旅の恥はかきすてです

旅行が好きです。
いままで行った国は41、都市は160以上。
世界遺産は140以上!
そんな旅行を書いていきます。

チェニジア―タタウイン

2007-08-21 | 2007年08月 チェニジア旅行
”タタウイン”というのは聞いたことがあるフレーズかもしれない。
昔のスターウオーズの主人公、ルーク・スカイウォカーのふるさとの星の名前かなんかがタタウインだったと思う。

昔はスターウオーズが結構好きだった。
ハン・ソロ役のハリソン・フォードのファンだった。
写真がいっぱい載ってるジャケットの映画音楽のLPをもっている。もしかしたら値打ちモノか!?

タタウインはチェニジアの町の名前。
スターウオーズのルークの実家の撮影などは、チェニジアのここらの村で行われていたらしい。
それで映画の星の名(だと思う)も”タタウイン”という名前を付けたとの事だ。
ルークの実家として使われた穴住居が残ってて、今は観光資源&安ホテルになっている。

そのタタウインに夜行列車+バスで移動した。
バス停には朝の6時過ぎぐらいに着いたかな?きれいな朝焼け。
”ホテル・サンゴ”という、この町一番の高級ホテル(3星だけど)を予約してて、ホテルに行ったらそのままチェックインOKだった。

地球の歩き方に観光が申し込めるとあったので、フロントに観光を相談してみた。
結局ツアーかなんかはなく、車をチャーターする事に。
何処に行きたいのかって聞かれたけど、わかんないので地球に乗ってる3つの村をお願いした。
値段は5時間ぐらいで75$って言われたけど、交渉の結果65$にまけてもらった。
かなり高いけどこれ以下にできそうにもないし、ここの交渉で決裂するとほかに観光する手段がなくなる。
この町では、おいそれとタクシーは見つからないらしい。

部屋に入って,シャワー浴びて,荷物整理して,ちょっと休んで時間になったのでフロントへ。
10時ぐらいだったかな、タクシーが来てた。
こっちのタクシーは黄色い。イエローキャブみたい。

タクシーに乗って出発。
まず最初は、運転手さんが雑貨屋サンに行って水とお菓子を買ってた。
ウエハースのチョコとドリンクヨーグルトなんかをくれた。
その日の朝食はカロリーメイトだし、お昼も食べれなそうなんで、よろこんでいただいた。


タタウインはすごい!!
南部の最初の一歩だったからかもしれないけど、道の両脇に荒涼としただだっ広い黄色とも緑とも茶色とも言えない平原が延々と続く。
だーーーれもおらず、家も見えない。動物もいなく、車も一台もすれちがわない。
音も何も聞こえない。
ただ、だだっ広い平地が延々と続くだけ。
あまりにも広くてあまりにも静寂な世界なんで、怖くなった。
まるで地球上にあたししかいないように感じる。
こんなこと絶対日本では感じられない。

海外ではこういう風景は時々ある。
モロッコで朝焼け見るのに4WDで砂漠に向かった時とか、ペルーでクスコからチチカカ湖に行くときの風景とか。
でも、こんなに動物(人含む)にも車にも会わない事はない。

それに、この誰もいない広い平原に運転手さんと2人だけだ。
殺されて金品奪われてもわからない。。。
この状況もプラスして、怖さ1.5倍。
でもホテルに頼んだタクシーだし、パスポートも提示してるしね。
なにかあったら、犯人すぐわかる。
まさかそんなことはせんだろう。

ドウイレッド,ジェニニ,ゴラムラッセン(なのかなー?ちょっと地球の写真と違う),クサール・ハッダダの順で村というか、廃墟をタクシーをチャーターして回った。
この4つの中で、観光客がいたのはジェニニというとこだけだった。
ツアーでは、ジェニニしか寄らないのかな?

この村は住んでる人も何人も見かけた。
それでも日本人とは一人もすれちがわなかった。
そういえば旅行中に日本人と会ったのは、ホテル・サンゴでプールサイドで声かけてくれた男性とそのガールフレンドのカップルだけだった。
学生さんのような感じで、プールだけ入りにきたらしい。
あっ、カルタゴでもう一カップルみかけたことは見かけた。
何処行っても日本人に会うのに、めずらしいな。
去年行ったウズベキスタンでも団体さんいっぱいいたのに。
あんまり人気ないのかな?


最後に行ったクサール・ハッタダは、村と言うよりスターウオーズで撮影に使われた穴住居(ルークの実家とは別)が観光資源として残ってるって感じの所。
そういえば昔のスターウオーズの映画の画面って、チェニジア南部の色のところがあったように思う。
こういう穴住居も出てたかな。
一部ホテルになってるらしいが、狭そうでぼろそうでこんなとこ泊まれないよという感じだった。
誰も泊まってないみたいだったし。


ドウイレッドは、荒涼とした平原に突然山の上に現れる村。
遠目からみるとガケの上にちょこんと白い建物がのっている。
登って村に入ってみると、家を直している老人しかみなかった。
下から見えた白い建物と、穴住居と廃墟があるだけ。
だーれもおらず。ここもサンサンしたチェニジアの強い日の光が降り立つ静寂の世界。
うち捨てられた村なのか?


ゴラムラッセンにおいては誰も見なかった。
かなりきつーい山を登って下を見ると、乾燥した大地がずーと広がってる。
乗ってたイエローキャブが黄色の画鋲のように、ポツンと刺さってる。
あー、地球は大きくってワイルドだなあ。
人間ってちっちゃいなあ。
しばらく下を見て、ボーとしていました。

ここの山登りで、既にくたくたになっていたのにさらにくた。
前の2つの村もアップダウン激しかったし、この日差しの強さときたら半端しゃない!!
でも、上がってきてよかったと思える風景が広がってる。

やっぱり旅行は足腰の丈夫な時に行かんとね。
でも、あたしも年だ。
今度はもうちょっと楽に旅行がしたいです。。。

ゴラムラッセンでは、運ちゃんも一緒に登っってきてセクハラされた!!
汗拭いてあげようかとかで、自分のシャツを顔に近づけてくる。
汚いじゃないか!!あたしはすばやくハンカチを出して、いいからと言って(身振り?)自分で拭いた。
でも、いいって行ったのににお姫様抱っこされたりした!!むっ!!
この男が運転手じゃなかったら、もっと良かったのに。
早くホテルに帰りたくなった。
ちょと怖い。

帰りは、車のなかで車代を要求された。
フロントで払ってるのでわざとわからないふりしたが、何回もしつこく言うんで、フロント,フロントって言うとわかったらしい。
ホテルについて、さっさと鍵もらって部屋にもどりました。
その後、運ちゃんとフロントの会話(態度?)は見てない。


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