新勝庵

元サラリーマン、映画・読書・芸術好き。
おんとし 92歳 です。

赤いコーリャン

2012-10-12 17:44:03 | インポート

中国の「紅高粱」の作家・莫言(バクゲン)氏が今年のノーベル

文学賞を受賞したのには驚いた!

作品の数、外国語翻訳数等においては、村上春樹にははるか

に及ぶものではなかろうと思うが?

莫言氏の事は知らないが、代表作の映画「赤いコーリャン」を

最初に映画館で見たのは20年以上前で、強い印象を受けた。

また三年くらい前そのDVDも手に入れたので今でも持っている

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コーリャンと言っても今の若い人は馴染みが無かろうが、戦時

中は食糧不足を補う為、満州産の高粱を米に混ぜて食べた

(おいしくない)

その高粱から作った蒸留酒が「白酒・パイチュウ・パイカル」

と言って 35 ~ 50度くらいの蒸留酒。

Dscn2433

満州か北支あたりの農村の酒造蔵の物語

3

映画は驢馬一頭と引き換えみたいに嫁入りする娘の輿入れの

シーンから始まる ・・・・

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・・・・ 酔って悪ふざけで酒壺に小便した結果 ・・・ 銘酒ができ

る。 嫁が主人の酒蔵は大いに繁盛するが ・・・

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日本軍が侵入してきて悲劇が起こる。 

残虐な日本軍に対する抵抗の結果皆殺しにされる

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我々日本人に取っては誠に後味の悪い結末の映画。

芸術的価値は別として、ストーリーは反日・抗日・嫌日の思想

に満ちている。

「莫言」と言う作家の他の作品の事は知らないが、まさかノーベ

ル賞審査員が中国に媚びてる事もなかろうが、

日・中が大いに揉めてる時、村上春樹が落ちた事を悔しいとは

思わないけど、莫言氏が受賞したことは何とも釈然としない!

まだまだ世界中にいい作家もいるはずだと思うけど!?


米寿

2012-10-10 18:16:23 | うんちく・小ネタ

先日、民生委員の方が訪ねて来られて、米寿おめでとうのお

祝い金を戴いた。

 

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多年にわたり、社会に尽くして来られ ・・・ と言われるとすこし

いや大いに恥ずかしい限りで、ただひたすらに生きてきて、

気が付いたら88歳(正式には来年1月)になっていたと言うに過ぎな

い。

大正14年に生まれ、小学生から「忠君愛国」一色の教育を受

け、軍事教練の5年間の後満19才で一年繰り上げの徴兵検

査。 見事 甲種合格でただちに福岡の連隊に入営

Photo

入隊時の写真。戦況の芳しからざる様子は既に分かっていたか

ら99パーセント生きては帰れないと覚悟は決めいた。

   ♪ 歓呼の声に送られて ・・・・・  ♯

それから 「朝鮮龍山」での約一年間の軍隊生活。随分しごか

れ、つらい思いもした。 だが何回かの動員(戦地ゆき)にも免

れ、  まあ色々あったが無事帰って来られた。

運が良かった!としか言いようがない。 後で知った事だが

員された同年兵の多くは、台湾沖で輸送船ごと潜水艦にやられ

死んだ者がおおいとか。

我々世代は、誰しもそうではないか?と思っているが、1945(昭

和20)年を境に太い線で劃されている。

昭和21年が人生の一歳で、あとは余生(拾った人生) ・・・

つまり来年は余生68年目。

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ぶらりと出かけた町の祭りで街頭似顔絵描きに描いてもらった

もの。   うーん! よく似ている。

俳優の「大滝秀治」が亡くなった、同年齢だそうだ。

TVで言っていたが、なかなかの読書家だったが、最後は赤塚

不二夫のコミックが好きで 「これでいいのだ」 が口癖だった

とか!

私も天才バカボンの赤塚大博士?の名言 “ これでいいのだ

 ” が大すき ・・・ そして付け加えると “ なるようにしかなら

ないのだ ”