1. 発達障害の子どものベストな学習環境を選ぶときの教師として大切なことは何ですか?
答:授業でも話しましたが、他の子どもとの比較や甘い期待で考えるのではなく、その子どもにとって、ベストである環境を選ぶことが大切です。そのためには、カリキュラムも個別に作る方がいいと思います。
2. 現在の児童養護施設の問題を改善するために、具体的な対処法としてどんなことが考えられますか。
答:このような多くの問題は、金銭的な問題が関わります。そのためには、日本での国民の意識が高まらなければ、多くの税金を使うことができません。教育の問題は、多くの場合人件費が一番の問題です。
3. 普通学校にある特別支援クラスの先生は特別支援教育の専門免許状を持っているのですか?
答:法律では必要ないことになっているために、多くの教員は持っていません。しかし、現実には必要であると思います。なぜ、いらないことになっているのかは、たぶん、教員養成が間に合わないからだと思います。そのために、認定講習などのシステムがあります。
4. 実際にADHDの生徒にはどのように働きかければよいのでしょうか?
5. 現場でADHDの子どもがいた時教師としてはどう動けばいいのでしょうか。
答:たぶん、みなさんが出会うADHDの子どもは、薬を飲んでいる状態が多いと思います。小学校の低学年の場合は多動という状態になりますが、高学年になると、お調子者という感じになります。働きかけの基本は、自己抑制ができるように指導するということです。
6. 私は正直自分でもADHDではないかと感じることが多々あるのですが、それを決める基準を教えてください。
答:チェックリストをやってみてください。私も、自分ではADHDの定義にかなり当てはまります。高橋先生もそうだといっていました。しかし、多くの場合中学生以降になると、ADHDだとしても適応していれば(学校に行けていれば)問題ありません。
7. 川島先生は発達障害の子と付き合うなかでよかったと思うことは何ですか?
答:うーん。良かったことですか。良かったかどうかわかりませんが、子どもは一人一人が、部分的にかもしれませんが、すごい能力を持っているのだなと感じました。
8. ここにあった例のように、子どもを虐待するという行為は、何らかの障害から起こるものなのでしょうか?
答:虐待が障害と関連するのは、親がその子どもを育てている段階でストレスを持つからです。障害を持った子どもは、なかなか思いどおりにはいかないことで、ストレスがたまります。その結果に、カッとなって虐待になることが多いのです。
9. 暴力が原因で障害を持ってしまう子どもはどれくらいいるのか。
答:虐待には、4つあります(身体的虐待、ネグレクト、性的虐待、精神的虐待)。そのうちの身体的虐待の割合は虐待全体の3分の1くらいだと思います。しかし、実際には、身体的虐待だけでなく、それらが組み合わされているので、はっきりとはわかりません。
10. より多くの人に、特別支援についての知識を身につけさせるためには、どのような方法があると思いますか。
答:これは、難しいですね。まあ、社会運動を起こして、マスコミに働きかけることかもしれません。私の知り合いの、ADHDの子どもの親は、クラスの父兄会の時に、みんなに話をして理解をしてもらうようにしたと言っていました。
11. 先述したような「知らない怖さ」を感じた事はありますか?また、それはどんなときですか?
答:それは、いくらでもあります。身近な例でも、知識がないためにだまされたり、占いや血液型をを信じたり、オレオレさぎにあったり、だまされても泣き寝入りしたりなどです。私は、知識は、損をしないことにつながり、お金にもつながると思っています。
12. 先生が「世間は誤解しているな~。」と思う、障害児に対する誤解はありますか?
答:難しい質問ですね。まあ、子どもはみんな同じように育つと思っていることですかね。
13. 発達障害は治るものだと思いますか。
答:この質問は、「治る」ということをどのように考えるかによります。障害や病気があっても、日常生活に支障がない場合は問題がないからです。発達障害児であっても、教育環境や家庭環境によって自立した生活を送ることができるようになるのであれば、問題がないということです。ですから、発達障害は治るか治らないかの問題よりも、成人してから自立した生活ができれば、それで治ったのと同じになると思います。また、ADHDの場合は、薬を飲んでいれば、適応できるのであれば、それでいいと思います。薬に対するこだわりや障害へのこだわりを持つということの方が偏見になります。
14. 最近、障害者などの障害は「障がい」と表記されていたのを見たのですが、何か意味があるのですか。
答:「害」という字が、ネガティブな意味を持っていることから偏見を生み出すという懸念からです。
15. 教師の責任とは何だと思いますか?
