がらくたどうBlog

模型趣味とその他諸々

三月とは思えない

2005年03月27日 | 模型
 もう三月も終わりだというのに、つい先日も雪降ったり強風が吹き荒れたりヘンテコな天気が続きます。部屋の中にいつまでも冬用の暖房器具が居座ってるのですが、部屋が狭くなるだけなので早く暖かくなってほしいです。模型に限定すれば、これから湿度との戦いの季節が始まるっつーことで、程々の気温に乾燥した空気ってのが望ましかったりもするんですけどね。

 さて、仕事が本格的に忙しくなってきました。ちょっと模型どころではないって事で、HPの維持のために一日のうちに確保できる僅かな時間で楽しめるTAMEOの1/43、先日来観察したりしてたBenettonB196-Renaultの製作をしてみようと思います。

 1/43って、物凄くヘビーなマニアが多いこともあって敷居が高そうに思われていたり、またそのスケール的な小ささから1/24や1/20といったスケールを見慣れた人からは貧相に見られたりするのですが、実際はプロバンスやTAMEO辺りのブランドなら作るのは全然難しくありませんし、スケールの小ささを逆手にとって密度感の濃さが堪能できる良いキットも多く、一度手を出してみると意外とはまる人が多い分野だったりします。F1ものは多少パーツが多くて面倒くさい部分もありますが、TAMEOのキットであれば、そこらのガレージキットは言うまでもなく、フジミの箱車キットなんかよりよっぽど簡単だったりします。箱車の場合だと、組み立てそのものはそれこそお菓子のオマケ程度の手間位しかかかりませんし、敢えて面倒な点を上げてもヒートプレス製のウィンドウの取り付けが少々慣れを要する位のもの。中にはボディ含めてかなりの改修を施さないとまともに出来上がらないようなものや、なんぼ 1/43と言っても許容範囲を超えてるだろ?って位似てないキットも存在しますが、h箱車ならプロバンスかBBR、F1ならタメオのキットで、尚かつ90年以降のリリースキットであれば、概ね大丈夫なんじゃないかと思います。でも、プロバンスって去年会社が終わっちゃったんですよねぇ。確か、プロバンスのリタイア組が新たにPMAってブランドを立ち上げたって聞いたんですが、どうなったんかな?

 蘊蓄はこの辺りでB196。今日は、モノコックとノーズの改修処理を施しました。
先ず、サスペンション等の取り付け用の穴を暫定的にキットのモールドに従って0.6mmピンバイスで開口していきます。今後仮組で合わない場合もあり得るのでこの時点ではあくまで暫定。タメオのキットはこのB196の頃以降のキットであれば、概ね指定位置でサスが合うと思いますが、一応ガレキの類なので油断は禁物。
 穴をあけたら先ずは全体を軽く柔らかめのワイヤブラシで磨いておきます。資料を見ながら「OKな部分」「改修したい部分」を吟味。で、先ずはコクピット脇のドライバーのヘッドガード部分がボディと一体にされてるので、ここに筋彫りを加えます。筋彫りは毎度お馴染み細切りダイモテープを定規にして施したのですが、これまた毎度お馴染み運河彫りやOB彫りの連発(笑)。掘った後に光硬化パテではみ出た部分を埋め、更に表面に溶きパテを盛って整えてやることにします。初めて光硬化パテを使ってみたのですが、これって食いつきもよくヒケも少ないらしいっすね。ポリパテみたいに厚盛り出来ないのが玉に瑕ですが、盛って蛍光灯に当てて、あしたのジョーのテーマソングを1コーラス歌い終わった頃には既に硬化しております。ひょっとして物凄く便利なアイテムじゃないですか?これ。


 お次の作業ですが、型から抜く都合上一部分割されたモノコックとモノコック下部を接着。接合面のバリをとり、少し隙間を開け気味にしてフラックスを流し、半田を盛っていきます。私の盛り方は、接合面の上を点線でなぞるようにコテ先のハンダを仁丹位の大きさでチョンチョンチョンと付けていき、後から盛ったハンダ粒をコテ先で溶かして接合面に流すという方法です。これ、人により色々あるそうですな。
 B196の場合、この接合部分が少し入り組んだ形状になっているので、一気にハンダで埋めてしまうと、後で余分なハンダを削る溶きにやっかいなので、先ずはパーツの固定と入り組んだ部分を除く平坦な部分を処理し、その後に入り組んだ部分だけ最小限のハンダを流して整形するという方法を使いました。

 先ずは棒ヤスリでもバリバリ削れそうな部分だけハンダ付けして余計なハンダを削り取ります。



 で、次に入り組んだ場所にだけハンダを盛って成型するのですが、横から見たときに、型抜きの関係かノーズ上面がヒケてるのを見つけたので、ここも同時に処理します。

 先ずは、モノコック下面の処理としてハンダをチョン付け。


 更にノーズ上面にもキット付属のメタルパテ(要するにフィギュアね(笑))を溶かして盛りつけてやります。


 最後に盛りつけたハンダやメタルを削り取り、左右対称に気を付けて成型すればOK。ハンダやメタルは硬化時間が瞬間接着剤よりも早く、またパーツを溶かして融着するので、盛ったそばから作業できるのがイイ!でも、うっかりするとパーツを溶かして頭を抱えることも稀にあるので、慣れない内はパテも併用した方が作業性がよいかも。



 とまぁ、こんな感じで始めてみますた。ほんの30分~1時間もあれば何かしかの作業が出来るし、作業スペースも占らないので、仕事の隙間にボチボチと亀ペースで進めて行こうと思います。
コメント
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