晴天の日曜日。
東京ミッドタウンへ。
21_21 DESIGN SIGHTで開催中の「デザインあ展」を見てきました。
今回のディレクターは、デザイナーの佐藤卓さん。
「おいしい牛乳」や「ロッテグリーンガム」のパッケージデザインで有名ですね。
知り合ったのは、もうずいぶん前ですが、卓さんの“しなやかな”活動には、ずっと刺激を受け続けています。
で、以下が会場入口に掲げられた、卓さんからのメッセージ。
おとなの方へ
デザインマインドを育む
デザインは特別なものではなく、ごく日常の中に溶け込んでいます。人の営みにとってデザインが関わらなくていい物事は何ひとつありません。身近な物のデザインや文化の継承だけでなく、政治・経済・医療・科学・社会活動など、人との関わりの中には必ずデザインが必要なのです。だからこそ、全ての人にとってデザインマインドをどう育んでいくかが、今後、より大切な課題になってくることでしょう。
将来大人になる子どもも、今の大人も。 政治家も企業のトップにも、もっと自分の中のデザインマインドを育ててもらいたい。2011年4月からNHK Eテレでスタートした、私が総合指導を務める「デザインあ」という番組も、このような想いから生まれました。そして、この度、テレビの枠を越えて21_21 DESIGN SIGHTにて、実際に見て体験できる展覧会「デザインあ展」を企画しました。
この展覧会は、番組同様、インターフェースデザイナーの中村勇吾、そしてミュージシャンの小山田圭吾、その他多彩なクリエイターに参加いただき、全ての人にとって大切な「デザインマインド」をテーマに開催するものです。映像・音楽・物・ウェブサイト・テレビ番組を繋ぎ、デザインを脳で「理解する」ことよりも、まず人に本来備わっている優れた身体感覚で「感じてもらう」展覧会をどうぞお楽しみください。
佐藤 卓(本展ディレクター)
さて、到着してみたら、しっかり行列。
1時間待ちでしたが、入ってみたら、楽しい“びっくり”がたくさんあって、十分満足でした。
お気に入りは、「お寿司」、「本」、「器」、「お金」、「学校」という5つのテーマによる、「デザインを観察する」展示。
お寿司の、すごーく小さなものから、巨大なものまでが並んでいて、それだけで笑いたくなるのですが、これって、「ちょうどいい(適正)」ってどんなことかを知るためのものなんだそうです。
「ちょうどよくない」ものを知ることで、「ちょうどいい」のありがたさを実感できるわけですね。
「お寿司の解散」「本の解散」「学校の解散」など、一連の「解散」シリーズは、モノとか組織がどんなふうに構成されているかを、とことん教えてくれます。
不思議で、楽しくて、美しい。
そうそう、館内での撮影が自由だというのも、来場者の“参加”を歓迎しているわけで、お見事だと思いました。
6月2日まで、やってます。