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クラブ経営について105

2024-08-21 00:01:21 | サッカー(J3以下・外国・他カテゴリ)

 リスペクトコラムです。
 先日、Jリーグにとって大きなニュースが流れました。現在J3の大宮さんが、レッドブルに買収されるのです。ショックまではいきませんが、結構サプライズでした。だいぶ昔にマリノスさんがシティグループと資本提携を結び、結局それほど経営には影響は出なかったと思います。その時はJリーグの規制で余り経営の中に参画できなかったと記憶していますが、その分今回のニュースは驚きでした。外資はJクラブを買収できないんじゃなかったのかと。

レッドブルのJ3大宮アルディージャ買収、さまざまな疑問「クラブカラーはオレンジから赤に変更される?」

レッドブルのJ3大宮アルディージャ買収、さまざまな疑問「クラブカラーはオレンジから赤に変更される?」

当事者だけでなくJリーグ全体にとって、大きな転換点となるかもしれない。オーストリアに本社を置くレッドブル・ゲーエムベーハー(以下レッドブル)とNTT東日本は、J3リー...

集英社 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva

 

【レッドブルのJ3大宮アルディージャ買収、さまざまな疑問「クラブカラーはオレンジから赤に変更される?」】
「オーストリアに本社を置くレッドブル・ゲーエムベーハー(以下レッドブル)とNTT東日本は、J3リーグの大宮アルディージャとWEリーグの大宮アルディージャVENTUSを運営するエヌ・ティ・ティ・スポーツコミュニティ株式会社が発行する株式の100パーセントを譲渡する契約を締結した。
 エヌ・ティ・ティ・スポーツコミュニティ株式会社はNTT東日本の100パーセント子会社で、9月に予定される株式譲渡とともにレッドブルへ経営権が移る、ということである。NTT東日本はスポンサー企業のひとつとして、今後もクラブをバックアップしていく。
 Jリーグは参加するクラブの資格要件として、外資によるクラブの保有を長く制限してきた。クラブが商品のように売買されたり、オーナーの意向でチーム編成が変わったり、ホームタウンが置き去りにされるような事態を、予防するためだったのだろう。
 しかし、30年以上の歴史の積み重ねを経て、各クラブが地域に根ざし、クラブごとの『色』も見えている。外国資本が参入しても好き勝手なことはできない、そんなことをしたら受け入れられない、という空気感が根づいてきた。さらには、国際的な競争力を高めるための資本の増強という意味合いも含めて、数年前から外国資本のクラブ保有が認められるようになっている。」
〔レッドブルが評価した大宮のポテンシャル〕
「大宮は地域の企業や学校、パートナーと連携し、人や組織の成長を循環させ、持続的なものとしていく『成長循環型クラブ』を標榜している。現在の経営規模でも、クラブが目指す未来図を実現することは可能かもしれない。さらに言えば、トップチームが戦うカテゴリーは、必ずしもJ1でなくてもいいのかもしれない。」
〔原博実フットボール本部長の説明によると...〕
「レッドブルは、大宮をどのように成長させていくのか。そのモデルケースとなるのが、ドイツのRBライプツィヒだ。
 2009年の買収時点は国内5部だったクラブを、8シーズンでブンデスリーガまでステップアップさせた。しかも、昇格1シーズン目から2位に食い込み、2017-18シーズンの6位を除いて毎シーズン5位以内でフィニッシュしている。」
「(選手・スタッフ向けに開催された説明会で)レッドブルという企業についての説明や、『なぜ大宮を選んだのか」についての説明もあった。原本部長が続ける。
「大宮というクラブの地域性とか、クラブハウスやグラウンドなどの施設の価値とか、育成から多くの選手をトップチームに輩出しているとか、女子チームを持っているとか、いろいろな点を評価して選びました、という話がありました。これから一緒にやっていきましょうと、ポジティブな内容でしたね」
〔レッドブルの傘下となる最大のメリット〕
「レッドブルのサッカーネットワークに加わる大きなメリットは、国際的な人的交流だろう。ヨーロッパとブラジル、それにアメリカとのパイプが生まれるのは、クラブはもちろん所属選手の可能性を拡げることになる。
 原本部長も期待を口にする。
「選手からも質問が出ていましたけれど、いろいろなことが考えられます。トップだけでなくアカデミーのチームも行き来をして試合をする。トップチームやVENTUSの選手の移籍先になる。ライプツィヒが関係を持つクラブを、移籍先として紹介してもらう。アカデミーの選手の留学先になる、といったことです。レッドブルは育成にも力を入れていて、ブラガンチーノにはものすごい施設を造っています。それも見せてもらいました」
 人的交流は双方向で進められていくだろう。日本人選手が移籍するだけでなく、ライプツィヒなどでプレーする選手を補強する、ということも可能なはずだ。レッドブル側が持つネットワークやデータベースを活用し、グローバルなつながりを深めていくことが期待される。」

