鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

土木系女子

2017年05月29日 00時00分01秒 | 提言

 5月24日付新聞紙上で紹介があった「ドボジョ 首都圏に来たれ」との見出しを読んだ。神奈川・首都圏経済という紙面である。背景となっているのは、2020年の東京五輪開催に伴う建設工事の準備作業が予定されていることと、土木業界は特に、高齢化による担い手不足が顕著で、その補充策として、女性にターゲットが向いているのである。一方、女性の活躍する社会を目指すことは、安倍首相がスローガンとして掲げているところである。

 

 社会情勢の変化を突き詰めればどこかで雇用問題に触れざるを得ない。今まで、土木建築業界は、男性の職場として、従事者数はもとより、体力的に女性より勝る男性の職場として、男性が君臨してきているといえる。体力の優位性ばかりでなく、イメージは3K職種といわれ、危険を伴う分野である。時流からすれば、この分野にも大いに女性の参入が求められていることに意義があることは認めたいが、果たして今後どのように展開するか、興味をそそられるところである。

 

 労働環境の改善が進めば女性の参入が望めないわけではないが、厚生労働省も古くから、建設業界の雇用改善について多額な予算を投入し、各種助成金制度を創設し、努力してきているが、残念ではあるが、顕著な改善は世の中の時流とはなっていない。そもそも、大手ゼネコンが受注し、末端の作業者には恩恵すら届かないという重層構造、平たく言えば、ピンハネ、つまり、孫請け、曾孫請けという受注行為自体が変わらないことによる弊害を持ち続けている。

 

 建設労働災害による死亡事故、冬季の出稼ぎ労働、現場が常に変わるという必然性、自然災害に常にさらされるという作業環境、高所・高温・騒音・粉塵、落下物、大型建設機械操作、夜間の突貫工事等、どれをとっても、安全第一とはいえ、危険にさらされる作業環境は工場等の生産加工現場とは比較にならない厳しい状況にある。今後もチェック体制を維持し、研究を重ね、工法の改善、改良・改善できる部分は大いに改良・改善し、省力化、機械化、無人化を進めるべきと考えている。

 

  そこで、ドボジョ、建設小町ともいうそうであるが、どのような部署で女子力を発揮してもらうのか、具体的な内容や関わり方を明らかにし、公表するべきであろう。ただ単に、現状の雇用環境下で、不足する人員の補充としての目的であれば、一過性に終わるし、将来を考えた時に、単なるパフォーマンスやご都合主義では、短期間で挫折することは明白である。


林業の人材育成

2017年03月03日 00時00分01秒 | 提言

 紙上で提言があった。我が国の林業をどのようにとらえるかは行政の課題である。長年に亘り検討され、試行錯誤が続いているが、一向に変わらないように感じられる。地勢学的にも、樹木の生育に適した我が国であり、植林を行い、住居等生活に密着した樹木の利用は他の先進国に比べ、利用度は高い。しかしながら、第一次産業からの脱却には、もっと知恵を絞らなければならない。

 

 林業に携わる人材についても高齢化が進み、若者が参入しづらい就業先のようで、抜本的な改革が望まれている分野なのである。農協の改革が高らかに叫ばれ、まさに今、世間の目が注がれている。今後大きく変わることは間違いないところであろう。それに比して森林組合については課題が山積みであっても話題に上がることも少なく、誠に憂慮すべき状況である。その理由には、国土保全の問題であり、樹木生産の市場流通上の課題がある。

 

 紙上の指摘は人材育成を取り上げられていたが、人材育成は将来の働き手を育成するには必要であることは当然であり、それ以前に、個別対応では達成が不可能な林業問題は、全体的な林業に対するフレームワークを再構築する必要があろう。早急に抜本的な見直しをする必要があり、国を挙げての取り組みが求められている。まずは、今までの政策や体制を白紙に戻し、権力が分散し、山岳地帯を抱える、各県の自由度に任せるのは人材や予算上の限界があり、省庁の再編も視野に入れながら、知恵を絞る時期となっている。

 

 特に根源的な問題は、建築用木材の輸入制限であり、段階的に国産材の使用義務化を行う必要性がある。国産材が割高であるという点は伐採や搬出に多大な人手を要すことである。林道の多くは急峻な山道しかなければ大型の機械の導入も妨げられる。一連の作業はすでに人力をほとんど使わなくてもよい先進諸外国のシステムと機械の導入を図ることで解決できる。

 

 輸入木材は東南アジア諸国の山岳を丸裸にしているという話も聞く。貴重な生物の棲み処を破壊し、樹木の伐採による洪水の発生も同時に伝えられ、価格が安いだけでそのような危険性を生む我が国の林業政策は決して許されるものではない。

 

