かわティブログ 「発達と教育」と「生徒指導概論」

  平成24年度後期のシラバスは10月3日にあります。

質問と回答:生徒指導概論C (木) 120621 発達障害の子どもたち 討論 と、いじめとは何か 前半

2012年06月22日 | Weblog


1. 「優しい関係」から脱するために出来ることは何ですか。
   答:まず,お互いに尊敬すること.優しい関係は尊敬することよりも,争いを起こさないとか,うまくやろうということだけに気を遣っている状況です.それも,相手のことを考えるのでなく,自分のことを考えてうまくやろうとしているのです.ですから,そこから脱するためには,自分とは別のことをしていたり、違う考えであっても、相手を認めて尊敬できる態度を養うことだと思います。

2. いじめが最近になって表面化してきた理由のひとつに、「家庭の学校教育への関心の高まり」が考えられると思います。先生はこの考えについてどう思われますか。
   答:そうともいえるかもしれません。「家庭の学校教育への関心の高まり」という関心の持ち方が、自分の子どもだけを中心にしたものであると問題が生じやすく、教師を協力をして子どもを教育しようというものであればより良いものになると思います。

3. 先生はいじめの定義を何であると考えますか。
   答:基本的には、一対多で、弱いものを精神的なものも含めた暴力などの強制力で支配したり思い通りにしようとすることだと思います。

4. いじめに対する教師の認知度と親の認知度にはずいぶん差があるように書かれていますが、これはどのようなところから生まれてくるのだと思いますか。
   答:それは特に、被害者か加害者かにかかわらず、親は自分の子どもという一人の子どもを中心に考えますが、教師は、クラスやその友人グループなどの集団の問題としてとらえているからだと思います。

5. 先生は学生時代、または就職してからいじめにあった経験はありますか。
   答:うーん。あまりないような気がしますが、先輩の先生から、いじめられていたのかもしれませんが、あまり気にしなかったので、いじめられたことにならないのかもしれません。相手がいじめようとしても、いじめられていることを気にしなければ意味がありませんから。


6. 先生が見てきたいじめ問題の中で、一番悪質だったものを教えてください。
   答:あまり、いじめを見たことがないのでわかりません。それと悪質かどうかは結果から考えての経過なので、定義が難しいです。


7. いじめはなくなると思いますか。
8. いじめは本当になくすことができないのでしょうか。
   答:いや、なくならないと思います。しかし、いじめがなくなると言うよりも、いじめられても、あまり深刻にいじめられたと思わない子どもや状況が多くなれば、いじめは減ると思います。


9. 人と触れ合っていて、「これは差別じゃないか」と思ったことはありますか。また、どのようなことについてそのように思いましたか。
   答:差別は、いろいろ経験しました。特に、外国では、多くの差別を受けた気がします。日本では、明確な差別の対象が少ないので、わからないのかもしれませんが・・・過去には、差別や韓国、朝鮮に対する差別がありました。今でも、中国に対する感情的な反応をする人が多くいますが・・・・


10. 来週から基礎実習が始まるのですが、所属学級が高学年であれているそうなのですが、どういった対応やスタンスでいったら良いのでしょうか。
   答:実習たいへんですね。ご苦労様です。荒れている状況によると思います。男子なのか、女子なのか、一部に特に荒れている子がいるのかなどによって異なると思います。さらに、担任や対応する教師の態度が大きく影響してくると思います。荒れている場合の対応の基本は、ルールを確認して、ルールを守らせることにつきます。適切な罰則や報酬を約束するのもいいと思います。ここの状況によってそれらをどのようにするかは変わってきます。


11. 結婚適齢期ってよくきくのですが、何歳頃が適齢期だと思いますか。
   答:それは、人によって違うと思います。というより、結婚というのは、非常に個人的な問題なので、しなければならないと考えるのは、みんなするからというのと同じです。でも、希望として、というのであれば、いつでもいいのだと思います。何歳までといっても、相手がいるかどうかですからね。



12. 海外に旅行に行くならどこがおすすめですか。
   答:これも、なんども答えていますが、人によって、予算によって、季節によって、学年によって、とれる時間(期間)によって違うので、条件を詳しく教えてくれないとわかりません。


13. 長野にきたら絶対に食べてほしいと言えるような名物料理は何でしょうか。
   答:絶対なんてものはありませんよ。名物料理なら、おやきやそば、栗菓子、くらいでしょうね。まあ、たいしたものはないですね。


14. わたしは子どもどうしのケンカに大人は(度を過ぎたものは別として)介入してはいけないと考えます。子どもどうしで解決して、だんだん仲が深まっていくものだと思います。しかし、最近いろいろな書籍などのメディアからの情報から、いじめとケンカの区別が分からなくなってきました。すごく単純な質問で申し訳ないですが、よろしくお願いします。
   答:確かに、そうですね。できれば大人は口を出したくないですね。いじめとケンカとの違いは、基本が1対1か、1対多かです。ケンカはお互いに対等なもの同士が争うもので、いじめは、勝敗がわかっているのにさらに、攻撃するという状況じゃないかと思います。これで答えになっているのかな。



15. いじめには様々なタイプがあり、教師の対応もその状況に応じて変えていかなければならないと思いますが、いじめが起こったときに何か教師が共通してとる行動などはありますか。
   答:断固として、いじめはいけないという態度をとることが必要です。上にも書きましたが、いじめは、はじめから勝敗が決まっているのに、さらに攻撃するという点が、問題なのです。教師としては、対立することをさけるのでなく、対等にお互いの主張をぶつけることを練習させていくという姿勢が必要だと思います。


16. 本レポートや本書の冒頭で触れているように、先生はいじめは社会すべてに起こりうる問題だと思いま
すか?(これを否定されては本レポートのすべてを否定されてしまうことにもなりますがそれは置いといて。)率直な意見をお聞かせください。
   答:そうですね。社会すべてに起こりうると思います。しかし、いじめはフェアーではありません。まず、子どもが争いをしても、お互いに尊敬するという態度を身につける必要があります。敵対すると、すぐに、相手を馬鹿にすると言うのは、結局、意見の異なる人とはつきあうことができない状況しか作れません。


17. 私は高校生の頃、先生にとって生徒とはどういう存在で、先生方は私についてどんなふうにみて考えているのかということが気になっていました。川島先生にとって今大学の学生というのはどんな存在なのですか。
   答:それは、年齢が若いというだけだと思います。でも、みなさんは、将来は私よりも良い立派な人になる可能性(今でも、十分尊敬していますが)が高いのですから、尊敬に値する人たちだと思っています。まあ、結局、立場と年齢が違うだけで、平等だということですね。