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優勝の味68

2022-10-24 00:01:19 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトコラムです。
 甲府さん、天皇杯優勝おめでとうございます。J2クラブでありながら、J1勢を次々と下しての栄冠、素晴らしい。同じ日の同じ時間に、J2リーグ戦が開催されており、その時はCスタでホーム秋田戦を観ていました。J2クラブが決勝まで進んだ例は過去に何度もあったので、正直優勝は広島さんかなぁと思っていました。ところが横から「同点延長ですよ」「PKに勝って優勝したらしい」と情報が入り、すげえなと感動しました。
 天皇杯といえば元旦決勝というイメージがあり、この日留守録をするのをすっかり忘れるくらい、興味が失せていました。W杯イヤーだからという理由はあるのですが、今年の天皇杯は個人的には注目度が低かったです。そんな大会でドラマ、下剋上が起こりました。

番狂わせ度は「日本のW杯制覇」以上 J2で“リーグ戦7連敗中”甲府はなぜ天皇杯を獲れたのか? - スポーツナビ

番狂わせ度は「日本のW杯制覇」以上 J2で“リーグ戦7連敗中”甲府はなぜ天皇杯を獲れたのか? - スポーツナビ

番狂わせ度は「日本のW杯制覇」以上 J2で“リーグ戦7連敗中”甲府はなぜ天皇杯を獲れたのか?

スポーツナビ

 

【狂わせ度は「日本のW杯制覇」以上 J2で“リーグ戦7連敗中”甲府はなぜ天皇杯を獲れたのか?】
〔J2の18位が天皇杯を獲得〕
「日本がワールドカップで優勝する以上の番狂わせ――。ヴァンフォーレ甲府の天皇杯(第102回全日本サッカー選手権大会)制覇は、そう表現しても大げさではない出来事だった。甲府は1-1(PK5-4)でサンフレッチェ広島を退けて日本一の栄冠を手にするとともに、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の出場権を獲得。さらに1億5000万円の賞金も得ている。」
〔“苦手”のセットプレーから先制〕
「実は今季の甲府にとって、セットプレーは課題だった。センターバックながら6得点を挙げた大型CBのメンデスが移籍したこともあり、セットプレーの収支は悪化していた。しかし大一番用に用意した虎の子のスペシャルプレーが奏功して、先制に成功した。」
〔終盤は“耐える”展開に〕
「地力の差は明らかにある。広島は分厚い選手層を活かし、後半に入ると次々に選手を交代していく。特に終盤は完全に広島の流れとなり、84分には川村拓夢の同点ゴールが決まる。試合は1-1で、15分ハーフの延長戦に持ち込まれた。J1相手でも60分までは五分に戦えるが、そこからはどうしても押し込まれて受け身になる――。それが甲府の現状だ。」
「甲府の台所事情は“ぎりぎり”だ。何も起こらないようにする交代はできても、「何かを起こす」手を打てない――。そのような勝負どころの火力不足は明らかだった。宮崎純真の負傷により、切り札をベンチに残せなくなった用兵も痛かった。ただ何とか1-1のまま延長戦に入ることができた。」
〔大ベテランのミスを守護神が救う〕
「ただし延長後半の116分に、極め付きのピンチがあった。その4分前に守備的MFとしてピッチに投入されていた42歳の大ベテラン山本英臣が、エリア内で満田誠のシュートを手で弾いてハンドの反則を取られてしまう。広島にPKが与えられた。ここは守護神がピンチを救った。」
〔スモールクラブがACLへ〕
「天皇杯を制したことで、甲府はACL出場権を手に入れた。連戦、移動とチームを苦しめる要素も増える。また「JITリサイクルインクスタジアム」は大会の開催基準を満たさず、ホーム戦を山梨で開催できない。それでも、クラブにとっては大きなチャンスだ。」
〔J1にだけ勝てる」理由は?〕
「甲府は主に[5-4-1]の布陣で戦う堅守のチームで、格上相手だと持ち味が引き出されやすい。もっとも“堅守”といっても、甲府が大雑把なサッカーをするという意味ではない。そもそもサッカーの攻守は不可分で、プレスを回避して自陣から脱出する術がなければ守備も難しくなる。甲府はバレーやダヴィ、パトリックと言ったブラジル人ストライカーの“一発”に頼ってきたクラブだが、今はなかなかそのような掘り出し物と巡り会える時代ではない。決勝戦の先発メンバーは平均175.1センチと小柄で、今の甲府は攻守とも“精密さ”で解決するスタイルだ。」
〔J1の守備が甲府の強みを引き出す〕
「大まかにいうとJ2はスペースを消す守備をする傾向が強く、J1はリスクを冒してもボールを奪おうとするクラブが多い。実は甲府から見ると「守備が動いてくれる」「ラインを上げてくれる」ほうがやりやすい。相手が前に圧をかけてきたら、その背後にはスペースが生まれる。技術と連携は必要だが、プレスを剥がして逆の“矢印”を突くことで圧を逆用できる。甲府はただ耐えるだけでなく、そのような攻撃の怖さも出していた。」
〔街、クラブの支えと「積み上げ」〕
 さらに甲府という街、クラブの後押しが選手のパフォーマンスを引き出した。山本は言う。
「今日のあのサポーターたちはもちろんですけど、普段の生活から自分に声かけてくれて、色々と支えてくれる……。そんな地元の人たちがいます。若い頃の自分は落ち着いていない性格だったけれど、それを改めさせてくれた。自分をキレイにしてくれてるような、そういう街です」
 クラブのカルチャーについてはこう述べる。
「小さいけれど、色んな人が人の何倍も努力するようなクラブです。そのおかげで今こうやって、本当にいいクラブになったと実感しています。昔からいる会社の人たちは、すごいな……と思います」
 甲府は都会のクラブ、ビッグクラブとは明らかに違うカルチャーを持っている。社員の大半が地元出身で、人の出入りはあまり多くない。メディアに対しても温かくて、居心地のいい空気がある家庭的なクラブだ。少クラブの「悔しさ」「辛さ」はあるはずが、悲壮感が外には伝わってこない。それがきっと選手にも作用している。」
       
