平成22年12月11日(土)、「古の生活道路を起点に落ち葉の絨毯を歩き、白岩の廃集落を訪ねる1日」と称して、奥武蔵の名郷を起点に妻坂峠~大持山~鳥首峠~名郷という周回コースを歩いてきた。
参加者は希夷斎氏、上野氏、lizhijp氏、そして私の4名。
当日は午前9時前に名郷先の「大鳩園キャンプ場」まで車で入り(駐車場有料)、lizhijp氏と合流。全員が揃ったところで大場戸橋から妻坂峠を目指す。
妻坂峠は「鎌倉街道の山の道」として秩父と名栗、飯能を結ぶ街道として古くから栄えた古道で、その昔山向こうの生川に住んでいた畠山重忠が鎌倉へ出仕の折、この峠まで妻が見送りに来ていたことから「妻坂峠」と名付けられたとの由来があります←もちろんウソだと思われますが( 笑)
入間川源流の山中入を詰めると、最後は急登で妻坂峠に出る。
入間川起点の碑
妻坂峠
妻坂峠で小休止の後、大持山へと向かう。
落葉し切った自然林の登山道
数日前の雪で秩父・奥多摩の山々が薄っすらと雪化粧をしたので、この日も「もしかすると標高1,000m以上の北向の日陰には多少残雪があるかもしれない」と考えていたのだが、大持山に向かって登り始めると少しづつ残雪が現れ始め、多いところでは10cm以上の積雪。さほど歩行に困難をきたすほどではなかったが、結局この日の全行程のうち半分が残雪でもう半分が落ち葉の絨毯といった感じだった。
残雪のトレース
岩混じりの稜線
大持山肩へのひと登り
大持山肩からの眺め
大持山山頂
山頂で小休止ののち、肩まで下りて昼食とする。例によってお湯を沸かしてカップ麺とおにぎり。そして食後のコーヒー。基本的には単独なので4人で山で食事をとることなどめったに無い。世間話から山ネタ、下ネタまで賑やかな昼食でした(笑)
昼食後は鳥首峠を目指して稜線を南下する。
横倉山へ向かう
ブナの大木
冬枯れの登山道
落ち葉のラッセル
ウノタワ
大持山からウノタワに向かう稜線は大部分がブナ、ミズナラ、ダケカンバなどの自然林となっており、ブナは結構な大木がいくつもあって、杉や檜の植林が大部分の奥武蔵においては貴重な山域である。当然野生動物も多いと思われ、この日も至るところに野生動物の足跡が残っていた。
ウノタワからは岩場を越え、ヤセ尾根を乗り越えて鳥首峠に至る。
岩場
ヤセ尾根
鳥首峠
鳥首峠も昔は秘境浦山郷(今は大部分がダムに水没)と名栗を結ぶ生活道路であった。後述する白岩廃村に残るみやげ屋の廃屋が、当時の通行人の多さを物語っている。ちなみに浦山側にも冠岩の廃屋群が現存する。
鳥首峠を下る
入間川源流白岩入
大場戸橋に戻る
大場戸橋に戻ったのが午後3時20分。休憩込みで6時間半の行程、当初は落ち葉の絨毯を歩くつもりだったが、結果的には「残雪を歩く」になってしまった(笑)
北の武甲山から小持山・大持山、有間山を経て南の日向沢ノ峰まで続く稜線は、いわゆる「奥武蔵」と呼ばれる地域の中では一番奥深いところで広い範囲で自然林が残っており、なおかつ歩く人も少ないという静かで趣き深い山域である。今回はそのうち大持山から鳥首峠までの稜線を歩いたが、冬枯れの雑木林と落ち葉の絨毯、予想外の残雪、そして落葉した木々の間からの素晴しい眺望となかなか充実した1日だった。
しかしこの日は他のハイカーを多く見掛けた。20人位に出会ったかな。今まで何度か歩いているコースであるが、土日・祭日でもせいぜい5人位しか出会わなかったのに、冬で残雪という条件にも関わらずこんなに多くのハイカーと出会うなんてこの辺りでは珍しいのでは?やはり山歩きが流行なのでしょうか?もっともいわゆる「山ガール」らしき方々には全く出会いませんでしたが…(笑)
ヤマレコ山行記録(廃屋の写真はこちらにあります)
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昨日は平地は少し暖かかったですがさすがに山は残雪も有りなんですねぇ~
自分も入間川の源流とか見たいですが体力的にとても無理と思われますw
あと『山ガール』に遭遇出来なかったのは残念でしたねw
こんなに雪が残っているとは思いませんでした。一人だったら帰ってしまったかも。
入間川の源流は体力関係ありません。車で行けますから(笑)
やっぱり山ガールのメッカは高尾山でしょ。想像を絶する混み具合のようで行きたいとも思いません(笑)
松パパです。
土曜日は暖かったので登山日日和でしたね。西武線に乗っても登山客がすごく多かったです。年寄りばかりでしたけど(笑)。
でも暖冬だと思ってましたけど、雪が積ってる所をみるとやっぱり冬なんですね。
天気は快晴で寒くも無い登山日和でしたが、数日前の雪があれ程残っているとは全くの予想外でした。
>西武線に乗っても登山客がすごく多かったです。年寄りばかりでしたけど(笑)。
私も山行はいつも車なんですが、先日の伊豆ヶ岳トレイルランに参加した際に朝の西武秩父線に乗ったら乗客の9割が登山者(ほぼ中高年)で新鮮な驚きでした(笑)
昨年は1月中旬まで全く雪の無いトレイルを走ってましたが今年はどうですかね。さすがにトレランでは雪は勘弁ですからね!