 人材育成のかなめについては機会を改めて持論を展開したい。育成して輩出した技術者が建築・建設分野に就職してしまう教育とはどこかが間違っている。


高齢者講習

2017年02月25日 00時00分01秒 | 提言

 約2週間ぐらい前になるが、神奈川県公安委員会から高齢者講習のお知らせという葉書が届いた。内容は誕生日前に高齢者講習を受けてからでないと運転免許の更新ができないことになるとの内容で、70歳以上の方は義務付けられたようである。認知症の検査は75歳以上とのことは知っていたが、70~74については認知症検査以外の内容の講習会である。講習時間は180分(3時間)、手数料は5600円である。

 

 講習内容は、講義、討議、運転適性検査機材の使用診断と指導及び、運転実技による診断と指導である。ただし、小型特殊免許のみの方は、運転実技はない。運転実技はテストではないとのことである。免許更新手続きは、教習所への予約から高齢者講習を受講し、免許の有効期間が誕生日後1か月間あるので、ほぼ6か月間の予定が記載されていた。

 

 最寄りの講習場所の案内までご丁寧に記載されていて、2校が案内されていた。早速、溝ノ口にある自動車学校へ連絡したところ、混雑していて、直ぐには受講できず、6月に入って再度連絡をもらうことになった。予約番号を伝えられた。

 

 葉書には、高齢者講習の代わりとして、チャレンジ講習、特定任意高齢者講習、運転免許取得者教育があり、内容は直接自動車学校へ尋ねることになっていた。これらの講習がどのような位置づけなのか不明であるが、代用できるとの理解であり、いずれ、調べてみることにしたい。

 

 重要と思われる案内に、運転免許証の自主返納制度が書かれてあった。運転免許を返納することは車を運転することはできないことを意味し、持っている免許証は手数料1000円と申請用写真1枚で申請すれば、身分証明書(運転経歴証明書)として活用できるとのことである。当然、高齢者講習は受ける必要がなくなる。

 

 最近の高齢者が引き起こす運転ミスによる交通事故が連日新聞の社会面を賑やかせている。また、運転中の脳梗塞等による発作で、運転が不可能な状況に追い込まれ、歩行者を引き込む死亡事故も発生している。高齢者に限らず、健康上の問題があれば自動車運転をしないように何らかの方策が必要であり、高齢者ばかりではなく同様な講習は更新時には併行して行われるように提言したい。


高齢者ドライバーの死亡事故原因

2017年01月18日 00時00分01秒 | 提言

 警察庁の有識者会議の初会合で提出された報告書によれば、75歳以上のドライバーが、2015年に起こした交通死亡事故を分析したところ、人的要因の約3割がハンドルやブレーキなどの不適切な操作だったことが分かった。新聞紙上によれば、75歳未満のドライバーと比べ、2倍の事故発生率であった。

 

 免許の返納や、については後で触れることにするが、最近の話題としても高齢者の運転ミスによる人身事故や器物破損等の事故報告が目立つようになってきている。全体の交通死亡事故が、減少傾向にある中で、突出した傾向にあることは理解できるが、その対策は十分効果が上がっているとは言えない結果となっている。

 

 以前から言われていたことであるが、高齢になればなるほど身体機能も低下するし、特に、判断力を司る目や耳の機能低下ばかりではなく、反射能力も落ちる。とっさの事故回避が間に合わず、パニックに陥りやすい。高速道路の逆行や、一時停止を行わない、左右確認が十分ではない。方向指示器を出さない。突然追い越し禁止の黄色の区分線を乗り越える等の平素の行動も注意散漫な状況を見ることが多い。併せて高齢歩行者も、横断歩道があってもそこを利用せずに、左右の確認をしないで勝手に道路を斜め横断することも事故発生の原因を作っているように思う。

 

 では、どのような対策が考えられるのであろうか、認知症等と診断されれば、家族の付き添い等が義務付けられるが、常時家族が付き添うことも限界がある。付き添い一つにとっても家族だけでは支えきれなければ、地域住民の協力やボランティアが必要になろう。

 

 悲惨な事故に学童の集団登下校が、高齢者ドライバーの運転する車両による死亡事故も発生していて、集団による登下校も問題になっているようである。交通量の少ない通学道路を変えることや、歩道と車道の分離柵などを設置する防御対応も有効と思われる。信号機のない交差点や横断歩道には、やはり最低限信号機の設置が望ましい。

 

 高齢者の免許返納は自主性を重んじているため、強制できない。都会の居住者には代替え交通手段があるのでまだ返納しやすいが、地方では車両に代わるべき代替え手段がないのも問題解決を長引かせている。個々の問題は人命尊重の立場に立ち、被害者にならない、加害者にならないためには今何をするのかを熟慮しなければならない時期に来ている。

 


クリスマス商戦以前

2016年12月26日 00時00分01秒 | 提言

 キリスト教のキリスト生誕を祝うことの始まりは、前夜祭という儀式を仏教徒が多い我が国に定着し、プレゼント交換や、家屋のイルミメーション、商店街はクリスマスケーキの販売等教会とは別の方向で活性化している。どうも気になるのであるが、仏教や神道の儀式は、商戦が起こるほどの活況が見られないし、年々大衆の心から離れて行っているようである。