 クラブが商品のように売買されたり、オーナーの意向でチーム編成が変わったり、ホームタウンが置き去りにされるような事態を予防するために長く規制してきたが、国際的な競争力を高めるための資本の増強という意味合いも含めて、数年前から外国資本のクラブ保有が認められるようになっているとあります。Jリーグは本当に規制緩和して良かったのかと個人的に思います。
 ドイツのライプツィヒがモデルケースとあります。5部から1部へですか。大宮さんは3部から1部になっていくのか。コラムでは「メリットは、国際的な人的交流」とありますが、果たしてそんなに上手くいくでしょうか。マリノスさんしかり、海外のクラブと提携してきたJクラブで国際的人的交流で成功したところがあるのかな。例えば地元J2岡山も過去に海外のクラブと提携・交流してきましたが、ほとんど効果は無かったのでは。理想はいろいろ口にできても、現実的にはそんなに変化しないと個人的に思います。今回の買収劇は日経新聞の社説にもなったようですね。

[社説]外資参入をJリーグの力に - 日本経済新聞

[社説]外資参入をJリーグの力に - 日本経済新聞

オーストリアの飲料大手、レッドブルがサッカーJ3の大宮アルディージャを買収する。Jリーグ発足から30年余りで海外企業がオーナーとなるのは初めてだ。外資の力を受け入れる...

日本経済新聞

 

【[社説]外資参入をJリーグの力に】
「オーストリアの飲料大手、レッドブルがサッカーJ3の大宮アルディージャを買収する。Jリーグ発足から30年余りで海外企業がオーナーとなるのは初めてだ。外資の力を受け入れる『開かれたJリーグ』を軌道に乗せ、日本のスポーツを盛り上げたい。」
「Jリーグが持つ価値はすでに海外から評価されてきた。2017年には英動画配信のDAZNが放映権を取得した。当初は10年契約だったが現在は33年まで延長している。年平均で200億円を超える巨額契約は各クラブに分配され、経営を支えている。
 ただ、課題も見えてきた。いまだJリーグから世界に名をはせるクラブは生まれていない。Jリーグも事態を直視し、資金配分方式を見直した。ビッグクラブを育てる狙いだ。本場の欧州ではすでに英国やイタリア、フランスなど主要リーグの強豪クラブが海外の資本を導入してチームの強化を図り、リーグ全体のレベルの底上げにもつなげた例がある。大宮はJ3からの再出発だが、将来は世界で戦えるチームに育てる気概が欲しい。
 試合中継が有料のネット配信主体となったのは懸念材料だ。DAZNとの最新の契約は地上波での放映が増える内容というが、子どもたちがテレビでサッカーに触れる機会はかつてほど多くはない。
 レッドブルは大宮の買収にあたり『地域社会への貢献』を掲げている。地元の子どもたちが気軽にサッカーを楽しめる環境づくりにも力を入れてもらいたい。」

 このコラムでもビッグクラブを作りたいとあります。浦和さんを意識してビッグクラブ育成の表明は結構昔から聞いていた話ですが、もう長年そういう姿に近づけていません。むしろ益々混迷化しており、J1では毎年どこが優勝するか全く予測不能状態。ファン・サポーターにとってはうれしい限り。ビッグクラブができて、リーグがマンネリ化するよりも、今のままの経営規模で優勝クラブが固定化しない方がよっぽど面白い。
 レッドブルさんは、金は出しても口は出さない経営をして欲しいですね。現在J3リーグで独走状態の大宮さんですが、おっと監督は元岡山の長澤監督だ。来季は対戦がありそうですね。それも面白い。
J3大宮関連: /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  / 
#がんばろう石川 #がんばろう能登

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