東京都の瑞穂町を源流とし、入間市・所沢市・狭山市を経て川越市で新河岸川に合流する不老川。かつて1980年代には「日本一汚い川」として全国にその名を轟かせたこともある(笑) 最近では浄化活動が功を奏して随分ときれいになってきた。よく不老川沿いをランニングするのだが、その際に川の中を注視していると、たくさんの小魚が泳いでいることに気が付く。また夏の暑い時期、水量の減った河原で大型のナマズや40cmを超えるマルタウグイが死んでいるのを見かけることも多い。以前ネットで不老川の事を調べてみたら、川越市の岸町付近で鮎の捕獲例があることがわかった。海や河口付近から川を遡上するマルタウグイが生息しているということは、同じように下流域から遡上する鮎が生息していても何ら不思議はない。
昨日のこと、自宅から不老川沿いを下流に向かってランニング。新河岸川合流点まで行って戻ってきたが、先の鮎の捕獲例のリンク先にある「不老川と久保川合流点」下流のチャラ瀬を覗き込んだところ鮎が群れ泳いでいる(これについては昨日のブログに書いたとおり)。そこで今日は、昨日とは反対の上流部を観察してみることにした。午前8時前に自宅を出て、狭山市の入曽方面に向かって不老川沿いをノンビリ走る。福原小学校の裏辺りが浅瀬続きになっているので覗き込んでみる。ここにも鮎が多数。そこらじゅうに鮎が群れ泳いでいる。さらに上流に向かう。狭山市に入り権現橋下流の瀬にもたくさんの鮎が泳いでいる。もう少し上流に向かうと落差1mほどの堰堤がある。そこから上流はオイカワばかり。鮎の姿を見つけることは出来なかった。
いくらきれいになったとはいえ、不老川=汚いという先入観があるからか、「不老川に鮎? ウソだろ?」なんてイメージだったが、こうしてじっくり観察してみると、今の不老川には鮎は全然珍しい魚ではなく、普通に雑魚のごとくウジャウジャ生息していることがわかった(笑) 泳いでいる様子から魚種を同定するのは簡単ではないが、この時期に不老川で浅瀬を群れ泳いでいる体長10cm前後の魚はオイカワか鮎でほぼ間違いない。オイカワは瀬で採餌している時には群れはバラケており、危機を察して逃げる際には群泳することが多い。またこの時期のオイカワの雄は婚姻色が出ていて体側面がオレンジ色になっているのですぐに判る。鮎の群れはオイカワに比べて統一的で、帯状に群れて移動し、ある程度固まって餌を喰み、しばらくしたらまた帯状に群れて移動し、また固まって餌を喰むことを繰り返す。群れの中にオレンジ色の婚姻色を帯びた個体はいない。また、鮎はオイカワと違って背びれの後ろにアブラびれがあるので、遠くからだとなかなか判り難いがアブラびれが視認出来れば鮎で間違いない。
「日本一汚い川」となってから30年あまり。流域住民と行政の努力で、不老川は鮎が群れ泳ぐ清流に復活した。願わくば今後ももっときれいになった不老川が次の世代、またその次の世代へと受け継がれていって欲しいと思いますね。
不老川の写真を数枚
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本日午後追記
不老川の鮎の事を子供達に話したところ、小四の娘に見に行きたいとせがまれて午後から娘と川遊びに行ってきました。河原に降りて浅瀬を見渡すともうアチコチに小魚が群れ泳いでいます。タモ網を持っていったので魚を掬おうとしますが採れるのは2~3cmの稚魚ばかり。さすがに瀬をすばしっこく泳ぐ鮎やオイカワは掬えませんな~ 河原に座り込んで川を見ていると、目の前を鮎やオイカワが泳いでいきます。体の模様もハッキリと見ることが出来ます。いやいや、こんな近所の川でフィッシュウォッチングが出来るとは楽しいですね~ こうして遊んでいる間も何人か近所の子供達が川に下りてきます。以下、このときの写真を数枚アップしておきます。
不老川の様子
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おぉ~ この残暑の中で魚を追ってる画像が見れて少し涼しくなりましたw
ホントにどんどん川がきれいになって色々な魚が戻ってきて子供が遊べる川が増えれば良いですね!! (大人も楽しめますよねw)
涼しんで頂けましたでしょうか?w
タモ網を入れると稚魚が沢山捕れますし、泳ぐ魚を眺めているだけでも充分楽しめます。もちろんワタクシの場合は自分が楽しいことが一番ですよ!(爆)