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五番 猿丸大夫

2014年12月31日 | 百人一首

奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声きく時 秋は悲しき

奥山で紅葉を踏み分けて鳴いている鹿の声を聞く時こそ、秋の悲しさを感じるものだ。

奥山 人里離れた山。深山ともいう。人里に近い山を意味する外山・端山の対義語。
紅葉踏みわけ 主語は鹿。人とする説もある。
鳴く鹿の 秋に雄鹿が雌鹿に求愛して鳴く。
声きく時ぞ秋は悲しき 「ぞ」と「悲しき」は、係り結び。「ぞ」は強意の係助詞。「悲しき」は、形容詞の連体形。

さるまるだゆう (生没年不詳)
8世紀後半から9世紀前半頃の歌人と推定されるも詳細は不明。三十六歌仙の一人。古今集の真名序にその名が記されている。

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