OSS&FSSメンバーである嶋君は、J2岐阜が好きなようで、選手による震災支援活動をブログで紹介していました。ふむふむ、なるほどと読んでいたら、J's GOALのJ2日記に「チャリティーフットサル。選手が見せた『岐阜らしさ』」として登場しました。やはりJ's GOALはナンバー1の情報ツールだと思います。以下、抜粋して紹介。
東日本大震災に、選手たちが立ち上がった。20日に岐阜メモリアルセンターで、選手会が主体となり、サポーターに向けたチャリティーフットサル大会を開催。ファンら数百人が訪れ、うち約70人が交代しながら選手とフットサルを楽しんだとか。
この企画は田中選手会長、野田主将が中心となって立ち上げたもの。
「地震を受けて、選手間で話し合いました。最初は募金活動をしようとしたのですが、ただ街頭に立ってお金を集める形だと、FC岐阜らしさがないなと。岐阜らしさとはやっぱり地域密着だと思ったので、そこで選手たちとサポーターで何か自発的にやろうと思ったんです。そこで野田さんが中心となって、サポーターと一体となってやろうと、フットサルにしました」と田中選手会長のコメント。
J2岐阜は地域貢献活動で昨年リーグナンバー1を獲得し、地域密着に力を入れ、Jリーグの中でクラブとサポーターの距離が非常に近いチームと言われています。この特性を生かし、岐阜にしか出来ない支援の形を選手たちが自発的に考えた企画だとか。
「地震の後、選手一人ひとりから『俺たちで何か出来ないか?』という意見がどんどん出てきたんです。それも凄いことだなと思ったし、そこでみんなで話し合いをしたら、サポーターとチャリティーフットサルをやることで、全員が快く引き受けてくれた」と田中選手会長。
この企画が立ち上がったのが、開催日の3日前。時間がない中で選手たちの動きは早く、クラブの地域貢献推進部のサポートを受けながら、すぐに会場を抑え、駐車場、告知等もすべて選手たちで実行。
会場ではサポーターたちよりも早く選手たちが集合し、コート作りを手始めに、ネット張りや選手手書きの進行表、テーブルの設置など、てきぱきと選手たちが実施。入場するサポーターの受付も当然選手たち。一人ひとりに丁寧に応対し、開会式を行った後、フットサル開始。
約1時間のフットサルの終了後に、選手たちによるチャリティーオークションを開催。田中選手会長が司会。フットサル中に選手たちがスタンドで見ているサポーターたちに行った募金活動とあわせて40万円近くの義援金になったとか。「これらはすべて選手、サポーターが一体となった思いと合わせて今回の震災の被災者たちに届けられる」と記事にありました。
最後は選手たちが出口から一列になって、サポーターをお見送り。その後に選手全員による片づけ。最初から最後まで選手たちで運営された手作りのチャリティー企画。
「選手たちの積極的で、心温まる姿勢が伝わってきた。そして片づけが終わり、選手全員の表情はみんな晴れやかなものであった」「岐阜はサポーターの人と距離が近いのが特徴。その中で選手もすごく楽しんでやっていたし、サポーターも楽しんでやってくれた。本当にいい交流が出来た」とも。
「思ったのは、自分たちで何かやろうとして、動く選手が多かったこと。一人ひとりが真剣に考えてくれたし、動いてくれた。選手間のつながりも深まったと思う。サッカーの試合、練習以外でこんなにもまとまれるんだと改めて思いました」と田中選手会長。
J's GOAL該当記事:http://www.jsgoal.jp/special/2011j2/diary/article/00116325.html?type=1&year=2011&month=03&day=25
<内容>
・主 催 FC岐阜選手会
・日 時 3月20日(日) 13:30~16:15
・場 所 岐阜メモリアルセンター ふれ愛ドーム(住所:岐阜市長良福光大野2675-28)
・内 容 全選手参加によるファン・サポーターとのフットサル大会と募金活動およびチャリティーオークション等
・定 員 先着100名(定員に達し次第終了)
・参加資格 どなたでも。
・参加費 500円(保険代、会場使用料へ活用)
・見 学 見学及びオークションの参加は無料。
J2岐阜公式HP該当ページ:http://www.fc-gifu.com/news/post-944.html
この記事で注目したのは「らしさ」。サッカーだけではありません。J2岐阜の選手達は「岐阜らしさ」を誇りに持ち、生き生きと活動されている。Jリーグナンバー1の地域密着度の中、ファン・サポーターから力をもらうため、試合中で「もう1歩」前に走れるのではないかと思います。ファン・サポーターと近くないクラブは、正直ファン・サポーターからもらう力が、岐阜さん等と比べて少ないのではないかと思います。(試合にも負ける)
もし、ファン・サポーターに近づけないクラブがあるとしたら、そういう部分の「力」をもらうのを自ら断念しているのではないかと時々思います。昔、某黄色いチームで、岡山選手が「サポーターの応援で勝ち点30(確か)を上乗せできる」というセリフがありました。岐阜さんの「らしさ」というのは、本当にうらやましいですね。「らしさ」「らしい」という表現はいい時と悪い時の両方に使われると思いますが、J2岐阜の場合は明らかに前者ですね。
もう一つは、クラブの「地域貢献推進部」の存在。某黄色いクラブは「ファンサービス課」、J2岐阜は「地域貢献推進部」とクラブの強い思いが部署名に表れていますね。どういう事業をされているのでしょうか。また詳しく調べてみたいと思います。
岐阜さんといえば、今西社長。当ブログで岐阜さんへ行かれる前に「岡山に来てほしい人材」と書いた事があります。今の「らしさ」は今西社長さんの思いも強いのではないかと思います。嶋君の話では、ボランティア組織の「グリーンズ」の納会には、監督、選手が大勢出席されるとも聞いています。そういう辺りもうらやましく思います。
そして、こういうチャリティーフットサルは、Fリーグでは西日本のチームを中心に実施されているそうです。
チャリティーフットサル:デウソン神戸、シュライカー大阪
チャリティーイベント:バサジイ大分、名古屋オーシャンズ、ペスカドーラ町田
Fリーグ公式HPクラブ別支援活動一覧ページ:http://www.fleague.jp/fl/data/info/2011_jishin.html