一泊二日で茨城県北芸術祭に行ってきました。
こういう芸術祭って、横浜のトリエンナーレは行ったことあります。
トリエンナーレは2回行ってるけど、4年前のトリエンナーレがすごくよかったので、機会があればほかの芸術祭も行ってみたいと思ってた。
雑誌で茨城県北芸術祭の事知って、ここなら近いからいかれるかな、と。
最近はこういう野外を回ってみる芸術祭が流行っているようで、いろんなところで開催されているようです。
PenとかOZとか、そういう雑誌をみると、芸術祭の特集や記事が載っていました。
茨城県北芸術祭も雑誌で知った。
芸術祭で代表的なのが瀬戸内で開かれる芸術祭でしょう。
犬島と豊島と直島は芸術祭でないときに行きました。
もう5年前かな?
直島の地中美術館。安藤忠則さんの設計。
展示物は5個ぐらいしかなかった。
1部屋でモネの水連の絵1枚でした。大きな黒い石がドーンと真ん中にある部屋とか、吹き抜けになっていて上を見上げると空が切り取られてげ芸術作品になってるとか、そういう展示があった気がします。
豊島美術館は西沢立衛さん設計。
いままで見たことのない美術館です。
まるーい,しろーい建物の上まんなかがぽっかり空いていて、そこから空が見えます。緑も見えた気がした。
床には水滴が生きてるかのように動いて,合わさって,また離れていく。
すごかった!その建物と展示の着想が!!
かなり前だから、きっといろいろ変わってるだろうな。
と、横道にそれる。
茨城は山と海があって、両方にアートが点在しています。
HPにモデルコースがあって、それを参考に(というかそのもの)で回りました。
茨城県北芸術祭のHPはここ↓
https://kenpoku-art.jp/
宿は水戸駅に取りました。駅から近い「スマイル水戸」という、安いビジネスホテル。
古さを感じましたが、朝食付きで5600円かな?
海コースも山コースも、水戸に宿を取ると結構便利だった。
1日目は山コース。
1Dayツアーで回りました。水戸駅から出発して、戻ってきます。
ツアーの申し込みのサイトも上のHPから行けます。近畿日本ツーリストさんだそうです。
お弁当と入館パスポートがついて5000円です。
パスポートは普通に買うと2000円なのかな?お弁当とパスポート付きでこの値段なら、お得たど思う。
ちなみに、私が参加した10月9日(日)は45名で満席でした。
添乗員のお姉さん、とっても喜んでました。初めての満席だそうです。
ある日なんて、一人という事もあったそうです。
私が申し込んだのはたぶん締め切りギリギリの2日前でした。
意外と人気無いんだなと。これだけ雑誌に紹介されているから、早くに埋まってしまうかと思ってました。
OZはこのツアーで回るのがいいと書いてあったのに。
9:30 水戸駅南口出発
10:15 石沢地区空き店舗
2つの空きビルを利用した展示です。
最初に訪れるところとしてはいいかも。
ここはテンションそんなに高くならないけど、ここから徐々に上がっていきます。
11:10 旧美和中学校
廃校を利用して、いくつかの元教室に何人かの作家さんの作品が展示されています。
印象に残っているのは、校庭に机といすがあって、そこにいると子供の遊んでいる声が聞こえてくる展示かな。
いまは廃校となった中学校の昔の音。
屋上から見る自然の風景もよかった。
12:30 旧家和楽青少年の家
大きなスペースにたくさんの小さな紙のお花や草があって、正面から見るとすべて黒で静粛な感じで,逆から見ると色とりどりの花や草でがきれいで華やか。
その表から見たときと,裏から見たときのギャップに驚く。
単に、裏が黒,表が色が付いているだけなんだけど、その発想がすごいな。
すごい数のお花がありますが、一つ一つが丁重に作られているようで、1個だけ写真に収めてもきれいです。
13:30 常陸大子駅前商店街
商店街の中のいくつかの建物に作品が展示されています。
商店街を歩きながら作品が展示されている建物を見つけるのも楽しい!
