に役立たせることが安全教育の究極の目的である。
 終わりに、未分化な状態にある、学校安全の理論の確立と安全教育の方法論の確立のため、先生方のご協力をお願いする次第である。

 以上当時の文章をそのまま掲載したため、違和感もあったことであろう。今日では危険を防止するための危険予知訓練や、地域の防災活動、AEDを使った心臓ショック等人命救助についても多くの手法と情報を得ることが出来るようになった。産業分野での危険予知にはハインリッヒの法則について以前取り上げたことがある。人災と呼ばれる火災、巨大化したゲリラ豪雨災害や巨大津波を伴う地震災害が起きている。天災を無視した複雑な環境が二次災害を発生させ、避難を優先する場合も多くなった。複雑な社会のメカニズムは学校教育だけでは解決できない多くの難題もあり、人知では予測の出来ない世界に突入していることも事実である。そのことについては別稿に譲りたい。(このシリーズ最終回です)