小杉行政書士事務所 小杉 幹のブログ

自然を愛し、単独で山を歩き廻ることを好み、たまにはロードや近くの山を走る、50代オヤジのブログです。

初体験の地下足袋ラン!

2010年12月18日 | ランニング

 

ほとんどの人は全然知らないだろうが、今ごくごく一部のマニアックなハイカーやトレイルランナーの間で密かなムーブメントとなっているのが「地下足袋ハイクor地下足袋ラン」。どうも出処は膝痛対策から始まっている様子。ランニングやハイキングで膝を痛め、膝痛対策で試行錯誤している中、今年出版されたランニング本に「膝痛の人こそ薄底シューズ」という記述があり、それにヒントを得て薄底シューズを求めた結果、地下足袋に行き着いたというのが理由らしい。山行記録の共有サイトのヤマレコhasytter氏のこんな日記があって非常に興味深く読ませてもらった。

私自身は、幸い今まで山を歩いたり走ったりしてきて膝を痛めたことはない。特に膝痛対策というワケではないのだが、何で地下足袋ランに興味を持ったかというと、出来ることなら裸足で山を駆け回りたいという願望を持っていることだな!(笑)

だがいかんせん現代人が裸足で山を走るのは厳しいだろう。何が落ちているかわからないし、ほんの小さな尖った石を踏んだだけでも飛び上がるほど痛いだろう。現実的に裸足で山を走るのは無理かもしれない。だが地下足袋ランなら裸足に近い感覚が得られるのではないかと考えたからである(笑)

で、早速買い物ついでにホームセンターで物色。いわゆる普通の地下足袋もいろいろ種類がある。値段も千円以下。どれがいいのかいろいろ見ているうちに、ゴム底は地下足袋だがどちらかというと靴にも近いこんなのがあった。名前は「親方寅さん」(笑)という。

親方寅さん

Photo

Photo_2

ご覧のとおり、ゴム底の厚さや形状は普通の地下足袋と変わらないが、足を覆う生地が少し厚めでマジックテープで固定するようになっている。オマケに先丸タイプ。これで1,380円。

ランニングシューズを地下足袋に履き替える際に気になる点は、見た目もそうだが(笑)、足の保護性能だろう。ペラペラの生地一枚では岩に足をぶつけたら飛び上がるほど痛いのではないか。この商品は厚めの生地を使っているので保護性能はランニングシューズとさほど変わらなそうだ。マジックテープで甲の部分を固定できるのもいい。先丸なら普通の靴下も履けるし、それでいてゴム底は薄い。いずれこの先マトモな地下足袋に行き着くにしても、入門編(笑)としては手頃かと判断し購入することにした。

さて本日の試走。本当は天覧山~多峯主山あたりのトレイルを走ってみたかったのだが、今日明日とあまりまとまった時間が取れない。それでも出来るだけ未舗装路を走りたかったので、アップダウンはあまり無いが近所の河川敷を走ることにした。

コースは何回も走っている不老川・新河岸川河川敷コース。ちなみにこんなところです。

実際に履いてみるとこんな感じ

Photo_3

Photo_4

靴下は薄めのランニング用を履いてみた。

さて試走開始。写真のように河川敷は小石混じりだったり土だったり砂利道だったりする。砂利道だと靴底が薄いので結構痛いかと思いきやそれ程でもない。かえって足ツボマッサージのようで快適だ(笑)

小石混じりの道

Photo_12

土の道

Photo_13

砂利道

Photo_14

不老川・新河岸川合流点

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旭橋へと向かう

Photo_6

なかなか快調!

Photo_7

旭橋を振り返る

Photo_8

川崎橋下

Photo_9

スタート地点から川崎橋まで約7km。ここまで特にどこかが痛いということも無く快調である。ただ途中に霜柱が融けたぬかるみが続く箇所があったが、ここはさすがに靴底に泥が詰まってグリップせず、ツルツルに横滑りする。しばらくゆっくり慎重にぬかるみを通り抜ける。ぬかるみを過ぎて靴底の泥が取れると元のグリップが復活。川崎橋で折り返し、復路は左岸道を走る。

左岸の道

Photo_10

砂中近く

Photo_11

砂中を過ぎ、久保川合流点付近からは不老川を離れ、最後は舗装路を2kmほど走って自宅まで帰ってきた。

初体験の地下足袋ラン14km終了!

