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倉敷からVリーグ!倉敷アブレイズ28

2024-08-31 00:07:52 | 倉敷アブレイズ

 リスペクトコラムです。
 岡山のVチームは両チームとも、オフシーズンでも県内あちこちで地域貢献活動で忙しくされているようです。公式SNSでまめに活動報告を発信されており、どれだけ頑張っているか本当によくわかります。他の競技のプロクラブはそこまでできていないところが多く、「発信していないだけで行っている」と口にしたところを聞いた事がありますが、以前から書いているように、貢献活動は情報開示しないとやっていない事と同じで全く意味が無いと個人的に思います。なぜか、それは貢献活動を行う選手の姿を見せる事によって、その活動を次に繋げるという大きな意味があると思っています。
 そんなVチームのアブレイズですが、いろいろ観ていたら、わかりやすく紹介したサイト(倉敷とことこ)を見つけました。ビギナー向けにわかりやすく丁寧に解説されていました。リスペクトさせていただきます。 
   
【倉敷アブレイズ ~ 倉敷市水島から誕生した初の女子プロバレーボールチーム Vリーグ昇格への道のり】
〔倉敷アブレイズ選手の雇用について〕
「倉敷アブレイズの選手は、コーチも含め、すべて鈴木さんの会社で雇用しています。しかし鈴木さんの会社は、建築関係の仕事なので選手を現場に連れて行くわけにはいきません。そこで選手たちは、倉敷アブレイズのジョブパートナーとして契約した企業の会社で働いています。一般事務や、老人ホーム、幼稚園、スポーツインストラクターなどのさまざまな派遣先で仕事をしているそうです。
 選手たちが引退してからも、社会人としてさまざまな仕事かできるようにセカンドキャリアとしての経験も兼ねています。選手たちは昼間は会社員として仕事をし、仕事を終えてから、毎日バレーボールの練習をする日々を送っています。」

 クラブのジョブパートナーという制度を導入されていると聞いています。給与など細かい部分はよくわかりませんが、契約企業に選手を派遣しています。いいのがセカンドキャリアの経験も習得してもらっているとか。これは湯郷ベル(シャルムも?)など、なでしこリーグのチームによく見られる形。シーガルズはどうなのかな。余り他の企業で働いているという話は聞かないか。

〔倉敷アブレイズの地域での社会貢献活動〕
「・臨鉄ガーデン(現アブレイズガーデン水島) ・フードバンク活動 ・水島クリーン作戦 ・水島朝市 ・バレーボールフェスティバル ・水島花いっぱい運動 ・スポーツ教室 ・農業支援 ・清掃活動 ・外国人共生イベント ・幼児スポーツ教室」

 中では「臨鉄ガーデン」という事業が素晴らしいです。元々やっていた地域イベントで、やる人がいなくなるという事でクラブがそのまま継承して主催で実施しているとか。そういう事例は余り聞いた事が無いですね。あと、農業支援もいいですね。男子選手の例はJクラブを中心に見かけますが、女子選手は少ないのでは。「水島」という言葉に溢れているのが地域に根付いた印象です。

〔バレーボールチーム設立のために〕
「プロのチームを作るぞと意志を固めたときに、チームを作るうえで何が一番必要なのか考えました。練習する体育館が必要だと。どこのチームもそうなのですが、学校や市の体育館を借りるために、空いている時間を確保することに頭を悩ませます。その状況をよくわかっているので、まずチームの練習場所を作ることが必要だと考え、2018年に水島の南畝にチーム専属の体育館を建設しました。」

 監督(社長)インタビューですが、一番最初にこれはすごいと思いました。チームを立ち上げるのにまず練習場を作っちゃうという発想はなかなか出てこないでしょう。お金もかかるし、それをあっさりされた鈴木社長はすごいと思います。専用練習場があるからアブレイズは短期間で強くなったのかもしれません。

