がらくたどうBlog

模型趣味とその他諸々

接着剤は「悪」なのか?

2010年12月19日 | 模型

 

へいよーぐつすっす♪@河童です。今回から記事編集をgooの新バージョンに変更。これが使いやすいようでいて

HTMLで今まで記事打ち込んでた私には、実は小回り効かなくて使いにくいという。。。今までのHTML txt編集を廃止するらしいからやむを得ず。

慣れるまで、行間が広すぎたり、画像サムネイルが異様に小さかったり(クリックでデカくなります。)すると思いますが御勘弁を。

 そらそーとここ最近、ニコ動の「ゆっくりシリーズ」に夢中です。歌も解説もゲーム実況も ゆっくり が担当してるだけで何故か和む。

↑のおっさんシリーズは、PART1は何が面白いのかイマイチ判らなかったんだけど、PART.2以降はうP主の策に思い切り填った。

 

 さて、多分、いや間違いなく本年最後の完成品となったであろうカリフォルニア製作が終わってしまい、次何作ろうか考えてたんですが、

長らく放置していたヒロの412T2のレジンパーツが結構変色して若干ですが縮も出てきたっぽいので、どうやら此奴を早めに

やっつける必要が出てきたらしい。ただ、結構面倒くさいキットであるので、本格的に製作再開するのは年明けからって事にしまして、

年末年始に気楽に遊べる物は無いだろうかと考えて、最初に取り出したのが

かのガンダム先生である。リアルグレードってやつらしく、何週間か前にオミッターズさんが遊んでるのを見て面白そうなので箱を開けてみた。

するってぇと出てきたのは

ランナーの山。1/144という小型なスケールながら、物凄く細分化が為されたパーツ群となってまして、、

パーツを切り出して部位別に整理するだけで、思いの外時間食っちゃったんですが、このキットはこんだけ細かいのに

なんと全く以て接着剤不要という事になっとる。凄い設計だなと感心しつつも、各ランナーに刻印された材質表示を見ると

プラだけではなくABS材が多用され、更に可動のキモであるフレームはどうやらポロプロピレンになってる事が判るんですが、

ここらは接着だけではなく塗装という工程さえ拒む様なパーツ構成です。前にバンダイのエヴァ零号機作ったときに

塗装したパーツにストレスが掛かるとパキパキメリメリと割れたりヒビ入ったりしたことを思い出す。この問題さえ無ければなー。

ちょっと前にセミアッセンブルキットとして1/43の車キットがバンダイからリリースされてたけど、あのキットも結局は

接着も塗装も不要な構造になってましたが、個人的には模型作りから塗装というお楽しみを排除されるのはかなわんです。

 

 そんな事考えてた時に目に入ってきたのがグッスマの新製品、ベヨネッタデカール 1/24スケールの車用って事なんですが

 既に予約完売状態の通販サイトばかりではありますが、なんとか確保できそうになったことで、急遽寄り道(またかよw)。

っつーか、こういう痛系は辞めたんじゃなかったのか?

ゲーム内で散々ご褒美いただいた身としましては我慢できませんでした。

まだデカール届いてないとはいえ、この豪快かつセクシーでマゾヒスティック度全開の姉さんを貼り付けるとなれば、

それ相応にデカいキャンバスが必要だって事で、積み棚からアレコレ探してみまして、辿り着いた結論が、、、

米REVELLの1/24 クライスラー300C HEMI SRT8のUP TOWN CUSTOMってキット。米REVELLなのに1/25ぢゃなく1/24ってなぁ何でだ?とか

購入当時は不思議に思いつつも、シュリンクされたままずーーっと積んでたわけで、この度シュリンクほどいてご開帳してみたら、その真相が明らかになりました。

要するに、プラモデルと言うより未塗装未組み立て状態の格安ミニカーって事なのでありました。揶揄して言ってんじゃなくマジな話。

接着剤不要で前後輪は潔いシャフト繋ぎ。ボンネット・ドア・トランクとフル開閉でありながら臓物はダルめの彫刻一発成型w。

大体ね、パーツのランナーとか

こんなでげすよ?ランナーというより人食い系未知の生命体みたいですがな。

 フル開閉と言っても、スケールモデルでのフル開閉ではなく安価な完成品ミニカーで言うところのフル開閉なのでヒンジとか超デカイ。

ドアなんて横方向に開いた後上方向にカチ上がるウィングドア構造になってるけど、その仕組みは何もかも割り切った豪快設計です。

ドアストライカーは軟質樹脂製でボディー側にパチンとハメ込む構造で、ヒンジはワッシャー&ビスを介して横から上へと展開する構造。

しかもここらの機能パーツが、既に組み立て済み状態で箱に入っております。

 →

 

ホイールはデカいにも程がある22~23インチクラスの物が二種同梱で好きなの選べと。

メッキは物凄く質感の高いこれぞTheクロームメッキという仕上がりの物。ホイールだけじゃなく、CUSTOMっつーことで

内装やトランク内のオーディオシステムにも奢られています。日本のプラモメーカーにありがちな既存スタンダード仕様に

追加パーツを用いてCUSTOMする製品じゃなく、端からこういう仕様でパーツ割りが考えられてますんで、パーツの組み込みは

やはり無改造スナップオン。

 

