朝はプラザ神戸六甲アイランドホテルで朝食を食べました。バイキングです。
2750円が平日は宿泊者は2000円になります。徳島グランディアホテルに比べたら倍の値段ですが、近くに食べるところがないし、(サイゼリアはモーニングやってないと昨日聞いた)時間もあるので食べる事にしました。
18階の海が見える場所に朝食会場はあります。この日は小雨でした。窓際にも席があり、晴れていたらきれいだろうなと、すこし残念な気持ちで窓際に座りました。
ここはシェフが作るオムレツと切り分けるローストビーフが売りなようです。パン、ごはん、麺もの、惣菜、デザートなど、様々な料理がありました。フレンチトーストもあって、クリームとはちみつも添えて食べました。美味しかった~(だから太る)
徳島グランディアホテルとほぼ互角の内容ですが、徳島グランディアは1000円なので徳島の勝ち。でも、2000円ならホテルで朝食食べたほうがいいです。
その後チェックアウトして、芦屋川にあるヨドコウ迎賓館に向かいます。
このコースでの旅行を決めたのが出発の4日ぐらい前で、神戸については何も考えてませんでした。2日前ぐらいに神戸のガイドを買ったら、ヨドコウ迎賓館というフランクロイドライトが設計した建物のが情報が掲載されていました。おおー、20世紀の巨匠建築家、あのフランクロイドライト、前に写真で見て行きたかったところだ!しかし、よく見ると火曜は休館とあり、ダメだなと思ってHPを見るとひな祭の展示中はオープンしているとの事。予約をしないと入れないので、朝一番10時からの回を予約しました。
すごいラッキー。帰りの飛行機の関係で行くことにした神戸、そこにフランクロイドライト設計の建物があり、予約も運よくできました。
ここで問題になるのが荷物。ホテルで預かってもらうにも中心地から離れてるので、受け取りで戻ると時間のロス。三宮まで行って、ロッカーに入れる事にしました。しかし、三宮でロッカーがなかなか見つかりません。というか、土地勘がないので変な所に入れると、入れたとこがわからなくなって、探して飛行機に間に合わなくなる恐れが。ぎりぎりで回避できましたが、昔こういう事があったのです。
阪急三宮駅で案内版にはロッカーとあるのに、なかなかロッカーがみつからず、余裕をもって出たはずなのに、それで時間をとってしまった。ようやく見つけて荷物を放り込んで、芦屋川に。
ヨドコウ迎賓館には10時少し過ぎに到着です。
フランクロイドライトがこの家を設計したのは、帝国ホテルの設計のために日本を訪れた時に依頼されたようです。でも、帝国ホテルの仕事が終わってアメリカに帰ってしまったので、実際はお弟子さんの遠藤新氏が作ったそうです。
東京に自由学園というフランクロイドライト設計の建物がありますが、ここもそんな感じです。フランクロイドライトは最初だけで、後は遠藤新さん。
豪邸ですが、玄関のドアは普通のお宅サイズ。ドアの横の柱に縦にある御影石は雨どいの役目があり、柱の下は中が小さなため池になっており、金魚が泳いでいました。
入り口を入って受付で予約の名前を告げ、応接室に入るとその素晴らしさに驚愕!そこは超フランクロイドライトでした。私は東京の自由学園も見ていて、そこもフランクロイドライトらしい素晴らしい幾何学的な装飾のある建物ですが、それよりヨドコウ迎賓館のほうが超フランクロイドライトだと思います。
フランクロイドライトは幾何学的な装飾にも特徴があると思っていますが、その特徴がよく表れています。テーブルや椅子は6角形の形になっています。
暖炉や柱の一部に御影石を使っています。柱の御影石には装飾があります。フランクロイドライトは帝国ホテルでも御影石を多用していました。日本の茨城で採取されたとの事。
作り付けの本棚も装飾的です。家具の木は海外から輸入したものだそうです。日本の木だと木目がでるので、それを嫌ったとか。窓も装飾的。
2室にはひな人形を展示している部屋と小さなお土産売り場とビデオ室があります。(と思った。もう記憶が薄れた。)
このお家に伝わるひな人形と思われ、豪勢な素晴らしいものでした。着物の生地や作り色合い、着付け、髪型など。着物には小さな刺繍も施されている手の込んだものです。たいそう裕福であった事がわかります。ひな人形は3月まで公開なのかな?季節展示のようです。
3階には書斎と畳の部屋、食堂が見学に解放されています。
書斎の上には畳の部屋があります。スキップフロアというには高さがありますが、畳の部屋のほうが高く配置し、窓から書斎覗けるようになっています。たぶん、段差がある地形を利用しているのだと思います。ビデオ室で説明をちょっと聞いたところによると、畳は奥様が利用されたとの事で、畳は座るので、目線が下に書斎になるという、住む人の事を考えた作ににもなっています。(たぶん)
こんな風に段差のある地形を利用するなんて、さすが20世紀の巨匠フランクロイドライトです。
3Fに食堂があり、ここもまた超フランクロイドライト。上の窓が三角形です。フランクロイドライトは日本の湿気がある気候を考慮して、こういう小さい窓をたくさん設置したそうですよ。1Fの応接間にも上側にたくさんの小さな窓がありました。1Fの上の小さな窓は四角ですね。四角と三角、こういうコントラストもすごい。
天井にも幾何学的な装飾がありあます。そして、食堂からバルコニーに出られます。一番下の写真がそこ。高台にあるので、芦屋の街を見下ろす形になります。あの芦屋を見下ろすんですよ!天気のいい日はバルコニーに椅子とテーブルを置いて食事なんて、いいな~~こういう動線も見事!
