鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

サンセット

2015年07月31日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 高気圧が張り出し、夏の安定した高気圧配置になってきた。日中は日差しが厳しく、風がないと温度が上がり、涼しい居場所を探すのに苦労するが、熱中症予防で、気象情報では、水分の補給とエアコンの利用を推奨している。今や、「心頭滅却すれば火もまた涼し」の格言は死語になって、片隅に追いやられている様だ。

 

 夕方は陰影がはっきりし、サンセット後は、神秘的な雰囲気に包まれる。数紛単位で、風景が変わり、闇になるまでには十分楽しめる。町中では明かりが点灯し始め、黄昏(たそがれ)が楽しめる。夕暮れは、一の暮れに始まり、やがて、目を凝らさないとよく見えなくなる二の暮れが訪れるのである。日中の厳しい日差しはなくなり、夜風が涼しく感じられる。コンクリートやアスファルトに受けて熱は容易には下がらないが、これも町中だからで、郊外ではひんやりしてくる。

 

 サンセット時は、写真撮影でも一つのモチーフになり得る。夕焼けばかりではなく、太陽のまぶしさは消え、赤味が強くなって、雲間に太陽を捉えると、放射状に発散する光の広がりを捉えることが出来る。ダイヤモンド富士は有名であるが、これと同じ現象が見える場合もある。周りの雲との関係であるので、日によって異なるが、うまく捉えると絵になる。

 

 海岸線では、サンセット時に水平線を境とする様々な形の夕日を見ることが出来、海水面に拡がるさざ波に反射した光の帯も美しい。佐渡で見た夕日を思い出す。ハワイや太平洋の小島で撮影されたサンセットは、何故か雄大で、南洋の雲が赤く染まり、木々のシルエットも美しい。自然が奏でる光と時間経過とのコラボ風景である。

 

 昨日は、駅前の店の窓際の席で会食を午後5時半から始めた。通勤客の帰宅時間にあたり、人の波は途切れることはなかったが、若い人のグループは三々五々集まり、何処かへ消えていく。夜のとばりが下りるまでの1時間足らずであったが、夕暮れ時の神秘性を実感し、アルコールの助けもあり、時間経過を忘れさせる一時であった。自宅にいて、テレビを見ながらの夕食とはまるで異なる光景に、心躍るものがあった。せっかくのサンセットである、読者も是非楽しんでみては如何であろうか。


写真仲間

2015年07月30日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 連日35℃を超える高温が続いていて、写真撮影もままならずにいたところ、女房からの誘いで、近くの高根森林公園に出かけた。レンゲショウマという野草が咲いているので、それを撮影するためである。名前は聞いたことがあるが、実物を近くで撮影することは始めてで、雑草の中にかわいい花が咲いていた。何枚か場所を変えて撮影したが、この花を目当てに、カップルのカメラマンも来ていた。高根森林公園は、多摩丘陵にあり、結構有名な川崎市立の自然公園である。

 

 丘陵地帯であるが、森林が多く、近くには緑が丘霊園があり、地続きである。また、紫陽花寺である等覚院もあり、時期々には見物客も多い。高根森林公園の駐車場は、土日は有料となるが平日は無料であるため、カメラマンや、ジョギングをする人で賑わっていた。近所の子供も、夏休みの自然観察か、昆虫採集かで来ていて、ザリガニ釣りを楽しんでいた。ザリガニポストが設置されていて、外来種のザリガニを捕獲することを積極的に行っている公園でもある。ヤドリギの実のなる時期には、姿や色合いがよいヒレンジャクやキレンジャクが飛来する。

 

 この公園の近くには小田急電鉄が運営していた向ヶ丘遊園地があったが、現在では閉鎖されている。山を挟んで、生田緑地もあり、ここも野鳥が多くいて、多摩川に来ているカメラマンも多い。高根グループとか生田グループなどといっているが、常連のカメラマンである。

 

 今回出会った高根グループのカメラマンは10人ぐらいのグループで、知った顔が数人いて、声を交わした。予想もしていなかったが、多摩川で出会うのと違った感覚であった。何故かさほど意味はないが、相手の縄張りに入ったからであろうか、場違いなところに来てしまった様な、言葉を探すのにちょっと気を使う。しかし、直ぐにうち解けて、写真撮影のターゲットの話となり、この時期は高根森林公園においても野鳥が少ない様であった。

