many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

カンガルー日和

2009-07-30 17:24:21 | 好きな本
村上春樹 1986年 講談社文庫版
昨今の村上春樹ブームのせいもあって、前に読んだ本を読み返したりしはじめている。(私の村上春樹読書歴は1985年から。)
やっぱ、このひと、うまいのである。質はちがうけど、日本の小説で、うまさといえば村上春樹か丸谷才一かと思う。
それはともかく、「そういやぁ『カンガルー日和』、ひさしぶりに読みたいな。あれ面白いんだよな」と思い立って、本棚、押入れ、探したけど、無い。
ほかの本は大概でてきたんだけど、カンガルー日和(文庫版)だけ見つかんない。
しかたないので買ってきた、ことし6月で第65刷になっていた、おそるべし。

この本(ショートストーリー集っていうの?)はおもしろくて好きである。
もしかしたら村上春樹のマジメな一部の小説より好きかもしれない。「風の歌~」「~ピンボール」「羊~」「世界の~」「中国行きの~」ときて、これ読んだんで、あー、こーゆーのも書くひとなんだーって思ったような気がする、当時。
ひとつひとつ今読めば、玄関マットとか、あしかとか、スパゲティーとか、羊男とか、ドーナツとか、80年代的村上春樹のキーワード(?)が、あちこちに散りばめられてて笑える。

若いとき、これは面白いよって女性によく薦めてたからなぁ、誰かに貸して、そのままになっちゃったのかもしれない。どこいっちゃったんだろう?この本なくすなんて、ありえないんだけどなぁ。

コメント
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