あまり知られてはいないかもしれないが、秩父や奥多摩辺りでも年間数十件の山岳救助隊の出動事故があり、それぞれ毎年5人前後の死者を出している。
この辺りの山域での遭難事故というと、通常は岩登り・沢登りでの滑落事故を思い浮かべるかもしれない。もちろんそのような事故も多いが、実は道迷い遭難事故が多い。
登山道を外れて道に迷い、沢に迷い込んで滑落したり、下山中に暗くなってしまい、彷徨った挙句に滑落したり。
それも意外に近場でも発生している。
奥武蔵では有間山や二子山、日和田山辺りでも道迷い遭難が発生している。
青梅警察署山岳救助隊員の著書などを読むと、本当に身近な山で死亡遭難事故が発生していることに驚きます。
私なんぞ単独行がほとんどですから、何かあると本当に危ない。
誰にも知られずに野垂れ死にってこともあり得る。
登山道で倒れていれば誰かに気付いてもらえるだろうが、登山道を外れてしまったり、岩場で滑落してしまったら、たぶん誰にも気付かれないだろう。
捜索がはいるのも一晩明けてからになるだろうし。
幸いにして今まで身の危険を感じる様な場面に遭遇したことはないが、これからも無いとは言い切れない。
一応、遭難防止のために私が心掛けている点を幾つか。
1.地図・ガイドブック・コンパスはもちろん必携ですが、本体とは別にB5の紙にコピーしたものをすぐに出せるように折りたたんで携帯しています。いつでもすぐに見られるようにして、常に現在地を確認しています。
2.家族に山行計画書をメールで提出する。もしも帰ってこなかったら、どこを捜索すればよいかがわかるように。
「秩父」とか「奥多摩」だけでは絶対に捜索は不可能ですから…
3.変な色気は出さない。
よくわからない踏跡だとかには立ち入らない。下山中に、当初の計画よりも早く下りられそうな踏跡があったりすることもあるが、色気を出して入り込んだりしない。
4.途中で出会う登山者から情報を聞く。
どこから来てどこに行くのか、通ってきた道の状態はどうだったか、など。
生の情報だけに参考になります。
5.無理をしない。
天気が悪そうなら行かない。自分の力量は過小評価する。気は小さく持つ(笑)
山の中では本当に臆病な私です…(笑)
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