 

 グループ行動をすることは仲間同士の絆を深め、情報の共有化が出来、メリットも多いからであろう。自分は単独での撮影が多いが、最近は、携帯電話に飛来している野鳥情報を得ることも増えた。カメラマンの鉄則がある様で、写真投稿では撮影場所を明かさないとのことであるが、カメラマンが殺到することで野鳥を驚かすからであろう。以前、相模川の河原にトラツグミが出たとの新聞記事や、多摩川にトラフズク(フクロウの仲間)が出たとかで、話題に上がったが、直ぐにいなくなってしまった。


夏場の自動車内換気

2015年07月29日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 日中、自家用車を屋外の駐車場に止めることで、車内の温度は40℃以上になる。正確に計測したわけではないし、また、駐車する場所も一定ではないため、分からないところがあるが、40℃を超えている場合もある。走行中に、外気温を知ることが出来る機能はあるが、室内の温度は別途温度計が必要である。

 

 駐車する場所が炎天下の場合は、窓を少し開けているが、外気温が高く、風がなければ、室内が空調無しで、外気温より下がることはない。エアコンを稼働していれば別であるが、エンジンを始動していなければ構造上冷房だけを使用することは出来ない。

 

 高温の室内の温度を下げるには、フロントドア、リアドアを総て開け放し、どれかのドアを開け閉めすると室内の高温の空気は室外の温度に変えることが出来る。通常は、窓を開放して、空調モードを外気取り入れモードに設定し、窓を開けたまま、1~2km走行する。その後、室内循環モードに切り替え空調(エアコン)スイッチをオンにすればよい。外気温との差を5~10℃の範囲に温度を設定する。身体の感覚を申し上げれば、長時間低い温度設定の中にいて、暫くすると低温度であっても感覚が麻痺して暑いと感じるようになるのは、建物室内のエアコン設定時と同じである。

 

 車内に子供だけを残して炎天下の駐車場に放置し、両親は買い物等で車から離れ、暫くして戻ってみると子供が熱中症でぐったりしていた。又は死亡に至ってしまったとの無責任な親による事件が毎年報じられる。両親がが子供と逆転すればよく分かると思うのであるが、何とも情けない話である。尊い子供の命を奪う行為は決して許されるモノではない。

 犬を車内に置き去りにしてエンジンをかけっぱなしの車を見ることや、運転者がいなくてエンジンがかかっている車にであうと、安全を考えた行為ではないことぐらい、運転免許を持っている自動車保有者が知らないわけはない。知っていても正しい取り扱いが出来なければ運転者失格である。

 

 せめてサンバイザーを使うことで、若干の室内温度の上昇を防ぐことは出来るが、炎天下に長時間駐車しないことであろう。車の外装の色も濃色系は淡色系に比べ赤外線の吸収効果が高いため高温になりやすい。現在の外装面まで放熱塗料や反射塗料を用いていないが、何れは外気温による蓄熱や放熱に機能を持つと塗料が導入されるかも知れない。既にステルス戦闘機にはレーダーで捕捉されず、レーザー光等を拡散する反射塗料や電磁波吸収塗料が使われているので、光も電磁波の一種であるから蓄熱や放熱も自在に操作出来る機能が登場している。


素地の利用

2015年07月28日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 漆工作業を行う方が困るのは、素地の選択もその一つである。地方の漆工産業があればよいが、木地やという製材所が有ればそこで分けて貰うのも良いが、椀や、丸盆等が多く、箱類は漆工専門の加工所でないと漆工の塗膜厚まで考えた作りとなっていない。

 

 インターネットでの注文に応じるサイトもあり、価格は意外と高価である。インターネットのオークションで、一度、古美術のサイトで注文したところ、落札して我が家に品物が届いてみると、プラスチックの成型品に、シルクスクリーンで印刷した蒔絵と称するモノであった。返品無用との但し書きが付いていて、見事にだまされた。製品の写真からでは品質までは分からずに失敗したことがある。しかし、リサイクルショップや古道具屋に行ってみると思わぬ掘り出し物がある。

 

