子供の頃(昭和10年代)のお正月は、冬休み中だが皆登校して「四方拝」
(1月1日の事)の儀式があった。 その模様をネットで探したら、面白い式の絵
が見つかった。
私の小学校は中都市の可なり大きな小学校だったから、生徒数も千名位
いて規模もずーっと大きかったが、雰囲気と云うか行事形式は全国皆同じ
だった。
校庭で走り回っていた餓鬼たち(いや小国民達)は低学年から静かに歩調
を揃えて 粛々と講堂に入っていく。右側には正装した先生達。左側には町
の名士有力(偉い人)達や勲章を付けた老将兵などの来賓(子供の目には皆じじい
ばっかり・・・)
式が始まると、壇上正面奥の天皇皇后両陛下の「ご真影(写真のこと)」のカー
テンをモーニングを着て白手袋をはめた校長がひもを引いてスルスルと開く。
次に桐の箱を取り出し、蓋を開けて中から絹の布に包まれた「教育勅語」を
取り出し捧げ持って広げる。
ここで教頭の「一同低頭」の号令がかかると全員一斉にこうべをたれる。
「朕おもうに我が高祖高宗国をはじむること宏遠に徳をたつること深厚なり・・
・・・云々・・・結構長い!延々と読み終わるまで咳一つしてはならない!
こんな時に限って洟がたれたり、喉がヤラヤラしたりして我慢するのに困る。
校長が読み終わって「一同直れ」の号令で(内心やれやれ)。でも派手に咳
もできないので皆小さく、くしゅんくしゅん・ケンケン・・・
それから女の先生のオルガンで四方拝の歌を歌う
♪ “ としの初めのためしとて 終わりなき世のめでたさを
松竹(まつたけ)立てて門毎(かどごと)に祝う今日こそめでたけれ ”
まじめに歌っていても、松竹立てて・・・のところにくると、ふざけた変えうた
マツタケ ケックリカエシテ 大騒ぎ イモを喰うこそ 嬉しけり・・・を
思い出してしまう。
式は40分くらいか!饅頭を貰って帰ったような気ガっする、時々・6年生の悪
ガキ達に饅頭を取られて泣いて帰ったた時もあった。
校長が天皇の写真を頭より高く捧げ持って来る。我々は正視できない・・
と言うより見てはならない! 現人神(アラヒトガミ)・・・やはり今思えば
異常な精神主義の時代だたなー!!!
これは面白いぞー・・・と思う 、たぶん!
昔、発行と同時に読んだ覚えがある。規模が壮大で面白くて強烈
な印象が残ったから、どうしても期待したくなる。
1月2日からNHKハイビジョンではじまる。浅田次郎原作のドラマ化
日中合作の「蒼穹のスバル」BSⅡ 全25回
主役の「西大后」には田中裕子(おしん女優として中国でも人気がある)
私は、西大后がそんな悪い女ではなく、清朝末期の国難を一人で支え
てきた健気な女として描かれていたようにおもえた!
あと二人の主役の一人が「李春雲」子供の時、一念発起、自らの手で「男性器」を
切り取って死活の苦しみを乗り越え、なんとか宦官になり、宦官の最高位まに出世
西大后を補佐するようになる。
もう一人は、「梁文秀」科挙の難関を一位で突破した秀才。国政を預かる
官吏の最高位つき、衰微した国の改革推進を図ろうとする。
西欧列強の侵攻侵略、日清戦争 etc 丁度スペシャルどらま「坂の上の雲」
が日清戦争で第一部が終わるのと対照的にこの物語が始まるような気が
する。
坂の上の雲に向かって行く国と、坂を下る様に、衰退してゆく強大国の苦悩
が対照的である。
宦官作りの怪しげな商売の事や、科挙の試験の難しさ、落第を重ね老境
に達したもの・・・興味深い・・・。
雨シリーズ5、一昨日頃から一級の寒波がきて雨がちらほら雪に変わり、
クリスマス近しを実感・・・・(画像をクリックして下さい)
宗像市 の「釣川より許斐山を望む」・・旧、拙作木版画に雪を降らしました。
“ 初雪のお湿りにさへならぬ程 ” 読み人知らず
旧、拙作エッチング画に雪を降らしました。 不遜にも北原白秋の
「からまつの詩」を加えてみます
1、 からまつの林を過ぎて からまつをしみじみと見き
からまつはさびしかりけり たびゆくはさびしかりけり
2、 からまつの林を出でて からまつの林に入りぬ
からまつの林に入りて また細く道はつづけり
8、 世の中よ あわれなりけり 常なれどうれしかりけり
山川にやまがわの音 からまつにからまつのかぜ
長いので・・・私の好きなところだけにしました。
“ 初雪の夜にパソコンと遊びけり” ・・・なーんちゃって!。
___ 句になっちょらん ___