とっちゃんじいじの日記

趣味を中心とした題材で写真入りでの日々の出来事を記録にと四季折々の風景や花々を訪ねその時の写真を掲示と励んでいる。

熊野のサンマ丸干しが懐かしい

2019年05月30日 20時58分24秒 | 日記
熊野市育ちの妻は子供の頃から身近に在ったさんまの丸干し・さんま寿司を冬になると日常的に口にしていたと言う。
冬11月~3月にかけて熊野灘で水揚げされた適度に脂が抜けたさんまを材料に寿司や丸干しが昔から加工されてきた。
七里御浜海岸に冬寒風に晒されたサンマの干す風景は暖簾を連想させられその光景は見事である。
サンマの丸干しは海岸近く浜口商店が有名だ。
四季折々の旬の魚を加工全国各地へ発送もちろん我が家も50年近くここのサンマを始めとする干物を愛用して来たものである。
毎年12月なるとサンマの丸干しを大量に取り寄せお歳暮代わりに知人等へ配り大層喜ばれてきた。
しかし数年前から不漁続きサンマの水揚げが激減しサンマの丸干しも材料不足から何時しか地元分しかないと言う。
それでも時期になると数少ないサンマの丸干しが数匹家族分だけ妻の叔父から送られてくる。
浜口商店の店主と同年輩で店の手伝いにも度々訪ねている関係上少ない丸干しを回してくれているのだと感謝する。
熊野産でなく他方のサンマで間に合わせていると叔父には聞いてはいたが・・・
今日妻が鯵の干物を贈答品として久し振りに注文すべく叔父に電話を入れたら最近閉店したとの事。
高齢で後継者が無く止む無く店閉めだそうだ。
叔父も暇つぶしに手伝いに行っていたが今では時間を持て余しているそうである。
冬の熊野市の風物詩である七里御浜のサンマの丸干し風景は今では過去のものとなって仕舞った。