帝京大スポーツの躍進は、医科学との連携が原因

2013-03-14 09:33:57 | Weblog
帝京大スポーツ 医科学が鍛える
(日経新聞3月14日記事より編集)

大学スポーツで帝京大学の活躍が話題を集めている。全国大学選手権でラグビー部がこの1月に史上初の4連覇を果たし、駅伝部も箱根駅伝で過去最高に並ぶ総合4位に入った。躍進を支えるのが医科学的サポートの充実。少子化で学生確保に苦しむ大学には、イメージ向上へ改めてスポーツに力を入れる動きもあり、帝京大学の取り組みが注目されそうだ。

学生確保へイメージ向上
大学屈指の大型フォーワード[FW]に、80分間の試合時間中に息切れしない豊富な運動量―帝京大の強さに大学ラグビー関係者からも感嘆の声が上がった。
4連覇までは準優勝1回、ベストフォーが2回だけ。急速に力をつけた背景には、先ず栄養管理を中心とした取り組みがある。
2002年から管理栄養士の虎石真弥さんがスタッフに加わり、食生活を見直した。
「練習後30分以内に栄養摂取を」「スナック菓子やカップ麺がなぜ体に悪いのか」
虎石さんらは食事がプレーにも影響することを丁寧に指導。それまで徹底しきれなかった私生活まで目を配ることで、選手の意識改革に努めた。

目的意識高まる
「高校時代は、スナック菓子が大好きだったが大学1年の時に指導を受けてからは自然と食べなくなった。」と泉敬主将。バランスのとれた食事を心がけることによって、4年間で体重が25キロも増加し、「当たり負けしない体に成れた。」と話す。
大学の運動部では珍しく、月1回の血液検査と体組成測定も実施している。血中の総タンパクが競技者としての基準値に達しているか、筋疲労はないか、筋肉量は、体脂肪率は…すべてが数値化され、体の状態が一目でわかる。自分の弱点を把握できるため、トレーニングの目的意識も高まったという。

血液検査
血液検査を導入したのは、2004年。虎石さんが提唱し、献血者を利用して始めた。それまではシーズン終盤になると、けが人が続出。「食事だけでは選手としての成長を体感しにくいため、客観的な評価が必要だった。」
実際、最初の検査で持久力がなく「根性があるのか」と疑われていた選手に、鉄分不足が発覚。精神面よりも食事などに原因があることが分かったこともあった。

大学側の対応
大学側も、ラグビー部の活躍に注目。医科学的なサポートによる運動部の強化に乗り出した。2011年に岩出雅之監督や医学部教授らが中心となって「スポーツ医科学センター」を開設。
ラグビー部をモデルに、ノウハウを各運動部に伝え、けがの予防や治療、リハビリテーションを手掛ける中核組織を立ち上げた。
医学部主任教授の松下隆センター長は、「スポーツにおいても医科学的に検証する方法を持たなければならない、結果の勝敗だけではスポーツの成果を評価しきれない」とその意義を語る。
これまでになかなか上位に食い込めなかった駅伝部が好成績を残せたのも、センターからの栄養指導について助言を受けていたことが大いに関係があったと見られている。
「スポーツなら帝京と言われるようにしたい」と松下センター長。今春からは管理栄養士を3人増やし、5年以内にトレーニングやリハビリができる施設を建設する計画だ。

学外でも実践へ
ラグビーや駅伝などの学生スポーツは根強い人気があり、マスコミに登場する機会も多い。少子化時代に直面する大学にとって、学生確保につながるブランド力向上のための重みは増している。しかし、これまでの大学の学生スポーツに対する支援は、施設や用具の充実などに重点が置かれ、医科学的な視点での運動部を後押しする大学は少なかった。
帝京大学の沖永佳史学長は、これまでの取り組みについて、「医学部を持つ総合大学の強みがある」と自信を見せる。今後は、自らの運動部の強化に力を入れるだけではなく、スポーツ医科学センターの研究成果をプロスポーツ界や高齢者の健康増進にも役立て、大学の存在価値を対外的にも高めたい考えだ。
それが学生確保や新たな研究教育領域の開拓につながるとみる。
以上

医療通訳士の学校「東京通訳アカデミー」とスポーツ分野[スポーツ通訳士]
医療通訳士の学校「東京通訳アカデミー」では、医療の国際化分野のみならず、東京オリンピック誘致活動などにもみられる「プロやアマチュアの広範囲なスポーツ分野」における「国際的次元での成長性」に注目し、スポーツ通訳士分野の開拓も積極的に行っています。
現に、スポーツ通訳士分野での専門学校経営や通訳スぺシャリストの引き合いも増え始め、この分野での具体的な成長性に自信を深めている今日です。

Thursday, March 14, 2013
岡村寛三郎(医療通訳士&スポーツ通訳士の学校「東京通訳アカデミー」理事長)
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