答:一人一人の子どもが、大人になって、その子の持っている力を発揮して生きてゆけるように援助すること・・・。その意味では、子どもの能力や性格を正しく把握し指導することです。
16. 発達障害の子どもは両親がいる家庭と母(父)子家庭とではどちらが多いのでしょうか。
答:そりゃ、確率から考えて、両親がいる家庭の方が多いでしょうね。母(父)子家庭であることとは関係ないと思います。
17. 家族との関係で、大切にしていらっしゃることはありますか?
答:家庭は、みんなで作っているものだという気持ち・・ですかね。
18. 今、就職活動を行っており、本命の会社の最終面接を控えています。何かアドバイスがあればお願いします。
答:面接は、結局、自分を正直に出すことですね。また、話をするときにも、自分が本当に信じていることを話すことだと思います。
19. 最近課題が多くて、睡眠時間が減っています。授業で寝てしまわない良い方法はあるでしょうか。
答:寝そうになったら、体を動かすこと、深呼吸をすること、楽しみにしていることを思い浮かべること・・・まあ、できるだけ睡眠時間をとるために、だらだらしないこと・・かな・といっても、私も、なかなかできません。
20. 先生は何歳くらいから携帯を持ち始めるべきだと思いますか?
答:何歳でもいいと思っています。ただし、親が一緒に使うとか、時間を決めてチェックをするとか、必要なときだけ貸し出すとかなど、親が関わって管理をすることが重要だと思います。また、携帯代金を決めたり、だまされないようにチェックをしたり、だまされた例を話したりなどが大切だと思います。
21. 先生の得意料理は何ですか?
答:ローストビーフ、ビーフシチュウ、煮豚、魚介類をさばくこと、パエリア、ミートパイなどです。お勧めなのは、煮豚ですね。いろいろな煮かたがあります。しょうゆと砂糖だけでなく、コーラで煮たり、八角をいれたり、ショウガで煮たり・・そして、切ってから冷凍にするといつでも使えます。
22. 先生の好きな小説のジャンルは何ですか?
答:SFと古典です。
23. 学生の頃、バイトをしていましたか。また、大学生がやっておいたらいいと思うバイトは何かありますか。
答:私は、郵便局での仕分け、酒屋の配達、トラックの運転などをしました。大学院になってからは、塾をじぶんで作って教えていました。お勧めのバイトは、家庭教師、塾教師、水泳のコーチなどの教えるバイト。教えることで自分の出来ないことがわかると思うからです。
24. 長野駅前にはたくさんのご飯屋さんがありますが、川島先生のおすすめのご飯屋さんがあれば教えてください。
答:すみません。私は、駅前の方は、めったに行かないのでわかりません。安いご飯やさんは、やはりチェーン店の方が安心できるような気がします。
25. ペットを飼うことに伴う責任とは何だと思いますか。
答:飼い始めたら、最後まで責任を持つということだと思います。その理由から、私は、よく旅行に出かけたりするので、ペットを飼わないと決めています。
26. 菅内閣が発足しました。先生は新内閣に何を期待しますか?それとも母体は同じ民主党なのであまり変化は期待できないと思いますか?
答:私は、政治家に求めるのは、清貧とノーブレスオブリージュです。小鳩内閣は、自分の利益を求めていたので、それを排除できるのであれば、菅内閣には、期待したいと思います。
27. 特別支援学校は特別支援学校免許を持っていなければならないのに、どうして特別支援クラスは、免許を持っていない教員でも担当することができるのでしょうか。
答:現実的には、特別支援学校免許を持った教員を養成することがたいへんであり、人数が足りないということ、さらに、一般に特別支援に対する認識が甘いことの両方だと思います。
28. 自閉症の症状の1つである社会性の障害が十分に分からなかったのですが、社会性とは具体的にどんなことを指すのでしょうか?それが障害ということは、どんな行動をしてしまったりするのでしょうか?できれば、この本に書いてある親を無視してどこかに行ってしまうこと以外にありますか?
答:社会性の障害は、「コミュニケーション障害」と「こころの理論」で見られる他者意図の理解に関するものが中心です。いろいろあるので、「こころの理論」で検索してみてください。
29. 本では、人生の早期に挫折体験をさせるのは良くないと述べられています。でも、挫折をしないまま大人になってしまうのも良くないですよね?本で言う人生の早期って、何歳くらいまでを指しているのでしょうか?
