田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

収穫祭 豊饒の大地に感謝

2009年12月06日 | 日記
12月6日(日) 快晴   暖かい小春日和 祝い日に相応しい

収穫祭という毎年の行事・・・・・
いつ始まったたかは定かでないがここ、大深山という集落では欠くことができない伝統行事の一つになっている。
しかし、年々人数が減ることと老人会の行事と重なり、区の行事とも重なったためか人数は少なかった。
その代わり、自らの手で育んだ食材を調理して同じテーブルに着いて戴くと云う何時もになく暖かい雰囲気があった。


ここの集落のどの家庭でも男子が厨房に入ることは当たり前のように・・・
集会所のキッチンにも男性が自ら包丁をとり箸を扱う。
煮物、揚げものは男性の仕事とばかり専門職並みの腕を持つのだ。


若妻会代表格の御三家、漬物もしっかりと浸けこみ古漬けながら新鮮に味に蘇らせる技を持つ。
地産地消旬産旬消を地で行く主婦の鏡となっている。


ビールの抓みはポテトフライとジャガイモでも跳びっきりのメイクインを短冊に切ってフライにする。
泥つきの野菜を洗うの冷たい水を顧みず男性が、男女共同参画を実践的に行うこれも収穫の一つだろう。


定番の豚汁には豊富な根菜類、超粘土質の山沿いの畑でできたイモ・ニンジン・大根・・・
収穫祭の汁ものは豚汁、煮込みはモツと何故かこれも伝統的に決まっている。


メインの蕎麦は伝統が途切れて餅に変わっていたところ、今年から≪食技復興≫伝統食のルネッサンスと名打ってのもの。
蕎麦道具も町の『がんばる地域支援金』で揃え、春の遠足で蕎麦打ち体験、先月の事前演習をへてすっかりベテランとなった。
伝統を継承するために今から子どもと一緒に蕎麦打ちをするという心構えも次の世代を育てる収穫のうち。


蕎麦打ちは子どもにとっては泥遊び・・・粘土遊びと同じように見えるのか手なれたものだ。
保育園に通う今から蕎麦を打てるようになれば次の世代の集落の伝統食は安泰だろう。


蕎麦も細く長くを心にして真剣に包丁を握り切り落とす。
背中を丸めながらも3kgの蕎麦を全て仕上げた時には料理は全て出来上がり。
茹で上げ冷たい水で締めた蕎麦は即祝いの膳に運ばれた。


仕上がったところで廻ってきた山葵・・・
道普請で見つけたあの湧水で育ったものだろうか?
ラップを開けると若々しい香りが鼻をついてきた。
人数は少ないながら50代が中心・・・活気のある集落の源だろう。


31日の獅子舞の打ち上げにも蕎麦を打とうと云う声が上がる。
食技復興が地にきたようだ。
コメント (6)
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