鹿能リコのおしらせ

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魔王

2016年01月18日 04時06分44秒 | Weblog

LaLuna文庫の編集さんに「仕事ください」といったら、プロット考えていいよといわれました(元イーストの編集長です)。

自分で耕せる畑からの収穫は、もうとりつくしたので、「お題をください」と頼んだところ「魔王で。西洋だとラノベになるから、東洋系で」ということに。

 

まー、さっくり概略は決まったのですが、うっかり「贖いの月」系の終わりになりそうです。

あとは、魔王というのがね……。

見たことないから、よくわかんないなー。

というか、魔王ってBL的にそんなにいいものですか? この間うっかりベッキーさんをうーんって見て、見てしまった魔物的なナニかが、ものすごくヤヴァかったので、魔王とか考えたくない……。

 

魔物的なナニかが「やべっ!」って思ったのってね、「ものすごくとっかかりがなかった」からなんですわ。

うーんってして、過去に幽霊その他、管狐とか犬神とか見ましたけど、「あー。なるほど。しんどいねぇ」と同情できるなにかがあって、こっちがそう思うと交渉の余地もあったのですが、魔物はなかったわ。

「完全なる異質」で、情とか……理解できないんだろうし、言葉、通じないんだろうなぁと思うことしきりです。全力で逃げるわ。

そんなのの親玉が、好きになれるか? と問われると「完全なる恐怖」以外、私は感じないのです。

 

わからん。BLの流行はわからん。

いやでも、魔物とか、感じたことなければ、そんなものですよね。

私もあれほど「異質」とは、思いませんでした。妖系の方がまだ……「あ、これは、こういう生き物ですね」という感じ(肉食動物の餌が肉である、ような……。存在としてそうなんだから、そりゃしょうがないわーと納得できる)があるので、理解可能というか……。

ということで魔王バールは、元は太陽神だったんだって!

的な解釈を東洋風にして、適当神話とかでっちあげて、魔王を私の知ってる魔物ではないものにして、プロットの骨組みだけできました。

そしたら、どん暗い話で……。

 

あとは、ウケ狙いで、魔王がこどもだったらかわいくない? と思ってうっかり、とかっかりを薬研×宗三(刀剣乱舞)ベースにしたら(そこから色々足したり引いたりして、別物になります。ちなみに、傲慢の元ネタはH×Hでした。ない時もあります)、受の壊れっぷり=狂気が、半端なかったです。

修正……修正しないと……。いやでも、このままいきたい……。

「僕はね、あなたなんて大嫌いです」と、さげすんだ目をする受が書きたいぞ! あの硬質な声がいいんだよねぇ……宗三は……。

 

そういえば、なんちゃって中華で飛ばされない中華は、タイトル「公子は生け贄に求婚する」になりそうです。

公子って、地味だけど、ただの王子より偉いんですよ。身分制度的には。

王子は、王のこどもだけど、その中で王太子以外で、爵位と領地をもらえて公子になります。

平安末期だと、上皇が、自分の愛娘を女御にしましたけど、そういうかんじの扱いのようです。制度的には。

 

ぶっちゃけ、漢代の制度って、大学の論文レベルなんだよなぁ……細かいところは……。

そして、細かいところが必要になるのが小説で……。

次になんちゃって中華を書くことがあれば、唐をモデルにする予定です。

(資料が揃えやすいように……と、祈るばかりです)

 

そして、挿絵指定の箇所をチェックした時の、編集長の指定の感想。

「この人、鬼だ……」でした。

いや、ぶっちゃけ、BLですから、受と攻がいちゃついてればいいじゃないですか。

それ以外の人、いらないじゃないですか。私は、読む分にはそうですよ。男ふたりがいちゃついてるのが見たいです(エロというより、いちゃつき。エロもいいけどね!)。えぇ、えぇ。

なのに、脇役3人も考えないといけないことになってる……! 

バトルシーンもあるよ!! 祭壇もあった! 馬に鴉も出て来る!!

 

挿絵の緒田先生には申し訳なく……。

 

申し訳なく思いつつ、依頼のあった小物作成にいそしみます。

とりあえず、50個納品して、様子見なんですけど、姉がね「全部、違う種類で出せ」とかわけわかんないこと言い出しまして、泣きながら組み合わせを考えています。

どっとはらい。


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