 

 仏式や神道での結婚式や葬儀はあるものの、この変化は著しい。昨今、仏式の葬儀といえば家族葬が浸透している。数は少ないものの、墓を持たない樹木葬や、海への散骨等形が変わってきている。神社ではあまり問題があるとは思えないが、廃寺や、檀家の縮小によって、経営が成り立たない寺が出てきている。古くからあるお彼岸やお盆は律儀に先祖や亡くなった親族の供養を行う家庭は多いものの、仏教の創始者である釈迦や神道の天照大御神はその生誕を祝うことはないし、クリスマスのような華やかさはない。

 

 今更どのように変えていくのか、名案があるわけではなく、今の流れを注視するだけであるが、関係者の大衆離れというか、ありがたさや尊さの心情に変化があり、身近に感じなくなってきたかもしれない。都会は特にその傾向が強い。人心から離れた宗教は単なる古い神社・仏閣など観光資源となっているし、心のよりどころではない存在と変わってきた。大衆が持つ交通安全、合格祈願、家内安全、商売繁盛等の願いは変わってきたわけではないし、新年を迎えるにあたっては、来る年が良い年となるよう願うのは至極当然なこととなっている。

 

 では、仏教や神道の教義といえば、どちらも大衆には分かりづらいし、現代風ではない。ことさら、哲学的な深さばかりが目につき、大衆受けできない高さまで上り詰めた感がある。必要なのは、基本的な行動であり、相手を思う気持ちであり、先祖を敬う等の心情でもある。一般大衆の生活から遊離することではなく、本音で当たらなければ、益々人心から離れてしまう。考えなければならないのは、見かけの儀式にこだわる宗教者の姿勢なのである。オープンな施設であることも大切なことであり、敷居が高ければ低くするほかはなく、率先して現在浮上している社会問題に対峙し、例えば、高齢者介護や、若い世代の育児等へ踏み込めるかが大切なポイントとなろう。

 

 関係者に対しては、何もしないで現在に至ったわけではないであろうが、大衆を巻き込む施策なり方策が見える形で取り組んでほしいと願っている。


庭木の手入れと厳寒対策

2016年12月22日 00時00分01秒 | 提言

 剪定が残っていた樹木の剪定作業に取り掛かっている。植木業者であればほぼ1日仕事なのであろうが、自分で行う作業なので、急いでする必要もなく、空いた時間を使って、少しずつ進めている。枯葉の除去と、剪定し終わった枝葉は透明なポリエチレン袋に詰め込むが、枝の長さが長いと多くの葉や枝が入らない。15cmぐらいに剪定挟みや剪定ノコを使って細分化する。この作業は結構時間がかかる。

 

 以前は庭で燃やしていたが、最近では近所が煙や舞い上がる灰を嫌うのでゴミに出している。環境汚染が叫ばれるようになってからであるが、区役所でも火災の危険性や、ダイオキシンの発生などの心配があるためで、ご時世を思えば、適切な指導であろう。近所の家も決まった植木屋が毎年、この時期ほぼ一斉に剪定を行っている。この仕事も年々機械が導入されていて、ガソリンエンジンで始動するトリマーやブロアーが鳴り響いている。しかし、女性高齢者だけの家も多くなり、自分でするには大変な仕事でもあるので、手を入れないで放置している家屋が増えているようである。

 

 残った樹木は、モチノキとユズリハである。どちらの木も母親の実家(杉並)から車で運んできたもので、この場所に移り住み始めた頃である。年数を数えると既に60年以上が過ぎている老木である。子供のころにはモチノキに昇った記憶がある。高さは3mぐらいに切っているのでそれ以上にはならないが、病気もしないでよく持つものである。ユズリハは、20年前ぐらいに根元から切り倒したが、根元から若芽が成長して、現在ではモチノキと同じ高さに育っている。ユズリハは、新芽が育って初めて前年の葉を落とすので、理想的な子育てといわれ、門松や、輪飾りにはウラジロ(シダ)と一緒に飾られる。新しい年を迎える(世代交代)意味もあるようで、おめでたい樹木の一つである。

 

 年齢がかさむとともに庭木の剪定作業もきつい仕事になりつつある。脚立を使っての高所作業であり、バランスを崩すと落下して危険でもある。気を付けて作業に当たりたい。

 厳寒対策では有名なのが雪つりであるが、それが必要な樹木はないので特に行ってはいない。柿の胴回りに虫除けのための菰藁をまくとよいと言われているので、今年もやってみたい。菰藁の代わりにゴザを切って使っている。樹木ではないが屋外にある水道の蛇口にはポリエチレンの緩衝材(指でプチプチとつぶして遊ぶもの)を巻き付けている。後は毎年行うのが駐車場の屋根に詰まった枯葉を取り除く。雪が積もったときに水はけが悪くなるからである。