イエズス会のフランンシスコザビエルが、ヤジローを伴って印度のゴアから
キリスト教布教の為鹿児島に上陸したのが1549年(天文18年)だから、
ことしは460年目になる。
四百年記念として、各地でいろいろな行事がなされているが、ここ宗像市
名残にある「カトリック福岡黙想の家」の敷地内でも記念事業として「ザビ
エル記念大聖堂」が再建されている事はご存じか?・・・まあ宗教の事だか
ら、知る人ぞ知るだけど!
「福岡黙想の家」入口
何故この地になのでしょう? 長い耶蘇教弾圧の時代が続いて、明治維新の
文明開化で信教の自由になり、キリスト教も解禁になり信者も増えるが、
それから日本は長い戦争の時代に入る。 終戦後、ザビエル上陸の鹿児島
の信者によって上陸記念聖堂が建てられたが、もはや60年以上経って老朽
化が甚だしく、取り壊し廃材化の運命にあったが、或る人、その人は・・・・・・
「鹿児島大学名誉教授 工学博士 土田允義氏(建築工学専門)」この土田
博士の熱意で丁寧に完全解体され数年間保存されたままだった。
この、黙想の家のS神父さんの好意と土田博士の熱意でこの地に再建される
ことになり、着工から二年目の今年やっと上棟式に漕ぎ着けた。
完成予定の「骨格模型」 土田博士はこの建築学的にも素晴らしい聖堂を
完全復元することが、残されたライフワークであと二年、計四年がかりで完成
させると、この地にとどまり頑張っておられる。
「正面鐘楼ー尖塔の模型」
「NPO法人文化財保存工学研究室」理事長として必ずやり遂げる!
とおっしゃる。私の様な素人に分らぬが?そこまで惚れ込むのだから
建築工学 構造学的 にもよほど素晴らしいものなんでしょう?
あと二年後完成した暁にはこの十字架「全面に銅板を張る」宗像の地で
空高く燦然と輝くのでしょう。 土田氏は「県の文化財」に申請、後世にの
こしたいとのこと。