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1/20 F2003GA 製作記 その7

2004年12月25日 | 模型
 さてさて、F2003GAですが、製作記も「その7」になっちゃいました。車のキットって、いつもは先にボディ周りを塗装して乾燥させてる間に小物を作ると効率が良い訳ですが、このキットではボディ塗装をする前の仮組み確認がナカナカ出来ずにいるので、未だにサフェイサー状態から抜け出すことが出来ません。なんせ、キットに入ってるままの状態で使うことが出来るパーツが極端に少ない。殆どのパーツを加工しないと、非常に組みにくいか或いは干渉等で作れない状態に陥ってしまいます。

 そんな訳で、本日も地味~な作業ばかり。先ず、リアウィングですが、とにかくキットのままだとガッタガタで平行が出ていなかったので、翼端板の穴を全て埋めてしまい、二枚の翼端板を一旦貼り合わせてから同時に穴を開け直し、そこに一番下のバンパーウイングと中段のミッドウィングを挟み込んで半田付け。更に、翼端板のモールド位置も全然オカシイので、全て半田で埋めてしまってから、各ウィング位置と符合する場所にモールドを彫り直します。

 ん~、画像だとなんだかまだ左右の翼端板に平行が出ていない様に見えますね。肉眼だと平行になってるですが・・・・・。広角で撮ってる影響かな?
 ともかくも、残る上段前寄りのウィングとフラップは、翼端板の裏にリューターで凹みを作り、ウィング&フラップのピンをギリギリまで削り込んでポッチ状態にしてしまい、塗装完了後に先程開けた窪みに填め込む形で固定することにしました。こう書くとサクサク進めた様に読めますが、なんせ”自称不器用”な私の作業ですので、そりゃもう大変でしたよ。摺り合わせ作業やモールド埋め彫り直し作業の煽りで、カンナーーーリ翼端板が薄くなってしまいました。案外、真鍮や洋白の板で作り直した方が早かったかも知れませんが、F2003GAの翼端板って微妙に三次曲面になってるんですよねぇ。

 さて、四苦八苦してリアウィングに目処が付いたので、今度は足回りのパーツの作り直しです。「製作記 その3」での仮組みの際に、寸足らずなサスアームに真鍮線でピンを打って足らない長さを確認しておいたのですが、今度はその足らない分を補填すべくパーツを板金半田で延長します。フロントステアロッド・リアトーションバー・リアプッシュロッドの3種6本を延長しました。そして、先端を削り込んでピン状にし、この時点で一度仮組みしてみます。


概ね良い感じだったので、後はそれぞれの先端部を綺麗に整形してやることになりますが、今日は荒削り状態で止めておきました。集中力が保たなかったんですよ(笑)。

 さて、足回りに嫌気がさしかけてきたので、気晴らしにアンダートレイを弄っておきました。別パーツになってるモノを全て瞬間接着剤&促進剤で接着し、隙間を同じく瞬間&促進剤で埋めヤスリで均してしまいます。その後、「製作記その3」で問題になっていた、ボディカウル後端部の一部のモールドを、マトモな位置に移動させるべくエッチング鋸で切り離してから、


図の様に、元は赤線部にあったモールドを黄色い矢印方向に動かして青い線の位置に再接着します。再接着位置は、ボディと仮組みしながら位置決めしますが、どうしても隙間が空くので、完成後はタイヤやサスアームに隠れて殆ど見えない部分であるのを良いことに、ポリパテで整形してしまいました。ポリパテは、非常に使い易く重宝したくなるのですが、私が愛用するワークとかタミヤのポリパテだと、完成後の経年変化で硬化剤中の染料が表面に滲みだしてくるというトラブルの元にもなりますから注意が必要です。目立つ部分に使用する場合は、使用箇所の表面を瞬着でコーティングしてペーパーで均し、更に下地塗装時にシルバーを吹いて滲み上がり防止をすれば、或る程度は滲み上がりを避けることも出来ますが面倒くさいです。

