新勝庵

元サラリーマン、映画・読書・芸術好き。
おんとし 92歳 です。

蜂の巣

2012-06-30 15:20:33 | うんちく・小ネタ

蜂に刺されて二度入院、 三度目は入院こそしなかったが右腕

がラグビーボールのようにはれ上がった。

20年位前、グランドゴルフをしていて、クラブヘッドが朽木の

蜂の巣に当たり、蜂の総攻撃を受けた。 皆一斉に逃げが、

だけ逃げ遅れて左手に二か所刺された。 一時間後は全身

蕁麻疹で腫れがり、三日間入院 呻吟した。 それから、何故

か又二度刺された。

以来兎に角蜂が嫌い 憎い 怖い!! その大嫌いな足長蜂

が何故か嫌がらせみたいに、我が家の裏出口の上の方に

今頃になと毎年巣を作る。

今年も又、巣を作りかけたので、取り除く隙を狙っていたが、

夜は巣に張り付いていて駄目。 昼間のちょっと居ないすき

を狙って 棒の先で叩きおとした。

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帰ってきた親蜂が巣の無いことに驚き? ・・ ブン ブン ・・・

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・・・ 確かこのへんだった筈? ウロウロしている。

このとき、親蜂目がけて一斉に殺虫剤の猛噴射で見事撃墜

した。

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親蜂の残骸 ・・・ 〝 ざまー見やがれ ”

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作りかけの足長蜂の巣 ・・・ かわいそう! 大人げない!?

いえいえ、私はもし今度刺されたら死ぬかもしれない!

それは 「アナフィラキシーショック」といって、 すでに私の

体内に出来ている抗体と入ってきた蜂の毒が一緒になって

本体である自分をアタックし、ショック死させることがある。

私の様な過反応体質の者には看過出来ない大問題!

だからもう病的に蜂は嫌 ・・・・ 

・・・ でも、 こちらが何かしない限り 向こうから襲って来る

事はまずないのだけど、 怖さの過反応? 矢張り大人げ

ないかな? ・・・・


嘘 Ⅱ

2012-06-23 21:57:44 | 映画

遥か若かった昔、尊敬と憧れで輝いたロシア文学作品群。

中でも ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」は、読ん

様な、途中で投げ出した様な定かではない?筋を覚え

いないから完読していなかっただろう ・・・

1969年ソ連版、イワンブイりェフ監督の映画「Ⅰ部・Ⅱ部

Ⅲ部」をDVDに撮って、繰り返し2度見た。

素晴らしいの一言に尽きる! 誠に奥深い、死生観・宗教

問題から愛と憎しみ、階級問題 ・・・ etc ・・ その内容の

複雑さ、多様さ奥の深さは今更言う事でもないが ・・・

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話は、ロシア正教会のミサ後の 長老神父を交えての 別室

での トーク 場面から始まる ・・・・

カラマーゾフ家の父親と三人の息子の物語だが ・・ この

四人の異常とも思える個性思考の違い、 老神父の前で父

長男の親子喧嘩となり、 深く神父を悲しませるが・・・

神父親子喧嘩よりむしろ次男の思想に将来の危惧を感

じる 

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カラマーゾフ家の当主地主、父 〝 フヨードルカラマーゾフ ”

強欲で異常なほどの好色家で、 独善的 ・・・ 誰かに

殺害され金をとられる ・・・・・

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退役将校の長男 〝 ミーチャ ”  直情型で放埓な生活

美女 〝 グルシェーニカ ”  を父と取り合う ・・ 善人だ

最後は父親殺しの犯人としてシベリア送りとなる ・・・

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次男 〝 イワン ” 冷徹で、知性的な無神論者、 彼の

思考言動がこの物語の全貌を覗かせるようにおもえる。

彼の苦悩が人間の苦悩の様にも思える? ・・・ 

父の死を巡り 自己懐疑に陥り 錯乱状態になる ・・・・・

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三男 〝 アリヨーシカ ” 敬虔な修道者であるが ・・・・

親 兄弟の言行の狭間で苦悩する ・・・ 遂には 神の

存在を疑い 還俗する

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〝 カチェリーナ ” ミーチャの上官の娘。 高慢で

自尊心が強い

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父と長男が取り合う妖艶な美人 〝 グルシェーニカ ”

親子を憎しみと疑心暗鬼に捲き込む 中心人物 ・・・・

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だが、最後は長男ミーチャを愛していたことに気付き、

彼を追ってシベリアに向け旅立って行く ・・・・・

本当の犯人は 使用人の自殺で分からないまま ・・

この映画を見て、何故か私は、あの芥川の「藪の中」

=映画「羅生門」を思い出した! この世は嘘の固まり

・・ どの嘘が本当の嘘か? 人は嘘をつくもの、 嘘

をつくから人間。 嘘こそ人間の本質か、だから人間

はかわいい ・・・ かな? この映画でこんなことを思

うのは私だけだろう! ・・・ 

 


パソコン画グループ展

2012-06-13 16:42:19 | アート・文化

今年も、友人の「ギャラリーYYY」のオーナーからの誘い

でパソコン画を、7点ほど展示しました。

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展示会紹介「チラシ」・・・だいたい6月いっぱい

Yyy

 場所は、宗像市 自由ヶ丘6丁目

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作品は「A3伸び」・・483×329mm・・・

Mrkatsuda

・プラスチックパネル張りです。

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上のいなせな若者をクリックしてください。


馬頭観音像

2012-06-06 15:30:48 | アート・文化

ボストン美術館所蔵の逸品(日本にあったら国宝)900年前

(平安朝)に描かれた「馬頭観音菩薩像」が里帰りして、上野

の国立博物館で展示されているらしい(NHK-BSⅢで見た)

密教文化華やかな時代で、絹地に描かれたこの馬頭観音

1166×86㎜と左程大きなものではないが、最高峰の仏画

言われ、細部に亘りキラキラ光り輝き「脅威のミクロの装飾」

から発するオーラが感じられる

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   観音の上部(顔と腹部)

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  (密教の印を結ぶ手と足部)

仏画だけど不思議なというか、怪しい超ゴージャスな感じ

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   (佛の着衣の部分)

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  (台座の蓮華の額の部分)

すべてに施された「脅威のミクロの装飾」 すべてが金箔

の線で描かれている「日本美術史上究極の美」と言わる。

それは「キリカネ」という技術。

金箔を0,08ミリ以下に切って、極細の筆の先端で絹地に

貼り付けていいく ・・・・ 

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一応再現して見せたが ・・・ 現在最高の仏画技術者でも

これほどのものは描けない(つくれない)らしい!

数十年前、私は同じ国立美館でボストン美の里帰り展を見

た事がある。

あの時は数多くの版画(錦絵)に驚いた記憶がある。

いずれにしろ、火災の多い国で更に大空襲を受けた日本で

は恐らく残ってはいまい、ボストンでも何処でも何処でもいい

!兎に角大事に残して保存して置いて呉れたから、こうして

先祖の素晴らしい!誇らしい!文化に触れるこ事が出来る。