感想を。

絶対にこっちのほうが走り易い!間違い無く。足指の腹で地面を蹴ったりグリップしたりという感覚が良く判る。山道を走ると良く判ると思うんだが、登り坂だと足指の腹でグリップする感覚で良く足が前に出る。下りでも最初は躊躇するが思い切って足を踏み出すと、足裏のグリップ感が良く判り気持ちよく駆け下りることが出来る。最後の2kmの舗装路では足が痛くなるのではと少し不安であったが全然そんな事は無かった。足裏感覚が良く判り、地面を掴む感覚や蹴る感覚を利用してかえって推進力が増しているような感じ。途中100mほどの下り坂を駆け下りた時にはさすがに地面からの衝撃は感じるが、これは膝よりも太腿(膝の上)にかかってくるので膝を痛めるという感覚では無い。

当初、底が薄いことによって足裏や甲の部分を痛めるのではないかと思っていたが、今のところランニングシューズの時に比べて多少疲労感がある程度。もっとも今日はあまりペースも上げていないので、今後はペースを上げるとどうなるか、アップダウンの厳しいトレイルを走るとどうなるかが気になるところ。ただし今日の感覚では、アップダウンのあるトレイルこそ地下足袋が威力を発揮しそう。あとは足裏が薄底からくる衝撃に慣れればというところか。

なんとか近いうちにトレイルを走って検証したいと思っております。検証の結果次第ではランニングシューズがいらなくなってしまうかも…(笑)

 

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
久しぶりに、川越人さんのブログを拝見しました。 (kazy88)
2010-12-19 21:32:29
久しぶりに、川越人さんのブログを拝見しました。

今回はツイッターでやりとりした地下足袋ランということで、非常にわかりやすく、楽しく読ませて頂きました。

足裏の突き上げが気になってましたが、マッサージとのこと…信じて自分も試してみる気になってきました。

私も寅さんor他の面白い何かで、先ずは夜ランで試してみま~す!
返信する
こんばんは、川越人さん。 (松パパ)
2010-12-19 22:27:11
こんばんは、川越人さん。
松パパです。
ためしてガッテンで、地下足袋でも山下りの効果を紹介していましたが、本当に膝痛には効果がありそうですね。
 私は、まだ膝の違和感が完全には消えておりませんが、膝の負担が少ないかどうか、今度狭山湖周回を走ってみて試してみようかと思います!!
返信する
kazy88さん、こんばんは! (川越人)
2010-12-20 18:28:33
kazy88さん、こんばんは!

やってしまいました、地下足袋ラン。まだまだ試走の段階ですが、ランニングシューズよりも推進力があるようです。

このあとショートトレイル、ロングトレイル、ロードランといろいろ試してみますので乞うご期待!
返信する
松パパさん、こんばんは! (川越人)
2010-12-20 18:33:51
松パパさん、こんばんは!

いろいろと経験者の話によるとやはり膝痛には効果があるみたいです。ただしいきなりだとかなりキツイ部分もあるようですので、少しづつ慣らしていったほうが良いみたいです。幸い私の場合は膝痛無いもんですからいきなり走ってみましたが(笑)

松パパさんが試してみてある程度走れそうでしたら、多摩湖地下足袋ランご一緒しましょう(^-^)/~
返信する
こんばんは、川越人さん。 (松パパ)
2010-12-20 22:14:39
こんばんは、川越人さん。
地下足袋でトレイルも走ってきたのですね、うらやましい。
 ネットで地下足袋を調べていたら、「唐津月星 野球専用地下足袋」が気になりましたがちょっと高いので、まずはワークマン辺りで手ごろな値段の地下足袋をさがしてみようかと。