答:大きな障害として残るのは、特に、乳幼児期で5歳くらいまでだとおもいます。いわゆる、PTSDとして、残るような挫折体験が問題になります。
30. 先生は以前アイルランドに旅行に行かれたとおっしゃっていました。自分もこの前の春休みを利用して1カ月間アイルランドに行ってきました。(語学留学ではなく、一人旅です。)先生はアイルランドのどの町が一番印象に残っておられますか。自分はゴールウェイとディングルという町が非常に良かったです。アイルランドの人たちは本当に温かく接してくれました。
答:私は2週間で、レンタカーだったので、あまり大きな町は行きませんでした。泊まるのも小さな町が多かったです。ゴールウェイ(の牡蠣はおしいい)やディングル(特にディングル半島)も良かったですが、小さな町だとクリフトンとバンラッティ、コークの近くのブラーニーが印象に残っています。また、アイルランドで印象に残っている場所は、ウィックロー山脈のヒースの草原と、カイルモア修道院、それにグレンヴェー国立公園が印象に残っています。
31. 児童の親御さんに、病院での診察(障害判定)を薦めたい場合、どのようにいったらいいのか。
答:これは教師やカウンセラーにとって、とても大きな課題です。薦め方は、結局その親や子どもによって異なります。しかし、基本的には薦めるというだけでなく、親に子どもの状況をきちんと理解してもらうことだと思います。
32. 児童相談所等の施設に勤務している人は、どのような職業(資格なども)の方なのですか?そして、それは特別支援教育に含まれるのですか?
答:多くの児童相談所は、都道府県や市町村の施設なので、公務員の試験を受けて合格しなければなりません。募集は、一般の「行政職」とは別に、「福祉」や「心理」という領域で採用されることもあります。一方、特別支援教育が関わる場面は、教育採用試験を基本とした教育職です。児童相談所に就職するために有利な資格としては、福祉系なら、社会福祉主事や社会福祉士、心理系なら、臨床心理士や学校心理士ですが、必ず必要というわけではありません。しかし、児童相談所に就職するのは、とても難しい試験で、例えば長野県の心理職は、昨年は、一人しか採りませんでした。他の県での競争倍率も50倍以上になります。
答:授業でも話しましたが、他の子どもとの比較や甘い期待で考えるのではなく、その子どもにとって、ベストである環境を選ぶことが大切です。そのためには、カリキュラムも個別に作る方がいいと思います。
2. 現在の児童養護施設の問題を改善するために、具体的な対処法としてどんなことが考えられますか。
答:このような多くの問題は、金銭的な問題が関わります。そのためには、日本での国民の意識が高まらなければ、多くの税金を使うことができません。教育の問題は、多くの場合人件費が一番の問題です。
3. 普通学校にある特別支援クラスの先生は特別支援教育の専門免許状を持っているのですか?
答:法律では必要ないことになっているために、多くの教員は持っていません。しかし、現実には必要であると思います。なぜ、いらないことになっているのかは、たぶん、教員養成が間に合わないからだと思います。そのために、認定講習などのシステムがあります。
4. 実際にADHDの生徒にはどのように働きかければよいのでしょうか?
5. 現場でADHDの子どもがいた時教師としてはどう動けばいいのでしょうか。
答:たぶん、みなさんが出会うADHDの子どもは、薬を飲んでいる状態が多いと思います。小学校の低学年の場合は多動という状態になりますが、高学年になると、お調子者という感じになります。働きかけの基本は、自己抑制ができるように指導するということです。
6. 私は正直自分でもADHDではないかと感じることが多々あるのですが、それを決める基準を教えてください。
答:チェックリストをやってみてください。私も、自分ではADHDの定義にかなり当てはまります。高橋先生もそうだといっていました。しかし、多くの場合中学生以降になると、ADHDだとしても適応していれば(学校に行けていれば)問題ありません。
7. 川島先生は発達障害の子と付き合うなかでよかったと思うことは何ですか?
答:うーん。良かったことですか。良かったかどうかわかりませんが、子どもは一人一人が、部分的にかもしれませんが、すごい能力を持っているのだなと感じました。
8. ここにあった例のように、子どもを虐待するという行為は、何らかの障害から起こるものなのでしょうか?
