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日本代表のこと・・・235

2014-06-16 00:02:21 | サッカー(日本代表、W杯等)

 留守録観戦レポです。
 津山から帰り、先ほどブラジルワールドカップの日本代表コートジボアール戦の試合を観ました。今日は午後、日本中がどんよりと湿った日となりました。どうして勝てなかったのでしょうか。どうして追いつけなかったのでしょうか。この試合をもう一度振り返ってみたいと思います。
   
 先発ですが、1トップは柿谷の予想が多かったですが大迫、遠藤は控えで山口が先発。ケガが心配された長谷部も先発でした。ドログバはベンチ、ヤヤ・トゥーレが先発。前半は日本も素晴らしい展開でした。本田のボレーシュートは、ミランの人達観たか~!と思わず叫びたくなるような、質の高い見事なシュート。4年前の本田のゴールを思い出しました。1-0で前半を折り返して、日本全国が初戦突破を思い描きました。
 しかし、後半ドログバが登場してから空気が変わりました。それまでは、コートジボアールは攻め込んでくるし、シュートもどんどん打って来るが、危機感はまだ薄かったです。ところがドログバが来てから、相手チームはパワーアップしました。もう36歳でピークを過ぎた選手なのに存在感は抜群。プレーも他の選手と比べて1段上でした。続けて2失点。どちらも見事なゴールでした。
 そこから、まだ時間があるから追いつけると思って、応援していましたが、そのまま時間だけが過ぎて、ロスタイムには相手の露骨な時間稼ぎに無意味に時間が経過し、無常のホイッスルが聞こえました。17分にドログバ投入し、19分と21分に連続失点と、個人的には「ドログバにやられた試合」なのかなと。

 気になるのが、スポーツ紙か何かで目にしていた、「日本の穴」。右か左か忘れましたが、海外ではサイドが甘いと日本の事を分析していたようです。今日の失点はまさに向こうから見て右サイドが破られて、得点を決められました。2点ともです。相手から見て右サイドは、長友や香川が前へ出てくるが、そこにスペースができると分析されていたのかもしれません。まさによく研究していました。
 反対に、コートジボアールは、アフリカ特有の集中力が長続きしないとか、ヤヤ・トゥーレが出た穴が埋まらないから、そこを突け(マスコミに流れる時点でいい加減な分析だったのかも)とか言われていましたが、今日の相手チームはそんなチンケなレベルではなく、欧州サッカーの集団そのものでした。「個」の部分などヨーロッパとはまだ大きな差があるという、今まで何度も聞いてきたセリフを、今日も聞かされたような印象がありました。
 ドログバに気を取られていたら、他の選手にやられてしまったと言っていましたが、ひょっとしたら相手の作戦勝ちだったのかもしれません。ザッケローニのサッカーは「攻撃サッカー」で前に出てくるから、ボールを奪ったらカウンターで放り込めば得点できるとか。
   
 そして、やはり脳裏をよぎったのが、何となくささやかれていた「ドイツW杯と似ている」という言葉。今にして思えばいろいろと共通点があります。遠藤もどこかのタイミングで「ドイツを似ている」と口にしていました。あの言葉は、国内合宿で追い込んだのがという意味だったようです。ピークはW杯直前のドイツ戦であったと言われています。という事は、この大会もピークは今日じゃなかったのか?と個人的に思ってしまいます。
 そして、ドイツW杯も初戦のオーストラリア戦で、早めの時間に先制し、楽勝ムードが出ていましたが、暑さから日本の足が止まりはじめ、今日の試合の様に逆転負けでした。ちょっとドイツW杯と比較してみましょう。
【日本の試合】
・日本 3-1 オーストラリア
・クロアチア 0-0 日本
・日本 4-1 ブラジル
【グループリーグF組最終順位】
・1位: ブラジル/3勝0分0敗:勝ち点9
・2位: オーストラリア/1勝1分1敗:勝ち点4
・3位: クロアチア/ 0勝2分1敗:勝ち点2
・4位: 日本 / 0勝1分2敗:勝ち点1

 もう一つ、ドイツ杯についてだいぶ後で知ったのがヒデ中田と、小野などのグループで分裂状態であったようですが、今大会も週刊誌のレベルですが、一つにまとまっていないのではないかという情報があります。選手ミーティングを実施したり、チームのまとまりを強調していましたが、実際のチームの内側は気持ちが一つではなかったのかもしれません。香川と柿谷、本田と大久保など週刊誌では名前が挙がっています。どこまで本当かはわかりませんが。こういうデリケートな部分は何年か経ってから出てくるでしょうから、今回はこの辺にしておきます。
 試合後のインタビューで、誰かが前との距離感が開き過ぎてしまったため、ボールがつながらなかったと言っていました。ザック監督がインタビューで「FWが守備をしなかったから、間延びしていた」で話していましたが、選手間の連携がもう一つだったのも遠因かもしれません。

 ザック監督が、試合後のインタビューで「日本はサイドが弱かった。サイドからボールを放り込まれて得点された」と言っていますが、今回の敗因の一つは、サイドが弱いという自覚がありながら、4年経っても修正できなかった点かなと。スポーツ番組でやっていましたが、相手から見て右サイドを攻めた割合が何と6割。この試合でも後半に左の香川と右の岡崎を替えようとして替えなかったというシーンがありました。香川は守備が苦手だそうですが、パスミスもこの日目立った香川が戦犯の一人に挙げられるのかもしれません。
 「やりたいサッカーができなかった」とも言っていましたが、ボール支配率4割という数字が、やりたいことができなかったことを象徴していました。コンディショニングの問題というより、前半から走らされてしまったということが大きかったように思います。前半の非ポゼッション時の走行距離はコートジボワールの1.5倍の量でした。シュート数は日本7本に対してコートジボアールは20本と、決して攻めに行くチームの数字ではないです。
 あと、プレスの弱さも目につきました。J1の某チームなどはスライディングタックルを多用して、奪取力を発揮していましたが、今日の日本は本当にプレスをかけてボールを奪いに行くという姿勢が感じられなかったです。
 岡田監督が「コンディションが良くなかったのではないか。みんな疲れていたように見えた」と言っていましたが、まさに上に挙げたピークの持って行き方、コンディションの調整法が上手くフィットしていたのかと疑問が出ます。何かこういうセリフ、ドイツW杯の時も聞いた覚えがあります・・・

 と、ここまではひたすら今日の試合の敗因分析ばかりになりましたが、これで終わった訳ではないと当ブログでは考えます。確かにここからは「奇跡」の領域になってきますが、上の青い部分を観てみて下さい。オーストラリアは1勝1分1敗で2位通過しています。日本は確かに今日1敗しましたが、あとの2試合を2勝すれば可能性大、1勝1分になると他力本願の部分も増えていきますが、奇跡が起こるかもしれません。
 他の3チームの勝敗は意識せずに、単純に次のギリシャにどういう形でもいいから勝ち、コロンビアには最悪ドローかなと。本田1トップは進退伺いを一度は出した岡田監督が、南アフリカW杯でまぐれで成功した奇策と思っていますが、今回のギリシャ戦でザック監督がやってしまうのもいいかもしれません。今日の試合でもそれっぽいフォーメーションに途中なっていたし。さて、奇跡は起こるか。

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