段差のある土地を生かした構造、主人の書斎の隣に奥様の和室を設け、書斎より高く床を配置して、座る和室との目線のバランスをとった部屋の構成、フランクロイドライトらしい幾何学的な窓の形や天井の模様、幾何学的な家具や作り棚、帝国ホテルでも使われた茨城県の御影石と御影石の装飾。
もうもうもう、本当にすばらしく、写真撮りまくりでした。
こういう素晴らしい建物に入ると、ぞくぞくしてしまうのです。すごいぞくぞくです。
建物オタクの本領発揮。
写真で良さが出てないのは、カメラマンの腕です。
ボランティアと思われる監視員の方と少しお話しますが、やっぱり建築好きの方が多く訪れるようです。夕日の時間だと、まどから赤い光が入ってきれいだとか。
入れ替え制で、11時過ぎに邸をでました。入れ替えまで時間を設けて、消毒もしているようです。ごくろうさまです。
この後、神戸異人館に行きます。三宮駅から徒歩。
イギリス感、洋館長屋、ベンの家、ラインの館、オランダ館、風見鶏の家、萌黄の舘を見学しました。有名なうろこの館など、このほかにもたくさんありますが、補修工事中などでクローズしていました。
たぶん3分の2ぐらいみたかな?数が多く、入場料もかかるので、全部みると結構かかるのではないでしょうか?今回は共通券などでも約3000円かかりました。
洋館長屋など、インスタ映えする内部に工夫した館もありましたが、横浜の無料の異人館と遜色ないかなと言った感想。ヨドコウ迎賓館を見た後だったので、そんなふうに見えてしまったのかも。私にとっては、ぜんぜん価値が違う。先にこっちに来ればよかったかな。
神戸異人館は私のような年いっても楽しめましたが、若い女性が来ればよけい楽しめそうなところだと思います。
まだ時間があったので、ガイドで目を付けていたフロインドリーブ生田店に遅いランチを取りに向かいました。異人館からは歩いて行けます。google先生に頼って歩いていきます。
ここは教会を改装した、おしゃれなカフェです。休日や昼間はそうとう混んでて待ちそうだけど、平日の3時頃だったので、少しまっただけで入れました。
メニューを見ると、たっかい。サンドイッチが1000円以上。一番安かったサンドイッチとスープを頼む。1450円でした。
しかし来たものは、ポテトサラダとピクルスも載ってるボリューミーなワンプレートでした。おいしかった。
まだ時間があるのでどうしようかとカフェでガイドを見て考える。旧居留地なら行けそうなので、行くことにしました。
再びあるきで、旧居留地38番館、神戸商船三井ビルディング、神戸海岸ビルなど、ガイドにあったビルの外観を観賞。ビルの中はお店が入っているようで、旧居留地38番館には高級ブランドのエルメスが入ってました。なんだかぴったりだわ、と。私はそんな高級店、入らない(はいれない)けどね。
その後コインロッカーから荷物を取り出して、エアポートライナーで神戸空港に。
神戸空港は小さな空港で、あまりこれといったものがない空港でした。お土産屋さんもあるけど、あまり魅力的なものがない。神戸ではなく大阪の名前がついたお菓子なんかが多かった。
フライトで羽田に戻りました。