台風一過強鉄騎乗

あちこち被害をもたらして、阪神競馬を中止に追いやった台風は、夜中のうちに茨城を通りすぎたらしい。
朝、窓の外を見てみたら、快晴。台風で迷惑しちゃったひとにはすまないけど、乗馬に行く。
10月に入ったというのに、気温が30度まで上がるという予報、あいかわらず半袖一枚と、ソックスも夏用のやつのまま。
乗馬苑は、きのうのうちに、飛んぢゃいそうなもの（バケツとか）を室内に入れ、倒れちゃいそうなもの（物干し台）とかをあらかじめ横たえといたりしたんで、無傷である。

本日の乗り馬は、強鉄。
なんか、ひさしぶりぃ。私は、嫌ったりしてないんだけど、乗るのはひさしぶり。
いつも初級者相手に御苦労さんって言いつつ、馬装。

おーい、ハミつけたら、起きてくれよな。
厩舎のまわりで常歩。
この段階で、セッセと歩かせようと、どの馬に乗ったときも思ってんだけど、なかなかうまくいかない。
８の字に歩いてりゃあ、左前肢をつくときだけ、バッタン・バッタンって叩くように歩く、なにこれ？
馬場に入って、常歩してても、あまり変わらない。歩け、歩け、俺のいうこと分かってる？

そしたら速歩、軽速歩でセッセ・セッセと歩けぇ！、しょーがねーなーって感じで強鉄が動く。
うまく歩けたあとは、ちょっと馬装点検とかして、異常ないんで、また速歩。
こんどは輪乗り。
「速歩しろーい」って私の脚を、強鉄が「なんだ、こいつ？」って思ってよーがなんだろーが、受けいれてセッセと動いてくれるのは、とてもうれしい。
おとなしそうなふりして、油断すると立ち上がったりするらしいから。ただ、それは拍車だと思うんだよね、私は。
輪乗りをして、速歩がいい感じになったら、駈歩スタート。
いいぞー、とてもイイ駈歩だ。最初はラクにってだけ思い、あとから詰めたり伸ばしたり。
以前、右が出にくいとかいろいろあったんだけど、何の問題もない。
よく走ってくれたんで、5分休憩。常歩。
そしたら、また練習再開。
輪乗りで速歩を詰めたり伸ばしたり。
最初こそ、口をあけたままイーッて引っ張ったりして、いうこときかなかったんだけど、いちど「ごめんなさい」してからは、よくウケてくれてるよ、強鉄。
輪乗りから、蹄跡に出て、詰めたり伸ばしたりの繰り返し。
60×40の馬場をまわりながら、駈歩と速歩をいったりきたり。半周ごとに駈歩と速歩をする、長蹄跡では歩度を伸ばす。

特に、駈歩を伸ばしたときに、強鉄が動いてくれたのは、よかったなあ。
さんざ運動したとこで、本日の練習は、おしまい。
きょうの動きなら、障害飛べるかも、って思ったけど、風でバタバタ倒れてたんで、やめとく。


強鉄、よく動いてくれたんで、練習後は放牧場に放す。
（きょう、ある人が某サラブレッドに初めて乗るらしく、拍車の必要性を私に訊いてきたんだけど、「だいじょぶ、ふつうに動く動く」って答えた。（私は、どの馬相手でも、拍車なんかしたことない。）そしたら、動かなかったらしく、あとで恨まれたんだけど、そーかなーって私は思った。これは、私が馬を動かせるんぢゃなくて、「動いてる」のレベルが他の人より低いからかもしれない。）
寝転がって、右から左に、背中越しにグリンと回転するのは、ミニチュアポニー以外では、初めて見たなぁー。

まだ気温が高い日もあるかもしれないけど、馬たちの毛は伸びてきて確かに冬支度を始めてるみたい。
もうすぐ本格的な秋になるんだろう。