新勝庵

元サラリーマン、映画・読書・芸術好き。
おんとし 92歳 です。

蒼穹の昴

2010-07-18 21:30:00 | テレビ番組

浅田次郎作の「蒼穹の昴」講談社全四巻は15年位前、一気に読んだ。

それが、今回日中共同製作、と 言っても殆ど中国で撮影製作されたので、

出演者も日本人は実質「田中裕子」一人。全25回で毎週土曜日、約半年間

NHK BS hi にて放映された。 

壮大なドラマ?で、単純に言えば、清朝末期、体制改革派の11代皇帝「光緒帝」

と保守派の叔母に当たり政治の実権を握る「西大后」との政争とも言える。

時代的には1900年頃(明治)の実話。 

毎週土曜日が待ちどうしい位に面白かった。  終わって少し寂しい。

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田中裕子が演じる「西大后」兎に角、彼女の演技は素晴らしいかった!

 全編中国語。 恐らくクチパク?だろうが?全く不自然さを感じさせなかった。

一途に清朝「愛新覚羅家」を守ろうとする守旧(保守)派、を演じて抜群。

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光緒帝。日本の維新を手本に改革近代化「立憲君主制」を目指すが、

性急過ぎて“朝令暮改”で混乱、西大后暗殺が発覚皇帝は中南海に幽閉・・

され変死する。

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同志(改革派は日本に亡命)光緒帝最愛の「珍妃」も囚われ幽閉、最後は

殺されて井戸に投げ込まれる・・・・「蒼穹の昴」の続編として、「珍妃の井戸」

の本がある。

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皇帝の象徴は「龍」色は「黄」・・・

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黄色の瑠璃瓦の紫禁城の一画・・・ 紫禁城(今の故宮)のセットや、清朝の男女

のコスチューッムが実に綺麗で素晴らしかった。

 この物語の特徴は、西大后が世情で言われているような「悪女」ではなく

権謀術数の中を潜り抜けて生きてきた、知的な、したたかな、末期の清を彼女

りに必死で支えようとした女性として描かれている事だと思った。


常盤橋

2010-07-13 14:46:14 | まち歩き

長崎街道の起点、小倉にそれを象徴する「常盤橋」が再建されている。

江戸時代、全国に整備された街道というネットワークの中でも、東海道‐山陽道

に続く長崎街道は、長崎の持つ特殊性(国内唯一の開港)から最も話題性に富

んだ街道だと思う。

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再建された、紫川に架かる「常盤橋」。擬宝珠のついた立派な木造の橋!

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小倉から長崎まで約228Kmで、宿場の数は25。

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宿場は小倉から黒崎‐木屋瀬‐飯塚・・で宗像は通ってないが、木屋瀬から分岐

した唐津街道が宗像を通っている。私は黒崎生まれだから、黒崎宿に参勤交代

時の大名の宿舎だった「本陣」「脇本陣」のあった事はよく知っている。

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発掘された小倉藩主細川忠興公時代の常盤大橋の礎石。

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この橋を誰が渡った・・か?象も駱駝も、信長が風呂場で洗わせた黒人も、

ルイスフロイスや多くのバードレー達や、将軍に謁見する為のシーボルト

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シーボルトの娘オランダいね、坂本竜馬や西郷吉之助や全国から蘭学を勉強

するため青雲の志を抱いた若者達・・・etc・・・枚挙にいとまがない!橋を見て

昔を偲ぶ。