行雲流水の如く 日本語教師の独り言

30数年前、北京で中国語を学んだのが縁なのか、今度は自分が中国の若者に日本語を教える立場に。

冷え込む中で花をつけた愛らしいスイレンボク(睡蓮木)

2015-11-04 20:53:32 | 日記
朝晩が冷え込み始めたが、夏に咲くスイレンボクが愛らしい花をつけた。薄紫の細長い花びらが10枚、きれいに開いている。睡蓮に似たところからその名がつけられたという。本来、寒さには弱い花木である。今、室内に入れてしまっては過保護だろうか。厳しさを耐える健気さを愛しく思うあまり、しばらくはそのままにしておこうと思う。花のか弱さにも惹かれるが、健気な強さにも心を揺さぶられる。花は常に仮託の友である。

寒椿のつぼみも固さが緩んできた。やがて寒風の中に凛とした姿態を現すことだろう。冬枯れの背景に青々とした葉を広げ、毅然として深紅の花をつけて潔く散る。春に備える花々にはどこまでも出会うことない旅人である。先日、益子に陶器を見に行った。ナンキンハゼの紅が鮮やかだった。秋は物思うことが多い。酒の味も深まる。友が恋しくなる。