新勝庵

元サラリーマン、映画・読書・芸術好き。
おんとし 92歳 です。

のうさば

2011-12-31 12:11:29 | うんちく・小ネタ

宗像に家を建ててもう35年。 毎年、年末になると農協の売店

とか、道の駅などで見かけるこの「のうさば」と称する干物。

初めて見た時は、この異様な干物は一体なんだろう?と奇異

に感じたものだが、 それは鮫の干物で、近くの漁港「鐘崎」で

は、正月にはなくてはならない、おせち料理の材料である事は

知った・・・。 

だが、〝のうさば”の名前の由来については、いまだに聞いた

ことがない 

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   (写真は友人のYさんが最近撮影したもの)

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・・ 天気晴朗なれど波高し?・・ お見事に干上がった鮫君達

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軒先の値段、一本 1、700円・・少し高くない?700円の間違い

じゃないかなー   ?

料理したものは売ってない?・・見たことない!

Photo

 

  「棒鱈」 ・・・ INより ・・・

昔、母親が正月になると沢山、 たらの干物を甘醤油っぽく

煮詰めたものを食べた記憶がある。

あんな味かなーと想像する・・だったら、ビールのつまみに

最適だぞー ・・・ 又ビールのことか     ・・・・

 


沖ノ島

2011-12-25 15:07:23 | テレビ番組

宗像市の「沖ノ島」は絶海の孤島であり、別名「海の正倉院」

とも言われ、島全体がご神体で、宗像大社の神官以外は上

陸する事が出来ない。 目下「世界遺産」に申請中である。

この島の神官が、明治38年、バルチック艦隊を最初に発見

したという話は子供の時からよく聞かされて知っていた。

○ 司馬遼太郎の傑作、「坂の上の雲」はNHKが過去何回

か大河ドラマとして企画したが、その規模の余りにも大さに

何度も挫折したが、数年がかりでトライ・・やっとドラマ化に

成功、三年間に分割して放映されることになった。

原作も傑作だが、さすがNHKが金と時間をかけて作っただ

ケあって、実にリアルによくできている。

○ 一昨年12月このドラマが始まった時83才、最終回(三年

)まで生きていられるかなー?と思ったが、お蔭で生きてい

て見る事が出来た。 今日、日本海大海戦で終結する。

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宗像市と対馬の丁度中間地点 ・・・ に位置する

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沖ノ島で神官が最初にバルチック艦隊を発見海軍に通知する

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黒煙もうもう・・沖ノ島沖に近ずく巨大艦隊群・・・

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対馬沖・日本海海戦の始まり、ロジェストウエンスキー中将の

旗艦クニヤーシ・スヴオーロフ号の主砲の発射・・・

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連合艦隊司令長官の旗艦「三笠」の・・面舵いっぱい・・・の

旋回 ・・・

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○ 私の祖母は1850年、安政か文久生まれの人だから

あの時のことをよく覚えていて、ドーン・・ドーン・・ドーンと

地響きのする様な凄い音がして、皆怖がって家のなかで

震えていたと、 津屋崎の沖だから、さもあらんと想像で

きる。

○ もう一つ・・・私が小学生の頃(昭和10年頃)津屋崎の

海岸にロシアの駆逐艦が被弾して逃げてきて座礁した

残骸があって、学校から見学に行った記憶がある。

朽ち果てて、黒い巨大な鉄のかたまりみたいだったことを

覚えている。

○ もう一つ感激した小説がある

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吉村 昭の「海の史劇」 バルト海から7ケ月間をかけて

アフリカ沖廻りで延々日本にまでたどり着くまでの、

ロジエストウエンスキーの率いる大艦隊の航海の厳しさ

と苦しさをつぶさにえがいた大傑作・・・おすすめしたい本

の一つである。


のぞき

2011-12-14 21:25:12 | うんちく・小ネタ

また、山本作兵衛さんのことだけど、この絵も大変懐かしい!

子供の頃(S・5~13)八幡製鉄の起業祭(八幡で一番の祭り)

何度か見た覚えがある。

「のぞきからくり」

Photo

絵の様に、レンズが10ケ位、上下にずれて付いている。大人

は二餞子供は一餞払いレンズをのぞく!

中は、電気で明るく照らされた絵が10~15枚・・話の筋に従っ

入れ替わる(男が右手で綱を引くと順次絵が入れ替わる仕掛

けになっている)。

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 大抵は夫婦者で、男が細竹を持ち、上の板棚を割れんば

かりに叩き、踊る様な姿で調子を付け、浪曲と、一つとせ節

をチャンポんにした様な節回しで唱う(ストーリーを説明する)、

 女(女房)はセリフの切れ目で、 チョイト とか、 チョボ とか

 チョイナー ・・などと囃子を入れ、 大衆の関心をそそる。

 作兵衛さんのこの絵は、一家七人殺しの上放火した、当時

 の大事件 ・・ 犯人は村人24人で云々 ・・ よく読めない

悪徳地主か?高利貸し?への村人の反乱みたいな事件

はないか?? 当時山ではこんな悲惨な、でも共感を呼

様な題目が受けたのだろう?。

 私が知っている題目は、もっとロマンな、「寛一お宮」とか

 「不如帰」(ホトトギスと読む) ・・ 浪子と武雄の紅涙を絞る

 物語 ・・ とか、まあ色々あった。

 今は昔。  テレビもない、ラジオもまだ普及してない頃の話、

 この絵を見てると、昭和も、もうどんどん遠くなってゆくんだな

 ー ・・・ の思いひとしお!


あしあと

2011-12-09 17:38:11 | アニメ・コミック・ゲーム

毎年この季節になるとあの人の澄み切った神の声を思い出す。

ホークシンガー本田路津子さんのこと。

この方は同じ宗像市に住んでおられるはずだけど?

1972年のNHK連続テレビドラマ「藍より青く」の主題歌

「耳をすましてごらん」でお茶の間でも親しまれ、NHK紅白でも

歌った。 その後ソロ活動もされていたと思うが、今も歌われて

いるのかなー??

かなり前の事になるが、 宗像ユリックスで催された、カトリック

とプロテスタント合同のクリスマス会の時本田路津子さんが歌

われたあと、あの美声で〝あしあと”を朗読された。

Photo

      あしあと

ある夜  わたしは  夢をみた

神様と二人並んで

     私は砂浜を歩いていた

         砂の上には  二組の足跡が見えていた

一つは  神様の

        そして一つはわたしのだった

しかし

  最後に私が 振り返ってみたと時

    ところどころ  足跡が

              一組だけしか見えなかった

考えてみると  その時は  私がとても

              苦しいときだった

私は神様にたずねた

 「何故私が一番苦しんでいる時にそばに

            いてくださらなかったのですか」 と

私の愛する子どもよ

 「私は決してお前のそばを離れたことは無い

    お前がもっとも苦しんでいたとき

      砂の上に一組の足跡しかなかたのは

        私がおまえをを抱いていたからなんだよ」

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この文を読むたびに、あの時の本田路津子さんの朗読

に涙したことを思い出し ・・・ 心が洗われ、人生の涙が

にじむ ・・・・!