 やはりギリギリのチーム事情だったのですね。でも先制できたのが大きかったようです。PKを止めたGK河田選手、42歳のベテラン山本選手が利いたようです。こういう大一番はそういう傾向がありますね。そして、このコラムにあるクラブ力ですか。居心地のいい空気がある家庭的なクラブというのが目を引きます。地元岡山と比べて、むしろ甲府の街の方が小さいのに、甲府さんはJ1も経験され、天皇杯王者も獲得。何が違うのかと思ってしまいます。
 当ブログの「Jリーグの付加価値」にあるように、実はJクラブとしては付加価値が高く、今はJ2ですが、内容的にはJ1にふさわしいプロヴィンチャクラブ。今まで様々な地方クラブがお手本としてきた模範クラブ。こうして天皇杯を制してもおかしくなかったのかもしれません。

ヴァンフォーレ甲府が天皇杯制覇。J2・18位のチームが奇跡を起こすことができた3つの要因|Jリーグ他|集英社 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva

ヴァンフォーレ甲府が天皇杯制覇。J2・18位のチームが奇跡を起こすことができた3つの要因|Jリーグ他|集英社 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva

「日本一、スゲぇ……」 奇跡を起こした選手たちに群がる報道陣の山を前に、広報スタッフが思わず漏らしたひと言が微笑ましい。2部リーグに身を置くクラブにと...

集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva

 

【ヴァンフォーレ甲府が天皇杯制覇。J2・18位のチームが奇跡を起こすことができた3つの要因】
〔①早い時間の先制点〕
「延長戦も含めた120分間で、甲府が主導権を握って試合を進められたのは実質、前半の45分間だけ。しかし、言い方を変えれば、そこでの戦いはほぼ完璧なものだった。相手DFラインの背後へ送るロングボールを使って広島を後ろ向きにさせ、そこからセカンドボールを拾って、パスをつなぐ。しかも、押し込む展開を続けるなかで得た最初のCKを、見事に得点までつなげて見せた。」
「CKのボールを一度下げてからニアゾーンに進入するスペシャルプレーは、事前の練習から用意されたものだった。公式記録によれば、前半、後半、延長前半、延長後半の4つの時間帯のうち、シュート数で甲府が広島を上回ったのは前半だけ。さらに言えば、この試合で甲府が得たCKは前半の2本がすべてだ。いかに甲府が限られた自分たちの時間を有効に生かし、効率よく広島にダメージを与えたか。その事実は数字にもはっきりと表れている。」
〔②同点に追い付かれたあとの試合展開〕
「起死回生の同点ゴールで勢いづくはずの広島は、「畳みかけてこなかった」(三平)。なぜなら、広島のMFエゼキエウが同点ゴール直前のプレーで右足を負傷。広島はすでに交代枠を使い切っていたため、走れないエゼキエウを前線に立たせたまま後方でボールを動かし、時間をやり過ごすことを選んだからだ。
 延長戦に入れば交代枠がひとつ増える。そこでエゼキエウに代わる選手を投入し、延長戦勝負――。そんな先を見越した広島の判断は、しかし、甲府の選手たちを落ち着かせることにもつながった。
 時間にすれば、およそ10分程度。広島にとっては不運な時間を過ごすことになったと言うしかないが、結果が出た今となっては、勝敗を分ける10分間になったのではないだろうか。」
〔③GK河田晃兵のPKストップ〕 
「PK戦での貴重なセーブはもちろんのこと、スタジアムの空気を変えたという意味では、延長後半のビッグセーブが大きかった。1-1のまま迎えた、延長後半116分。試合時間も残りわずかで広島に痛恨のPKを献上した甲府は、もはや万事休したかに思われた。しかしその瞬間、「このまま終わらせるわけにはいかない」と河田の気持ちが奮い立ったのは、PKを与えるハンドを犯したのが、甲府在籍20年のMF山本英臣だったからだ。」
   
 奇跡を起こしたとあります。甲府さんは、日本がW杯優勝する事以上の番狂わせとメディアに書かれました。シュート数で甲府が広島を上回ったのは前半だけという事で効率よく先制できた訳ですね。同点に追いついたのに、広島さんが前掛かりに出られなかったのも運の良さがありました。そして、こういうミラクルな勝利にはよくGKのスーパーセーブがついてきますが、今回もそうでした。
 ただ、その後残念なニュースも流れました。吉田監督の退任がすぐに発表されたのです。一発勝負には強いが、リーグ戦では期待できないという判断。確かに柏でもアカデミーや強化面では抜群の力を発揮されましたが、ネル監督に替わって自分が監督に就任すると、成績は低迷し、その後違うチームでも成績はもう一つばかりでした。甲府さんとも相性が良くなかったようですね。岡山との対戦でも余り怖くなかったかな。監督も替わり、自信もついた事で来季から怖い存在になるのは確かなようです。

J2甲府関連:31 / 30 / 29 / 28 / 27 / 26 / 25 / 24 / 23 / 22 / 21 /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /
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