答:虐待が障害と関連するのは、親がその子どもを育てている段階でストレスを持つからです。障害を持った子どもは、なかなか思いどおりにはいかないことで、ストレスがたまります。その結果に、カッとなって虐待になることが多いのです。
9. 暴力が原因で障害を持ってしまう子どもはどれくらいいるのか。
答:虐待には、4つあります(身体的虐待、ネグレクト、性的虐待、精神的虐待)。そのうちの身体的虐待の割合は虐待全体の3分の1くらいだと思います。しかし、実際には、身体的虐待だけでなく、それらが組み合わされているので、はっきりとはわかりません。
10. より多くの人に、特別支援についての知識を身につけさせるためには、どのような方法があると思いますか。
答:これは、難しいですね。まあ、社会運動を起こして、マスコミに働きかけることかもしれません。私の知り合いの、ADHDの子どもの親は、クラスの父兄会の時に、みんなに話をして理解をしてもらうようにしたと言っていました。
11. 先述したような「知らない怖さ」を感じた事はありますか?また、それはどんなときですか?
答:それは、いくらでもあります。身近な例でも、知識がないためにだまされたり、占いや血液型をを信じたり、オレオレさぎにあったり、だまされても泣き寝入りしたりなどです。私は、知識は、損をしないことにつながり、お金にもつながると思っています。
12. 先生が「世間は誤解しているな~。」と思う、障害児に対する誤解はありますか?
答:難しい質問ですね。まあ、子どもはみんな同じように育つと思っていることですかね。
13. 発達障害は治るものだと思いますか。
答:この質問は、「治る」ということをどのように考えるかによります。障害や病気があっても、日常生活に支障がない場合は問題がないからです。発達障害児であっても、教育環境や家庭環境によって自立した生活を送ることができるようになるのであれば、問題がないということです。ですから、発達障害は治るか治らないかの問題よりも、成人してから自立した生活ができれば、それで治ったのと同じになると思います。また、ADHDの場合は、薬を飲んでいれば、適応できるのであれば、それでいいと思います。薬に対するこだわりや障害へのこだわりを持つということの方が偏見になります。
14. 最近、障害者などの障害は「障がい」と表記されていたのを見たのですが、何か意味があるのですか。
答:「害」という字が、ネガティブな意味を持っていることから偏見を生み出すという懸念からです。
15. 教師の責任とは何だと思いますか?
答:一人一人の子どもが、大人になって、その子の持っている力を発揮して生きてゆけるように援助すること・・・。その意味では、子どもの能力や性格を正しく把握し指導することです。
16. 発達障害の子どもは両親がいる家庭と母(父)子家庭とではどちらが多いのでしょうか。
答:そりゃ、確率から考えて、両親がいる家庭の方が多いでしょうね。母(父)子家庭であることとは関係ないと思います。
17. 家族との関係で、大切にしていらっしゃることはありますか?
答:家庭は、みんなで作っているものだという気持ち・・ですかね。
18. 今、就職活動を行っており、本命の会社の最終面接を控えています。何かアドバイスがあればお願いします。
答:面接は、結局、自分を正直に出すことですね。また、話をするときにも、自分が本当に信じていることを話すことだと思います。
19. 最近課題が多くて、睡眠時間が減っています。授業で寝てしまわない良い方法はあるでしょうか。
答:寝そうになったら、体を動かすこと、深呼吸をすること、楽しみにしていることを思い浮かべること・・・まあ、できるだけ睡眠時間をとるために、だらだらしないこと・・かな・といっても、私も、なかなかできません。
20. 先生は何歳くらいから携帯を持ち始めるべきだと思いますか?
答:何歳でもいいと思っています。ただし、親が一緒に使うとか、時間を決めてチェックをするとか、必要なときだけ貸し出すとかなど、親が関わって管理をすることが重要だと思います。また、携帯代金を決めたり、だまされないようにチェックをしたり、だまされた例を話したりなどが大切だと思います。
21. 先生の得意料理は何ですか?
答:ローストビーフ、ビーフシチュウ、煮豚、魚介類をさばくこと、パエリア、ミートパイなどです。お勧めなのは、煮豚ですね。いろいろな煮かたがあります。しょうゆと砂糖だけでなく、コーラで煮たり、八角をいれたり、ショウガで煮たり・・そして、切ってから冷凍にするといつでも使えます。
22. 先生の好きな小説のジャンルは何ですか?
