キリング・フィールド「虐殺の丘」1984年制作のアメリカ映画。
当時この映画を見たときはもうびっくり、強烈なショックを受けたことを覚え
ている。 あれから約30年、久しぶりにBSで再映されたのを見て、限りない
人間の愚かさと、空しさに今更うんざり ・・・ 人の世とはこんなものなのだ。
映画のストーリーはベトナム戦争末期の米軍のカンボチア誤爆とクメール
ルージュの進行時のアメリカ人特派員とカンボチア記者の友情を描いた物語
だが、 私の関心はそんなことではない
クメール・ルージュ「赤いクメール・・カンボチア共産党軍」 “ ポルボト ” の
残虐行動をこれほどリアルに再現した映画は他にないからである。
米軍の撤退と同時に首都プノンペンへ進行してくるクメール・ルージュ
首都プノンペンの市民は、これで長かった内戦も終わり、平和が来たと思
い、クメール・ルージュを熱烈歓迎する・・・
ところが!プノンペンの市民は、ある日突然着の身着のままで、強制的に
農村地帯へ大移動させられ、抵抗するものは容赦なくその場で銃殺 ・・・
クメールルージュの兵士・・といってもその三分の一は子供「無知なバカガキ」
でこの連中の非情さは凄い!(中国の紅衛兵よりまだ程度が悪い)
農村へ強制移住させられた市民は、有無を言わされず、人海戦術的農業に
従事させられる ・・・・
九死に一生 ・・・ やと集団農場を逃げ出したブラン(主役の新聞記者)は
逃げる途中遺棄されたままの累々たる市民の惨殺死体をみる ・・・・
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※ ポルボトの大虐殺 ※ 真実は? 大虐殺はあった。何百万人?とも ・・
国民の三分の一とも、実数は明らかではないがあった。
但し、「そんなことは無かったと」言い続けているのは中国だけ。私は中国が
「そう言わなければならない事情があると思う。
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※ では、ポルボトが目指した理想社会とは? ポルボトの主義「イデオロギー」
とはなにか? ・・・ それは「中国の毛沢東主義」を基盤とした「原始共産主義
社会」であることは間違いない!。
従って、資本主義のすべての要素を毒されたものとして、否定抹殺することに
ある。 ポルボトに惨殺された者ははっきりしている。知識人(思考能力のある者)
学者・医師・教師・技術者・ジャーナリスト・芸術家・大学生・及び宗教化・・・
ポルボトは追い詰められて、13年前に死んだ ・・・ 彼の一派の国際裁判は
まだ続いている?・・・・・ ※ では「毛沢東主義」とはなにか? 続く ・・・・・・