 っつーことで、早速仮組みしてみたんですが、

構造が単純すぎて、何の苦もなく仮組み完了。所要時間数分です。

RGガンダム先生のパーツ切り出し(ゲート処理含まず)の所用時間の1/5位の時間で組み上がってしまいます。

ガンダム先生が「あらゆるディテールを盛り込み可動を確保した上での超絶スナップオン構造」であるんい対して

同じスナップオンでも300Cの方は「組み立て上面倒なディテールは悉く彫刻で済まし、彫刻での再現不可能な物は省略」という

良くも悪くも組み立て効率優先と言うか、組み立て効率のみを徹底的に追求した潔すぎる構造になってますな。

まさにバラしてあるミニカーとか、パーツ精度が異常に高いプラ製ガレージキットという物。ただし、海外製キット特有の

質感再現度の高い繊細な彫刻は健在なので、出来上がりがどーしようもないって訳じゃない。スナップオンであることを

潔く全面に押し出しているので、国産キットに偶に見られる中途半端なコンセプトと違って取っつきは遙かに良いんじゃないでしょうか。

 

ボンネットも開閉式ですが、ヒンジがシャレになんないくらいデカいし、何よりエンジンルームを一発彫刻で再現しただけで

流石にこれではエンジンルーム内をスクラッチビルドでもしない限りは、塗り分けても実感なんて再現しようがないので

潔くボンネットはハメ殺した方が良さそう。フロントウィンドウにはワイパーまで彫刻されていて、これを削り取って

別途パーツを用いて改修したくなりますが、意外にこのワイパーの彫刻が非常に出来が良いので、少し境目を彫り下げて

綺麗に塗り分けたら、それはそれで良い感じになりそうな気もします。

 灯火類はレンズカバーにスナップ用のダボが豪快に突き出ていて、流石にこれは改修してライトらしくなるようにした方が良さそうです。

 

→ 

ドアも完成品ミニカー並に特に何処か干渉したりすることなく、メーカーの想定通りに動作します。

が!

その内幕は、あまりにヒンジが豪快すぎて、構造パーツから作り直していかないと、かえってドア開けたときの見てくれが悪い位なので

これもドア閉にて固定しダッシュ両脇やドア内張の切り欠き部を嵩増しして修正した方が見てくれは良さそうです。

それより何より、このキットでは前後ドアの窓硝子がゴッソリ省かれています。これは流石に自作追加してやった方が良いようです。

トランクも開閉式で中にはデカいウーハーと液晶モニターとパワーアンプが鎮座しております。ここもヒンジが豪快なので閉固定かな~。

エンブレムもテキトー過ぎる彫刻にデカール貼る構造なので、いっそ削り取っちゃった方がスッキリして良くなりそう。

 

足回りの構造も豪快な構造。ブレーキローター&キャリパーをシャーシに直付けして、シャフトを介して左右タイヤを固定するという構造。

ガレージキットでは1/43辺りで見られる構造でもありますが、1/24でこれを採用するとはねぇ。で、この構造のせいで

超デカいタイヤホイールが、アンバランスなナロートレッド状態で固定されてしまうため、完成時の見てくれが非常に悪い。

構造が単純な事と、実車での物理的限界を超えたレベルの大径タイヤ採用のお陰で、改めて車高を下げるとかの必要はないし、

スペーサーを咬ますなどしてトレッドを広げてやれば良くなると思います。構造が単純なお陰で加工も簡単に済むと思います。

 

 塗装や接着と言った工作自由度を犠牲にした上で成り立っているバンダイのスナップオンキットと

ディテール再現度を犠牲にして成り立っている米レベルのスナップキット。一見バンダイの方が素晴らしいと思えそうですが、

模型工作の楽しみとしての「ユーザー側に付与された工作自由度」が存在する点で、個人的にはこの300Cの方が

コンセプト的に好きですね。例えば先述のガンダム先生のコンセプトの延長線上に車プラモが出てきたとしたら・・・・

・ボンネット・ドア・トランクフル開閉

・ステアリング・ペダル・レバー関係もフル稼働

・エンジンルームや内装も超絶パーツ割りで余すことなくディテール再現

・でも塗装しちゃうと開閉部分のヒンジが折れやすくなったり

・研ぎ出し時にピラーなどの強度が低い部分が折れやすくなったり

・改造改修しようとすると接着剤が効かなかったり、サイズが厳密すぎて一箇所弄ったことが全体に波及したり

ってキットになるわけですが、果たしてこれが面白いのか?と言われれば、個人的には面白くないと感じると思うのです。

実際、バンダイが一時展開していた1/43のGTマシンやGT-Rシリーズなどが当にこのコンセプトでしたが

全く自由度が無い製品になってましたしね。そういう意味では、最近製作したタミヤのアストンDBS辺りのコンセプトが

スケールモデルとしての組み立てやすさと面白さの両立という意味では、或る意味現状でのアッパーレベル到達点なのかもね。

300CにはDBSの様な「高品質」を感じる部分は皆無に等しいんだけど、基本的な組み立て精度と簡易性が確保されていることで

ユーザーがオリジナリティを盛り込むことに集中できるという点では、それなりに面白い製品と思います。

コメント (11)
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