 毎晩、晩酌する関係で、それを知っている知人や兄弟から日本酒が届くことがあり、高価な酒は木箱に入り、丁度塗り物にする素地には最適である。今取り組んでいるのは、八角形の桐の箱である。高さの1/3の所に斜めに切り口があり、一応蓋が閉まる様にはなっているが、通常の立ち上がりではないため、新たに立ち上がりを必要とした。大きさからすると、斜めの部分は八角柱として不要であり、丈を縮めるために切り取った。切り取った部分の内側に立ち上がりを作る算段である。

 

 桐箱で蓋モノもあるが、一升瓶の長さが入るモノで、どうも使い勝手が悪い。暫く考えているがこれといったアイデアがない。金属の蓋モノのケーキや、キャンディーが入っていた容器も工夫次第では乾漆に向くかも知れない。家庭の中を見渡せば意外なモノが目にはいる。花瓶台であり、盆栽台であり、塗り替えてみるのも良いであろう。

 

 知人に会津出身者がいて、会津塗りの製材所から箱物や椀類を送ってもらったことがあり、十分楽しめた。現在では知人も病死し、製材所は高齢のため、仕事場をたたんで、風の便りでは他界されたと聞いている。現在でもいろいろなルートを通じて相談することはあるが、素地は自らが出向き、手にとって確かめないと満足出来ないモノも含まれるため、希望通りのモノを手に入れるのは難しくなっている。下町には江戸指物や、木箱を専門に作り、販売している店舗もあると聞いているので、時間に余裕が有れば、一度探索したいと思っている。


耐暑対策

2015年07月27日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 学生時代に教生で神奈川県内にある職業訓練校へ1ヶ月間行っていたことがあり、当時はまだ養成訓練を実施していた時期で、訓練生は中卒と高卒が混在していた。雇用保険受給者や在職者を対象としたのはその後である。当時でも一部在職者を対象とした受託生訓練が行われていて、日産から若手の技術者が在籍していた。職業訓練は当時年間1800時間を訓練していたため、夏休みはわずか2週間足らずであった。勿論土曜日も午前中の訓練があった。

 

 大学は休みであったが、3年次には教生として全国の職業訓練校へ派遣される。実務実習という名で呼ばれていたが、行き先は学務課からの一方的な指示であった。丁度真夏の時期で、耐暑訓練が計画されていて、大山の雨降神社までの往復であった。多分、最寄り駅までは交通機関を利用したと思うが、若かったせいもあり、無事登山を終えた。当時は装備など無く、実習服に安全靴のいで立ちであったが、男坂が結構急勾配であったことを思い出す。さすが山頂は涼しく、一時の清涼感を満喫した。

 

 現在ではそのような行事の実施は行われていないが、日頃の訓練とは異なる体験は、暑さも耐暑対策として行われていたのだろう。現在ほど暑くなかったのかも知れない。熱中症などという言葉もなく、日射病と呼んでいた。水も極力飲まない方が疲れないなどと誠しやかにいわれていた。水筒は持っていたと思うが、飲料を買うなど無かった時代である。握り飯を山頂で食べたと思う。

 

 職業訓練校は、現在では雇用能力開発促進センターなど名称の変更はあったが、当時から文部科学省の管轄ではなく、厚生労働省であるので、知らない方も多いと思うが、労働省の特殊法人であった、雇用促進事業団が全国に100施設を運営していた時代である。都道府県においても対象は異なっていたが、専修職業訓練校という名で実施されていた。現在も継続していて、地域の技術者養成をメインにして実施されている。

 

 地域の小中学校の冷房設備は殆どが完備されていて、快適な環境の様に見えるが、当時のことを考えれば、夏には夏の対応があり、ことさら快適環境がベストではない。古い考えといわれそうであるが、環境の状態を十分考えた中での経験は将来に多いに役立つ。地域の早朝ラジオ体操が消えて久しいが、真夏を適切に乗り切ることの大切さを改めて思った次第である。


誕生祝い

2015年07月26日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 誕生日をお祝いする風習は多くの国で実施されている。習慣となっているのであろう。年齢は1年経つと1歳増えるわけで、何もせずとも時は経過する。誕生日に限らず、人生の節目というか、自らは60歳の最後の誕生日を迎えることにとなってしまったが、いよいよ高齢期に入ることになると思っている。同じ1年間の起点を元旦に求める生活のリズムや在職時は会計年度である4月1日が仕事のサイクルの始めと考えていた。