 アンダートレイでは、他にもボディとの接合方法を変更しました。実は、最初に仮組みした時に、キット付属の皿ネジで締めこんだところ、あろうことかボディ表面がパキパキと割れてしまうという目も当てられない状態になったんすよ。ショックのあまり今まで書いてなかったけど(笑)。
 で、割れ部分は、レジン屑を混ぜ込んだ瞬間接着剤をカマして補修したのですが、同じ固定方法だと怖くて仕方ないので、外装に影響が少ない様に、キット指定のネジ穴を全て瞬着で埋めてしまい、新たに1.15mmのピンバイスで

図の赤○部分に穴を開け直し、そこに精密ネジの中サイズと長サイズを使って固定する様にしました。青○部のネジ部だけは、外装への影響も出なかったのでキット指定のネジで固定することにしました。この車体はサイドポンツーン部が下に行く程エグれている為、キット指定のネジ位置で尚かつ指定の太い皿ネジで固定ってのは、元からかなり無理がある様に思えます。

 さて、アンダートレイも一段落と思ったら、今度はサイドポンツーン状の小ウィングの翼端板に問題発見。キットではステンエッチングでパーツ化されているのですが、固定用の穴が貫通しております。既に基部をボディに固定しているので、この翼端板のみ完成間際に取り付けることになる為、穴を塞ぐ必要があります。そこで、0.1mm真鍮板を、キットのパーツをガイドにして同じ形状に削りだし、切り出した真鍮板とキットのエッチングパーツの間に薄く伸ばした半田(ステンレス用)のチップを挟んでプライヤーで固定(下図左の状態)、この状態で一気にバーナーであぶって貼り合わせてしまいます。この時、半田の量が多すぎるとキットのエッチングパーツに開いてる穴まで埋まってしまうので注意が必要。巧く行けば

上の図の真ん中の絵の様に、翼端板の裏に窪みがある状態で貼り合わせることが出来ます。また、ボディに固定してある小ウィング基部の翼端板固定用ピンを削り飛ばしてしまい、0.5mmの穴を開け、穴に0.5mm洋白線を差し込み瞬間&促進剤で固定。差し込んだ洋白線をギリギリまでニッパーで切り飛ばし、最後はリューターのロールサンドペーパーで慎重に研磨して、先程製作した翼端板の窪みに填る様に加工します。これで、最後の最後ボディ磨きが終わってから、翼端板を接着し易くすることが出来ました。こういうパーツに限って、ガイド無しフリーハンドで接着しようとすると、なかなか巧く行かずに遂にはボディを接着剤で汚してしまってムッキーーーーって事がありがちなので、面倒でも接着ガイドを設けておくのは、不器用な私には非常に重要です。

 それから、フロントウィングも加工をしておきました。まだステー部の筋彫りやピン穴の追加はしていませんが、取り敢えずステーの長さは変更しました。キットのままの長さだと、フロントウィング位置が下過ぎる事になっちゃうので短くするのです。どうやら、ステーの長さ&ノーズの下がり角度がダブルでオカシイみたいなんですけど(笑)、面倒なのでステーの長さ変更のみで対処です。下図の赤い部分を切り飛ばして、更に次の作業に備えてウィングとステーの接合部付近を成型しメンタムを塗っておきます。で、フロントウィングのステー差し込み用の穴にポリパテを充填し、十円玉を翼端板の下に少しずつ積み上げてウィングの高さを適正値に上げてからステーを差し込み、更にウィング裏からポリパテを盛り付けます。パテ乾燥後にステーを外し、はみ出たポリパテを削り飛ばし、塗料の厚み分だけステーのウィング接合部付近を削り込んでおけば、ステーとウィングの接合部を綺麗にすることが出来るって寸法です。



 
・・・・・・・・・・・と、まぁチマチマチマチマと地味な作業ばかりが続いております。でも、気が付いたら塗装開始まで後少しって気がしない訳でもないですな。先が見えてきたかな??
コメント
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