中国の「紅高粱」の作家・莫言(バクゲン)氏が今年のノーベル
文学賞を受賞したのには驚いた!
作品の数、外国語翻訳数等においては、村上春樹にははるか
に及ぶものではなかろうと思うが?
莫言氏の事は知らないが、代表作の映画「赤いコーリャン」を
最初に映画館で見たのは20年以上前で、強い印象を受けた。
また三年くらい前そのDVDも手に入れたので今でも持っている
コーリャンと言っても今の若い人は馴染みが無かろうが、戦時
中は食糧不足を補う為、満州産の高粱を米に混ぜて食べた
(おいしくない)
その高粱から作った蒸留酒が「白酒・パイチュウ・パイカル」
と言って 35 ~ 50度くらいの蒸留酒。
満州か北支あたりの農村の酒造蔵の物語
映画は驢馬一頭と引き換えみたいに嫁入りする娘の輿入れの
シーンから始まる ・・・・
・・・・ 酔って悪ふざけで酒壺に小便した結果 ・・・ 銘酒ができ
る。 嫁が主人の酒蔵は大いに繁盛するが ・・・
日本軍が侵入してきて悲劇が起こる。
残虐な日本軍に対する抵抗の結果皆殺しにされる
我々日本人に取っては誠に後味の悪い結末の映画。
芸術的価値は別として、ストーリーは反日・抗日・嫌日の思想
に満ちている。
「莫言」と言う作家の他の作品の事は知らないが、まさかノーベ
ル賞審査員が中国に媚びてる事もなかろうが、
日・中が大いに揉めてる時、村上春樹が落ちた事を悔しいとは
思わないけど、莫言氏が受賞したことは何とも釈然としない!
まだまだ世界中にいい作家もいるはずだと思うけど!?