〔フィリピンでの貢献活動〕
「Q:フィリピンでも活躍されていると聞きましたが、倉敷アブレイズのファンがとても多いそうですね。
鈴木:私がフィリピンの学校で指導したことがきっかけで、フィリピンのトップリーグでの試合に招待されたのです。倉敷アブレイズが奇跡的にその試合で優勝したので、ファンが増えたと思います。優勝の御礼がしたいと、フィリピンの貧困地域の「スモーキーマウンテン」に赴き、子どもたちにお菓子や文房具をプレゼントしました。そこは現地の人でも行かない場所だったので、驚かれ称賛されたのかもしれません。
 ただ私たちは、本当に素直に御礼がしたかっただけで、これからもその地域に出向いて、ボランティア活動をしたいと思っています。」

 

倉敷アブレイズ ~ 倉敷市水島から誕生した初の女子プロバレーボールチーム Vリーグ昇格への道のり - 倉敷とことこ

倉敷アブレイズは、倉敷市水島に誕生した初のプロ女子バレーボールチームです。さまざまな試練を乗り越え、チームが一丸となりVリーグに昇格しています。なぜバレーボールチ...

倉敷とことこ

 

 よくJやBの地方クラブがアウェー戦に行った足で、被災地を訪問する事例はありましたが、海外遠征でその国の貧困街を訪問するというのはほとんど聞いた事がありません。今後はボランティアもされるとか。かなり社会貢献の意識が強いと思われます。そんなアブレイズのフィリピンレポが公式SNSに出ていました。
   
【国際親睦交流活動 フィリピン2024】
「倉敷アブレイズと連携しているフィリピンプロチーム”ファームフレッシュフォクシーズ”様にご招待いただき、岡山県就実高等学校と国際遠征に来ています!
【前半】
 海外の日本とは違った新鮮な環境の中で朝5時から練習試合をしたり、海外の文化に触れてとてもいい経験ができています。慣れない環境の中高校生たちは全力でバレーボールに打ち込んでいます!フィリピンのリーグで上位のチームとしても全く引けを取らない高校生たちの真剣な表情やバレーボールに対する姿勢が本当に魅力的です。
【後半】
 後半はフィリピンの貧困地区に行き、恵まれない子どもたちに就実高校の生徒たちとお菓子をプレゼントさせていただきました。私たちが日頃当たり前にバレーボールができ、ご飯を食べ、エアコンの涼しい中で生活できていることのありがたさを感じました。子供達はとても嬉しそうにお菓子をもらい、thank you!とお礼を伝えてくれました。
 その後の練習試合では、就実高校の生徒たちの一本一本大切に、バレーボールができることへの感謝の気持ちがビシビシと伝わってくるとても素晴らしいゲームでした! 今回の遠征では、海外の選手たちのアグレッシブさ、貧困地域で今日を生きていくことの大変さ、何事もまず行動と準備をすることの大切さなど様々なことを学ぶことができました!」

 

国際親睦交流活動 フィリピン2024

倉敷アブレイズ 公式WEBサイト

 

 アブレイズは以前からよくフィリピンによく行かれており、良く連携されています。今回のフィリピン遠征で目に留まったのは「就実」の存在。全国一を争う就実高校は選手が県外に流出しまう事が常態化し、「なぜ?」と以前から言われていました。岡山のVチームのシーガルズは下部組織に大阪国際滝井高校があり、全国大会で就実高とはずっとライバルである事なのかなと。上のコラムで鈴木監督のインタビューにあるように、アブレイズは県内のバレー部員の卒業後の受け皿の役目もあるようで、就実高校と連携を強めると、今まで県外の他のVチームに流れるか、バレーを辞めていた選手がいくらか岡山でプレーをする可能性が出てくると。
 そういう意味で、アブレイズが就実高校の部員たちを海外遠征に連れて行った事は、将来を考えたら大きいと思います。しかも現地での社会貢献活動も行っているので、就実さんのアブレイズに対するインパクトは強いと思います。まだV3のチームなので、すぐにどうこうは無いと思いますが、今後期待できますねぇ。
#がんばろう石川 #がんばろう能登

コメント
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