碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

「花咲舞」は、「半沢直樹」に非ず

2014年04月17日 | テレビ・ラジオ・メディア

池井戸潤さんの「不祥事」は、最近、新装版が出ましたが、元々は約10年前に出た連作短編集です。

珍しく女性が主人公で、しかも銀行員。

それなりに楽しめる一冊です。

銀行は池井戸さんの元・職場であり、小説の舞台としてもよく登場します。

ドラマ「半沢直樹」の原作となった「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」もそうですね。

さて、「不祥事」をドラマ化したのが、日本テレビの「花咲舞が黙ってない」。

今夜(もう昨夜か)、1回目(原作「過払い」)が放送されました。

主演は、「ごちそうさん」の杏。

事前のPRでは、まるで「女性版・半沢直樹」みたいにモウレツなアピールが行われていましたが、原作を読んでいたので、「そんなふうにはならないよなあ」と思っていました。

で、実際に、そんなふうじゃなかった(笑)。

「花咲舞」は、「半沢直樹」に非ず。

いや、別に「非ず」でもいいんです。

「半沢直樹」に便乗しようとしてきた日テレがいけないわけで(笑)。

あれはあれ、これはこれ。

銀行っていう舞台は珍しいかもしれませんが、いわゆる、ひとつの、フツーの「OLドラマ」ですね。

特に、いいも、悪いもありません。

決して、「半沢直樹」の時みたいに社会現象になったりはしないので(笑)、のんびり視聴すればいいと思います。

私は、20年前からご縁のある上川隆也さんが出ていなかったら、見なかったかもしれません。

その上川さんには申し訳ないけど、多分、来週からは、見ないなあ(笑)。


この記事についてブログを書く
« 優れた海外ドラマのような、... | トップ | 【気まぐれ写真館】 新学期... »
最新の画像もっと見る

テレビ・ラジオ・メディア」カテゴリの最新記事