 

 子供の頃は誕生日が待ち遠しく、家族から祝福され、プレゼントを貰うのが楽しみで、ハレの日であった。食事も普段とは異なり、豪華であったし、おめでとうといわれるとそれなりに嬉しかった記憶がある。健康で1年間を過ごせたのは決して自らの精進ではなく、親であり、学校であり、周りが生活のリズムを作ってくれていた。

 

 しかし、退職し、両親はいなくなり、兄弟も別々の生活で、親戚も遠のくと、自らの生活ペースは自らが作っていかなければならず、強制されないが、何故か心許ない生活となる。むしろ自分のことはどうでもよく、子供や孫に心が移る。幸い、この時期に、孫や、子供の誕生日が重なる。もはや子供や孫にプレゼントして喜んでもらえるのか、欲しい物など聞いてみないと分からない。思いの糸は既に離れていっているのであろう。

 

 特段の感激が無くなったのは誕生日の意味がハレではなくケに変わってきているのではないであろうか、冥土への1里塚では無いが、能動的な生きる楽しみが失せ、生かされているという受動性に考えが変わってきたことに気づく。後、何回の誕生日を迎えるかと消極的な思いが強くなるのは自分だけではないかも知れない。夫婦揃っての断捨離は、不要なモノの整理は、生活の便利さに享受した証でもあるが、世代が変わることへの一抹の不安と使えるモノであっても、頭に浮かぶのは残しても誰が使うのかという、使う相手探しを思ってみるが、誰もいないことへの寂しさが同居する。いつも中途半端になり、断捨離を止めてしまう。

 

 一方では、年を経るに従い、自分がこの世に生まれた証とまで言わないが、生き様について残したいと思う衝動に駆られる。ブログを始めたのもその前兆があったのかも知れない。ブログは勝手な発言といえばそれまでであるが、自分が経験した事柄が、不特定多数の方にとって、何らかの役に立つかも知れないという思いがあるのも事実である。誕生日を迎え、つぶやきにも値しないことは分かっていても、生きているから出来ることと思っている。


市民アカデミー15後期の受講受付中

2015年07月25日 00時00分01秒 | 紹介

 川崎市が川崎市生涯学習財団に委託している事業で、誰でも参加することが出来る市民による市民大学とのキャッチフレーズで公開している。後期の申し込み締め切りは8月21(金)である。定員に満たないコースは9月30日まで募集している。今回、募集する講座は52講座・ワークショップであり、年間6400名の受講者がいる。後期は10月から始まり翌年の3月までであるが、コースによって異なり、平均10回が企画されている。

 

 コースは、政治・経済・社会、人間・福祉、歴史・文学・表現、科学、環境・みどり、音楽、美術、川崎学、エクセレントに9分類されている。定員もマチマチであり、人気のコースは多く設定されている。講義だけではなく、見学会や各自が体験出来る実習等も企画されている。

 

 自分は昨年と今年2年間に亘って、受講を継続していたが、地域協働講座と称して、企業連携を受講した。フィールドトリップが数回含まれていて、大変役に立った。講義も硬い理論的な話から、最先端の分野を紹介するなど極めて実践的な講座であった。振り返ってみると、企画される事務局のご苦労がよく分かった。70名近くが受講されていて、90歳の受講生もいて、闊達な質問は印象に残っている。2年間で経験した内容は、物の見方を一変させ、疑問に思っていたことが解明し、毎回の講義を楽しみにしていた。毎回の講義は十分満足出来るものであった。

 

 後期に計画されている52講座の内容を見ると新たに食指が動き、後期は別のコースを受講する気になって、2講座を受講することにした。既にインターネットから申し込んだが、申込即決定ではなく、受講決定は申し込み締め切り以後になる。受講決定通知が自宅に届き、受講料を納入すると最終的に決定される。受講を希望される方は、川崎市のホームページ、区役所の広報等で、案内書を入手することができ、受講コースが決まれば、申込書をFAXするか、インターネットから直接申込が出来る。説明会も企画されていて、市報や区報で紹介されている。

 

アドレスは以下の通りである。

 

 http://npoacademy.jp/   Tel  044-722-5761