答:SFと古典です。
23. 学生の頃、バイトをしていましたか。また、大学生がやっておいたらいいと思うバイトは何かありますか。
答:私は、郵便局での仕分け、酒屋の配達、トラックの運転などをしました。大学院になってからは、塾をじぶんで作って教えていました。お勧めのバイトは、家庭教師、塾教師、水泳のコーチなどの教えるバイト。教えることで自分の出来ないことがわかると思うからです。
24. 長野駅前にはたくさんのご飯屋さんがありますが、川島先生のおすすめのご飯屋さんがあれば教えてください。
答:すみません。私は、駅前の方は、めったに行かないのでわかりません。安いご飯やさんは、やはりチェーン店の方が安心できるような気がします。
25. ペットを飼うことに伴う責任とは何だと思いますか。
答:飼い始めたら、最後まで責任を持つということだと思います。その理由から、私は、よく旅行に出かけたりするので、ペットを飼わないと決めています。
26. 菅内閣が発足しました。先生は新内閣に何を期待しますか?それとも母体は同じ民主党なのであまり変化は期待できないと思いますか?
答:私は、政治家に求めるのは、清貧とノーブレスオブリージュです。小鳩内閣は、自分の利益を求めていたので、それを排除できるのであれば、菅内閣には、期待したいと思います。
27. 特別支援学校は特別支援学校免許を持っていなければならないのに、どうして特別支援クラスは、免許を持っていない教員でも担当することができるのでしょうか。
答:現実的には、特別支援学校免許を持った教員を養成することがたいへんであり、人数が足りないということ、さらに、一般に特別支援に対する認識が甘いことの両方だと思います。
28. 自閉症の症状の1つである社会性の障害が十分に分からなかったのですが、社会性とは具体的にどんなことを指すのでしょうか?それが障害ということは、どんな行動をしてしまったりするのでしょうか?できれば、この本に書いてある親を無視してどこかに行ってしまうこと以外にありますか?
答:社会性の障害は、「コミュニケーション障害」と「こころの理論」で見られる他者意図の理解に関するものが中心です。いろいろあるので、「こころの理論」で検索してみてください。
29. 本では、人生の早期に挫折体験をさせるのは良くないと述べられています。でも、挫折をしないまま大人になってしまうのも良くないですよね?本で言う人生の早期って、何歳くらいまでを指しているのでしょうか?
答:大きな障害として残るのは、特に、乳幼児期で5歳くらいまでだとおもいます。いわゆる、PTSDとして、残るような挫折体験が問題になります。
30. 先生は以前アイルランドに旅行に行かれたとおっしゃっていました。自分もこの前の春休みを利用して1カ月間アイルランドに行ってきました。(語学留学ではなく、一人旅です。)先生はアイルランドのどの町が一番印象に残っておられますか。自分はゴールウェイとディングルという町が非常に良かったです。アイルランドの人たちは本当に温かく接してくれました。
答:私は2週間で、レンタカーだったので、あまり大きな町は行きませんでした。泊まるのも小さな町が多かったです。ゴールウェイ(の牡蠣はおしいい)やディングル(特にディングル半島)も良かったですが、小さな町だとクリフトンとバンラッティ、コークの近くのブラーニーが印象に残っています。また、アイルランドで印象に残っている場所は、ウィックロー山脈のヒースの草原と、カイルモア修道院、それにグレンヴェー国立公園が印象に残っています。
31. 児童の親御さんに、病院での診察(障害判定)を薦めたい場合、どのようにいったらいいのか。
答:これは教師やカウンセラーにとって、とても大きな課題です。薦め方は、結局その親や子どもによって異なります。しかし、基本的には薦めるというだけでなく、親に子どもの状況をきちんと理解してもらうことだと思います。
32. 児童相談所等の施設に勤務している人は、どのような職業(資格なども)の方なのですか?そして、それは特別支援教育に含まれるのですか?
答:多くの児童相談所は、都道府県や市町村の施設なので、公務員の試験を受けて合格しなければなりません。募集は、一般の「行政職」とは別に、「福祉」や「心理」という領域で採用されることもあります。一方、特別支援教育が関わる場面は、教育採用試験を基本とした教育職です。児童相談所に就職するために有利な資格としては、福祉系なら、社会福祉主事や社会福祉士、心理系なら、臨床心理士や学校心理士ですが、必ず必要というわけではありません。しかし、児童相談所に就職するのは、とても難しい試験で、例えば長野県の心理職は、昨年は、一人しか採りませんでした。他の県での競争倍率も50倍以上になります。