自燈明

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三十四番 藤原興風

2014年04月09日 | 百人一首
誰をも 知る人にせ 高砂の 松も昔の 友ならなくに

老いた私は、誰を長年の友人としようか。高砂の松の老木でさえ、昔からの友ではないのだから。

誰をかも 誰を~としようか。係助詞の「か」は疑問、「も」は詠嘆を表す。
知る人にせむ 「知る人」は友達や昔からの知り合い。係助詞「か」を受けて助動詞「む」は連体形になっている、係り結び。
高砂の松 「高砂」は兵庫県高砂市のこと。松の名所で、歌枕。松を長寿の象徴として用いている。
昔の友ならなくに 昔からの友人ではないものを。「なくに」は打消しの助動詞「なく」に順接の接続詞「に」がついて、「~ではないので」の意味。倒置法。

ふじわらのおきかぜ (生没年不詳)
三十六歌仙の一人。宇多天皇の歌壇で活躍した。琴の名手であった。

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