NHK大河ドラマ → 宗像市大島の寺「安昌院」 → 安倍晋三総理大臣 →
繋り ・・・・ はて、これは何の事でしょう?
話は遠く 、約 930 年前の平安時代にまで遡ります。
当時東北地方に一大勢力を持った、 奥州藤原氏と安倍氏と、それを従属
させ収税しようとする朝廷と、朝廷の命を受け、従属懐柔に向い、尚 武家
の棟梁として、 この地に勢力を拡げようとした源氏が、 なかなかすんなり
と事が進まず、 13年間に亘って戦った歴史。
1、陸奥の豪族、安倍時と長男貞任(サダトウ)次男宗任(ムネトウ)と源
の頼義と長男義家の九年間に亘る戦い。
「前九年の役」
2、源の義家と同じく陸奥の豪族、清原一族の三年間に亘る戦い。
「後三年の役」
この二つの長い戦いをテーマにしたNHK大河ドラマ「炎立つ」ホムラタツ。
が平成5年 ~ 6年に掛けて放映された。 なかなかの見ごたのある、面白
いドラマでした。 里見浩太郎・渡辺謙・古手川裕子 etc ・・・・・
水色の所が大体の安倍氏の勢力範囲
「前九年の役」の時、父時と貞任・宗任は九年間に亘り善戦する
が、遂に厨川の城で破れ、兄貞任は惨殺されるが、 弟宗任は降伏
し、源の義家によって都に連行されて行く。
「安倍の宗任」
都に連行された宗任を公家達は、初めは奥州の田舎者と馬鹿にするが、
その博識と振る舞い、育ちの良さに驚いたと云う。
格式ある武将として、朝廷の罰は寛大で一族を引き連れての伊予(今の
今治)へ流罪となった。
伊予三年滞在の間、復興の兆しが見えたので、再び九州太宰府の地に
流罪となるわけだが ・・・ 途中「筑前大島」宗像市大島町に上陸、ここを
終の棲家とした。
「宗像大社」の大宮司 宗像氏は宮司でもあり、宗像の地を所領とする
武将でもあった。 その宗像氏の日朝・日宋貿易に重要な役割を果た
したとも言われている。
宗任は、大島安倍一族の守り本尊として、薬師瑠璃光如来を安置する
「安昌院」を建立した。
現在も残る「安昌院」(私が撮った写真)
そして、宗任は1,108年77歳で大島で亡くなった。
安倍の宗任の墓(私が撮った写真)
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※ 安倍の宗任の子供達とその子孫の行方
長男 安倍の宗良 は「大島太郎」として大島の棟梁を継いだ。
その子孫の安倍任は、九州の剣豪として知られ、秋月
藩の指南として仕えた。
次男 仲任は 薩摩の国に行った。
三男 季任は肥前松浦藩の娘婿となり、その子孫が源氏と争い
(この成り行きは長いので省略)山口長門市油谷に流れ
て元の安倍性を名乗った。
その子孫が安倍真太郎で宗任から43代目の安倍晋三
が総理大臣にまでなった。
安倍一族の血を引く著名人はまだ可成いる! ・・・・・・
終わり。