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マスコミの力16

2013-12-01 01:19:45 | ファジアーノ岡山

【ウルトラス情報】 J2・J3入れ替え戦第1戦(讃岐対鳥取:13:00開始)を放送

 事例紹介コラムです。
 山陽新聞のスポーツ欄に3回シリーズで「遠のいたJ1 ファジ5年目」というタイトルで、ファジの今シーズンの戦いを振り返った特集記事がありました。なかなか鋭く的確な分析だったので、当ブログでも紹介する事にしました。以下、抜粋して紹介。

【前年下回る12位】

 開幕11戦負けなしのスタートダッシュした今季、一時は過去最高の2位に躍進した時ににさえ、「勝ちきれない試合が多かった」と選手達は口を揃える。17引き分けはリーグ最多。アウェー神戸戦など驚異的な粘り強さを発揮する一方、有利な試合であと一歩で勝ちきれない詰めの甘さを露呈。最下位の岐阜に負けるなど、下位相手の取りこぼしも響く。
 2011年から取り組む3-4-3のシステムは成熟度を増し、豊富な運動量をベースにした「全員攻撃・全員守備」は磨きがかかっているが、他チームからの研究も着々と進んでいる。ファジの武器である両サイドからのクロスへの対策で、田所の左足を相手DFに徹底的にマークされ、持ち味の縦へのドリブル突破を遮断。昨シーズンまでの得点源のクロスに持ち込む場面自体が減少。両翼をもがれたような状態に。
 ファジの強みを打ち消すような戦いをされ、やりづらさがあり、当初J2では少なかった3-4-3のチームが増えて、選手の並びのミスマッチを生かした戦いも困難に。前半戦3つだった黒星が、後半は三倍の9つに。特にここぞという大一番で強さを発揮できなかった。10月の群馬戦が象徴的。勝てば上位浮上の絶好機に明らかに硬いプレーに終始し、ミスも重なって惜敗し、逆転昇格への足掛かりを喪失。J2は戦力が拮抗し、最終戦まで大混戦だったが、紙一重の勝負をどれだけものにできたかが最終的な順位の差として表面化。
   
【ほころんだ堅守】
 ホーム最終戦、3失点の敗戦。「失点の仕方が軽率。リスク管理ができていない」と仙石選手のコメント。ラスト3試合は計7失点で、守備に不安を抱えたままの終幕。今シーズンのJ2は先制したチームの勝率が7割近いが、ファジは55%。鳥取(21.4%)、群馬(50%)に次いでワースト3位。逃げ切れない試合の多さを象徴。1点を守り抜こうとするDF陣と追加点を狙いたいFW陣の意識のギャップが原因か。先制後は守備に比重を置きつつ、いかにボールを奪い、攻撃を増やすかという難しい課題が立ちはだかっている。
 今シーズンの3バックは厚みを増し、GK中林も好セーブを連発していたが、前半戦の19失点に対して後半戦は29失点。徐々に冷静さを欠いたプレーが増加。終盤戦で守備に対する自信は失点の度に欠落し、悪循環化に。プレーオフ進出獲得には、堅守の再構築は不可欠。
   
【得点力アップ】
 前半戦では、勢いに乗った時は破壊力があった。今シーズン52得点はリーグ10位。川又選手が移籍した影響が懸念されたが、結果は昨シーズンより11得点増加し、課題だった得点力不足は一定の改善が図られた形。ともにチームトップ9得点の荒田、押谷の両FW選手の存在が大きく、島田選手の台頭やミンキュン選手の活躍も影響。
 チームが力を入れたのがセットプレー。集中的に練習を重ね、キッカーのボールの質や、相手ゴール前への飛び込み方が向上し、昨シーズンの6点に対して今シーズンは14点と成績も上昇。得点力アップの陰で課題も浮上。両FW選手に続くのはDF陣が多く、シャドーストライカーとボランチの得点が少ない特徴。パスをつないで、相手守備のギャップを崩す攻撃も今シーズンは減少。なかなか3トップを固定できず、夏期に荒田選手が欠場し、よりシンプルな攻撃にシフトせざるを得ない状況に。アクチュアルプレーイングタイムも昨シーズンより1分31秒も減少。

 山陽新聞さんでは成績の部分で「遠のいたJ1」というテーマで語られていましたが、当ブログ的には公共財としてJ1にどこまでふさわしいのかなどのテーマで語ってしまいます。名実ともに地域に根づく地域の宝になれば、スポンサードも自然と増して気が付いたら目の前にJ1の道が開けているのではないかと思います。
 今日、カンスタで開催された、女子クラブW杯のボラに行ってきました。その模様は明後日。

コメント
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