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選手の仕事(キャリアサポートセンター)4

2013-12-27 00:01:11 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 Jリーグは、國學院大学と特別選考入学試験に関する協定を結んだそうです。Jリーガーで、Jリーグが推薦する入学希望者を、特別選考入試において一定の条件で受け入れてもらうものだそうです。いわゆるキャリアサポート制度については、当ブログでも当初から触れていました。選手引退後も一定の安定性がないと、Jリーガーになり手が減り、ひいては子ども達の夢を奪う事になります。ただ、当初に比べて、そう甘いものではないようです。以下、抜粋して紹介。
   
【入学基準、人数等の要項】
・大学・学部・学科名: 國學院大学 人間開発学部 健康体育学科
・試験名:         セカンドキャリア特別選考入学試験
・実施年度:       2014年度の入試より実施
・合格人数:       若干名
・入試の主旨:
 Jリーグ選手のセカンドキャリアとして、将来、中・高等学校の保健体育教諭、小学校教諭および健康やスポーツ分野でのリーダーを目指す者に対し、奨学金の給付によって学業を奨励するとともに、経済的な支援を行う。
・推薦基準
 ①Jクラブとのプロサッカー契約経験を有し、かつJリーグが推薦する者
 ②高等学校を卒業した者かつ高校3年間の全科目の評定平均値が3.0以上
 ③入学後は大学と協議の上で、同学部の地域貢献の諸活動に協力する意志のある者
 ④入学後には必ず教職課程を履修すること
・選抜方法:       Jリーグで推薦者を決定後、國學院大學による作文、面接
・試験日:         2014年2月下旬(予定)
・奨学制度:       入学を許可した者に対しては、國學院大學より入学金および年間学費相当額を奨学金として給付

 欠陥制度である2ステージ制を導入するのもJリーグであれば、こういう風に真面目に選手のセカンドキャリアを考えているのもJリーグだと思います。正直、2ステージ制はごく一部の価値観だと。セカンドキャリアとして仕事をなかなか用意できないので、将来的に教育指導者を目指す若くい選手にまた一つ道を用意したのだと思います。が、根本的に不安の解消にはならないと思います。Jリーグキャリアサポートセンターの公式HPを観てみると、2010年で時が止まっていました・・・涙
 でも、Jリーグから教師へというのもいいかも。教育者といえば、Jリーガーではありませんが、昔のファジでも吉谷、乙倉など現在高校教師を務めているかつての名プレーヤーがいますね。
NAVERまとめ「Jリーガーのセカンドキャリア」ページ:http://matome.naver.jp/odai/2135349023368179301
国学院大学公式HP:http://www.kokugakuin.ac.jp/

 また、フットボールチャンネル「え? たったこれだけ? Jリーグセカンドキャリアサポートの脆弱さが浮き彫りに」というタイトルでコラムが掲載されました。当ブログでも昔から取り上げている、選手のセカンドキャリア問題です。昔、キャリアサポートセンターというものが設立されましたが、実質は機能せずに終わったと思います。その流れでのセカンドキャリアの現状がよくわかります。以下、抜粋して紹介。

 先日、スカパー番組「Jリーグラボ」にプロサッカー選手会の事務局が出演。テーマは選手のセカンドキャリアについて。毎年クラブの契約が満了となる選手は計約140人。そのうちほとんどはサッカー界に何らかの形で残るが、うち数人はサッカー界とはまったく関係のない異業種に転職。選手会はそれらのサポート活動も実施しているが、金銭面のサポートは脆弱な様子。
 現在、選手会からは選手が引退したときに一時金という形で、セカンドキャリアを迎えるにあたっての軍資金を提供。計算方法は「生涯の出場試合数×千円」。200試合出場で20万円、400試合出場で40万円という計算。

 現役時代、選手には年俸額に応じてプロサッカー選手会に徴収される積立金があり、引退時に手元に戻ってくるが、J2クラスの場合は年間1万円ほどの積立金のために、10年間プレーしても10万円程度の還付金となり、一時金と合わせても、引退時に手にするのは、選手によっては50万円にも満たない状況。引退後のキャリアを構築しようにも、そのための軍資金までにはなかなか至らない。
 本来、Jリーグ側には資金がなく、日本協会から支援を受ければいいが、両者は現状そのような協調関係にはなく、上下関係という印象。一方で、Jリーグと選手会が労使関係であることも事実。2011年に選手会は労働組合化しているが、組織が十分に機能しているとは言い難く、労働者である選手たちは使用者に対してどうしても立場が弱くなりがち。選手会の幹部会は現在、多いときは1ヵ月に3回ほど開催しているが、選手会が実質的な力を持たなければ、努力も徒労に終わるだけ。

 Jリーグのチーム数も当初の10チームから40チームへと増え、来季はJ3も誕生し、選手たちからすれば雇用の場が間違いなく増え、歓迎する声が確かにあるが、プロ選手としての価値が相対的に下がり、結果として、将来的に危ういセカンドキャリアを歩まねばならないのであれば、決して看過すべき問題ではないと言える。
 これはJリーグが20年経って新たに生まれた問題。選手の価値を高めるにはどうすればよいのか。プロサッカー選手会がより力を持つためにはどうすればよいのか。そのための問題意識と議論をサッカー界全体で共有することが必要な時期に来ているのでないだろうか。

 今までもマスコミ報道等でJリーガー、特にJ2の選手は薄給ではないかという話題が出たり、身近でも「ファジの選手って、いくらもらっとん?」という会話が出たりしました。Jリーグに昇格する前は、給料はやや少なめの方がハングリー精神が維持できていいとか、そういう価値観もあった覚えがあります。しかし、実際はプロ野球選手でもそうですが、安定的な収入で人生を歩めるのはごく一部の選手というのも現実だと思います。
 ここでも選手会の話が出てきましたね。2011年に労働組合になっているのに、労組らしい行動はできていないと思います。アメリカの大リーガーのようにストライキをやれとは言いませんが、2ステージ制騒動が象徴されるように、ダメなものはダメと表明できる組織になって欲しいですね。幹部会は月に3回も会合をしているようですが、一部の役員が高い交通費を消化するだけではなく、きちんと全所属会員選手の声を集め、しっかり集約して主張する事も大事なのではないでしょうか。
フットボールチャンネル該当ページ:http://www.footballchannel.jp/2013/10/18/post9757/
Jリーグキャリアサポートセンター公式HP:http://www.j-league.or.jp/csc/topic/
(社)Jリーグ選手協会公式HP:http://www.j-leaguers.net/
Jリーグキャリアサポート関連③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130618
     〃               ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20100611
     〃               ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20050915

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