新勝庵

元サラリーマン、映画・読書・芸術好き。
おんとし 92歳 です。

不毛地帯

2010-02-27 19:55:46 | テレビ番組

 随分昔、山崎豊子の大長編を一気に読んで感激したが。主なストーリーは殆ど

忘れていた・・・が、昨年10月からフジテレビ系列でドラマ化され、今は毎木曜

が待ちどうしい位このドラマに魅せられている。

でも、果たして現代っ子達にはどうか? 私が胸を揺すぶられるこの「共鳴感」

は何か?おそらく、戦争末期から戦後の高度成長期にかけての話「私が生きて

きた時代」だから・・だろうと思う!

7

毎回このドラマの始めに「 これは架空の物語である。 過去或いは現在に於いて

たまたま実在する人物、団体、出来事と類似していても、それは偶然に過ぎない

というフレーズではじまる。

だが、これは実在した人物「瀬島龍三」の物語である事は紛れもない事実である。

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主役の壱岐 正 (瀬島龍三役)を演じる 唐沢寿明 は真に迫って、なかなか上手い

 瀬島龍三は陸軍幼年学校(当時入学は超難関)から陸軍士官学校を次席で卒

業、天皇陛下から恩賜の銀時計を拝受。 富山師団に配属後、中尉で陸軍大学

に進む(合格率32倍)陸軍大学を主席で卒業、陛下から恩賜の軍刀を賜る。

超エリートとして、大本営作戦参謀の中枢で太平洋戦争の作戦計画に参画する

Photo

中佐当時の写真(INより借用)

終戦当時は陸軍中佐で関東軍作戦参謀として満州に赴任していた為、ソ連軍に

捕まり、11年間(ドラマでは7年)シベリアに抑留され、大変な極寒のなか辛酸を

める・・・

1

帰国後、自衛隊からの勧誘を拒み「伊藤忠商事」に入社。 当時の越後社長が

瀬島の素質を見抜き抜擢する

5

大門(越後)社長を演じる“原田芳雄”がこれも重厚な演技で見応えがある。

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陸士後輩の部下の石油部長を演じる竹ノ内豊の演技もなかなかいい!

壱岐(瀬島)は辣腕を振るい、次々難問を解決・・・部長‐専務‐副社長‐会長

と昇進、関西の一繊維商社から大商事会社に育て上げるが、それだけに

社内の敵も多かった。

6

江森徹演じる政治家田淵幹事長「これはもう間違いなく中曽根康弘のこと」

後年、中曽根首相の影のブレーンとして政財界で辣腕を振るう瀬島龍三の

前身の姿が克明に描かれている。

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権謀術数・・・社内抗争・・企業間の戦い・・・政界との結びつき etc ますます面白

くなる。

※ 因みに私の友人(旧制中学の同窓生)のなかに3~4年間シベリアに抑留

されていたのが二人いる。 苦しかった極寒のシベリアの話は随分聞かされた

が、中でも(尾籠な話だが)栄養失調で痩せに痩せて、極限には尻の肛門が前

に飛び出てくるそうです・・・。

飽食の今の人達には想像できない話。


大阪土産

2010-02-18 21:08:11 | うんちく・小ネタ

大阪のお土産を貰った。 10センチ角の四角い箱「正6面体」

「 たこ焼ちゃいまんねん!!!」

3

「 なんやこれ ! たこ焼ちゃいまんねん ! ま、ええかー 」と書いてある

1

大阪だよーん!・・・通天閣だっせ・・・騙されなはんな??とは書いて

ない・・・・

2

ほら、わての このプリプリのカッコいいお尻を見てんか― とも書いて

ない・・・けど

Eigo

と、 変な英語?が書いてある。

開けてみたら、 たこ焼型の “ イガイガ?チョコ ”だった・・・・・

たべたら(もぞもぞ)たいして旨くもないが、 ま、いいか大阪土産だ

もんねーー!!!・・・・・・チャンチャン!!。


蒼穹の昴(Ⅱ)

2010-02-14 20:24:44 | テレビ番組

 期待したNHKのハイビジョンドラマ「蒼穹の昴」が始まった。

全25回の内、まだ6回目が終わった処だが、期待通りに(私は)大変面白い。

原作は浅田次郎だが、監督も俳優も撮影も殆ど中国だから、時代考証も

いいし、セットも素晴らしい!

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とりわけ、主役の西大后を演ずる“田中裕子”の演技は素晴らしい!

せりふは全部中国語で「田中裕子は全部くちパク」だが、そうは思われぬ

程タイミング?が合っていて不自然さを全く感じさせない。

2

清朝末期国難を背負って、若い皇帝を支え、非情な程冷たく威厳に満ちた

ところや

5

権謀術数に明け暮れる日々・・・孤独に苦しみながら政治に辣腕を振るう

3

反面、時には女らしさの本性を見せる。

今まで伝えられ(かたちずくられ)てきた「悪女西大后」と違った西大后の姿

が描かれている「見方を変えたこれが浅田次郎の作の特徴!」

4

清王朝(満州族)の王族・貴族・役人達のコスチュームや起居振る舞い

煌びやかで珍しいくて美しい。

嘗て、故宮(紫禁城)を見物したことがあったが、紫禁城内のセットは実に

良く出来ていて、ハリウッド並み・・・兎に角毎週楽しみ!・・・

※ でも、不思議なのは、僅か数千万人の北の満州蛮族に、文化と歴史

の誇り高いあの漢民族が数百年(≒300)に亘り征服され(辮髪に耐え)

・・・清王朝に屈服されてきたのか?。  然も六代目の「乾隆帝」の時代

は中国有史以来最高の国土の広さだった。 今の中国はそそれを基準に

領土を主張していると思うが・・・果たして・・・箍が効くか???

※ 話が主題から外れましたが・・・兎に角中国物は面白い!!!。


かろのうろん

2010-02-05 18:46:54 | まち歩き

久し振りに上川端のはずれを通ったら、あった あった 、まだあった!

・・・・なにが???  

過去何回かテレビでも取り上げられた、博多名物?「かろのうろん」屋。

1

かろ=角。うろん=うどん。 要するに、「角のうどんや屋」ってこと。

2

博多弁では「だぢづでど」が「らりるれろ」と発音が混同されるそうで、

こうなる・・・とか!でも、今の人はそんなことないと思う。

Photo

 この地出身お笑いタレント「小松政夫」さんが博多にわかのお面を

付けてひょっこり “かろをうろうろ” 出て来そうな・・・そんな感じ  。