 さて、本日帰宅後に夜6km程走ってみましたが、やはり途中で左膝が痛くなりました。 地下足袋は、土の道が多い多摩湖周回からデビューしてみようかと思います。
返信する
松パパ様。 (川越人)
2010-12-20 22:41:41
松パパ様。

トレイル行っちゃいました!次回はもう少しハードな飯能アルプス辺りで試してみようと思います。

地下足袋もいろんなのあります。ジョギング用なんてのもあるようです。「親方寅さん」オススメですよ(笑)

とりあえずは地下足袋で里山でも歩いてみたらいいと思いますよ!
返信する
こんばんは! (kazy88)
2011-01-15 01:04:47
こんばんは!

親方寅さんでの初ラン。
10kmほど走ってきました。

フラットな舗装路からスタート。
その後、フラットな砂利道、舗装路坂道数往復、芝生と雑草の坂道数往復。
締めはフラット主体の舗装路。

走っている間、川越人さんのブログの文章を思い返しながら、感触を実感してきました。

なるほど川越人さんのおっしゃる感覚の通り。
ブログに書かれていたことは非常に的確でした。

ここから自分の感想です。

『距離の割に、いつもより疲労感は大きい』

『足指や足裏の、本来の感覚が実感できたことは大きい』
これは
『普段、自分が如何にランニングシューズ頼りで、足指の動きをシューズ任せにして、意識を怠っているのか!』
ということなのかなと。

『今後のランニングシューズでの走りにも、何らかのフィードバックをしたい(しなければならない)』
という気にさせられました。

また、
『距離が進むにつれて、足音が徐々に変わって、音自体が小さくもなって行きました』
これは、
『楽な(気持ち良く走れる)フォームを探ったらそうなったのかな』
と。

さてここからは、ネガティブな話。

今夜はスピードを極力抑えて感触を実感するつもりでしたが、それでも時々、スピードを出そうと試みました。
ところが自分の場合は、
『とにかくスピードに乗れない…なんじゃこれ?』
と、少々ストレス。
これには、
『初の地下足袋ラン体験なのだから仕方ない』
『回を重ねて変化を探ろう』
と自分に言い聞かせました。

ランニングも未熟、地下足袋ランもデビューしたての僕ですから、今後も失敗も重ねつつ、楽しく地下足袋にも向き合って行ってみようと思うのでありました。

情報を頂きに、またブログにお邪魔します!
長文でごめんなさい!

返信する
kazy88さん、こんにちは! (川越人)
2011-01-15 09:56:24
kazy88さん、こんにちは!

早速「親方寅さんラン」ですか (^^)

地下足袋については私も何回か試走してレポも書いてますし、本文で引用しているhasytter氏のヤマレコでも体験談が読めます。そこでhasytter氏が地下足袋を「ゼロ戦」に例えているように、機動力には素晴しいものがありますがやはりそのために犠牲となった機能もあるようです。

私の場合はトレイル主体ですので「機動力」を最大限に享受出来るワケですが、長距離のロードランではkazy88さんが指摘したように「スピードが出ない」というマイナス面があるみたいですね。

アップダウンの多いトレイルでは当然あまりスピードは出ず、薄底によるダイレクトな推進力を感じることが出来ますが、ロードでスピードを出そうとするとトレイルとは比べ物にならないほどの力を足裏を通して地面に伝えます。その場合は靴底のクッションがバネのような働きをして、スピードを生み出すと思われます。

また、スピードを上げると当然着地の際の衝撃は大きくなります。地下足袋だと頭にまで衝撃は伝わりますので、どうしても無意識にブレーキがかかると思います。ランニングシューズであれば靴底が衝撃を吸収するので思い切って着地出来る。

これらの理由から、地下足袋ではスピードが出ないのではないかと考えます。先述のhasytter氏も、ロードランでは地下足袋は確実にスピードが落ちると書いています。

近々に多摩湖周回サイクリングロード14kmで、完全舗装路地下足袋試走を行う予定です。スピードについても(もっとも私はスピードありませんが…)考察しますのでレポートお待ち下さい。
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