4日、恵比寿のウェスティンホテルで、「ギャラクシー賞」の贈賞式が行われました。
会場では、テレビ、ラジオ、CM,そして報道活動の各部門の大賞などが発表されました。
審査委員長を務めている「報道活動部門」に関して、ステージ上で、大体以下のような「講評」をさせていただきました。
報道活動部門委員長の碓井です。どうぞよろしくお願いいたします。
ギャラクシー賞報道活動部門の狙いは、ひとつの番組では完結しない、また収まりきらない取り組みを評価することにあります。
対象となるのは同じ番組の中での連続報道、複数の番組にまたがる調査報道、イベント等などとも連動したキャンペーン報道、さらに系列の枠を超えた連携報道などです。
「3.11」を経た今、放送を通じた報道活動はどうあるべきなのか。
SNS、ソーシャルネットワークサービスをはじめとする、新たなメディアとの関係も含め、様々な課題を抱えながらの模索が全国各地の放送局で行われています。
テレビやラジオが、非常時はもちろん、平時においても信頼され、必要とされるメディアであろうとする時、報道活動の役割は一層大きくなると思っています。
今年の応募総数は22本。地域は全国に及び、地元ケーブルテレビからキー局まで、全体として実に充実した内容が集まりました。
入賞作品6本のうち、いわゆる震災関連の取り組みと言えるものが3本あるのは、今回の大きな特徴です。
また、その3本の中にTBS、日本テレビ、それぞれの系列ネットワークを通じた活動が入っていることも注目すべき点でした。
11人いる選考委員が審査を重ねたわけですが、今回もまた、選んでいる自分たちの姿勢も問われる、難しくて楽しい作業でした。長い討議を経て、全員一致で、この1本を決めることができました。
では、発表させていただきます。
第49回ギャラクシー賞報道活動部門「大賞」は・・・・
IBC岩手放送
絆いわて「ふるさとは負けない!」キャンペーン です。
おめでとうございます!
●大賞
絆いわて「ふるさとは負けない!」キャンペーン
(IBC岩手放送)
●優秀賞
市営散弾銃射撃場鉛汚染問題における一連の報道
(伊万里ケーブルテレビジョン)
オムニバス・ドキュメンタリー「3・11大震災 記者たちの眼差し」Ⅰ~Ⅳ
(TBSテレビ)
●選奨
キャンペーン“司法シリーズ”開かれた司法へ
(東海テレビ放送)
「子どもを守れ!キャンペーン」
(日本放送協会)
NNNドキュメント'11~'12「3・11大震災シリーズ」における計31本の番組制作と一連の報道活動
(日本テレビ放送網)