14:40 旧上岡小学校
ここは普段での観光スポットなようです。
「花子とアン」の舞台になったレトロな小学校だそうです。撮影でよく使われるそうですね。その建物自体がアートです。
ここにもいくつかの作家さんの作品が展示されていました。
印象に残ってるのは、大きな部屋に大きな墨汁のプールのようなものがあって、そこに周りの景色が映りこみます。
きれいでした。
旧家和楽青少年の家とここが、この日の私のベストアートかもしれない。
15:30 袋田の滝
雨が多かったので水量が豊富で、素晴らしい滝の風景が見れました。
この滝に向かうトンネルの天井に蛇のようなライトがあります。
あゆの塩焼き400円を買って食べた。まあまあ。
17:15 道の駅常陸大宮 かわプラザ
お土産屋さんね。
ここから見る夕暮れの風景はすっごくきれいだった。
カラフルな石を並べたアートがありました。
ゆずソフトクリームを食べた。ソフトクリーム好きなのだ。
19:00 水戸駅着
2日目は海コース。
茨城県北芸術祭では、いくつかの自治体から無料バスが出ていて、それで回りました。一部の路線を除いて、土日祝日だけの運行です。
路線や時間が記載されているガイドをバスでもらいました。
これがあると便利。
これもだいたいHPのモデルコースどおり。
無料なんだけど、見学している時間はバスが待っててくれたので、普通のツアーバスのようで得した気分でした。
水戸から電車で高萩駅まで移動して、そこからバスに乗ります。
09:40発 高萩コース周遊バス 乗車
このバスは各ポイントで鑑賞のための時間待っていてくれます。
09:50 穂積家住宅
ここはふだんから観光名所なようです。
レトロな建物の一角がレストランになっていて、地元の豚肉かな?を出しているようです。
こんなところでランチしたい!と思っても時間ないし。
次回はぜひ!と思いました。
お庭に陶器でしょうか、花のように並べた作品なんかがありました。
10:25 高戸海岸(前浜)
茨城県北芸術祭のポスターになっている、砂浜の上に空の絵(?)がおいてあります。先頭の写真です。
砂浜にないと、どってこのとない絵です。でも、砂浜にあるから一体化してアートになってます。
10:50 高戸海岸(小浜)
ここは作品より、その風景がすごくよかった。
海の間に岩があって、風光明媚な海岸です。
しばらく、座って眺めていました。
11:10 終点の高萩駅に到着。
時間があるので、駅前商店街の右横に入った喫茶店でケーキセットを頼む。
レトロで雰囲気のいい喫茶店でした。
ケーキも美味しかった。600円なり。
11:54 常磐線(いわき行き)に乗車
12:07 大津港駅着
12:25 五浦美術館行バス 乗車
この路線は着いたらすぐ出ます。
12:35 茨城県天心記念五浦美術館
大きな窓から海も見えて、建物もきれいでした。
チームラボの映像がたぶん5点展示されています。
チームラボって、プロジェクションマッピングで有名なグループなのかしら?
一部屋使った映像では、壁に流れてくる漢字に自分の影が当たるとその漢字の模様が画面に現れるんです!
雷とか雨とか花と金とか、いろいろ。
雷に影が当たると雷、花だと花の映像が現れます。
面白くて、きれいで、遊べました。
若冲の有名な動物をタイルのような点々で描いた絵をアニメーションにした映像もあります。
写真左は金箔の背景の中で枝が回って、雪が枝に積もったり小さな花が咲いて鳥が止まったり、枝というもので四季を描いています。
右は漆のような黒い背景にピンクの花を描いたもの。
蝶々がフレームの中へ外へ飛んでいきます。ピンクの花はしぼまったり開いたりして、黒い中でピンクの色が華やぎます。すっと眺めていたいとてもきれいな映像でした。
六角堂行の13:48発のバスに乗るために美術館を出てバス停を尋ねたら、前に止まっているバンで連れて行ってくれるとの事。
こういう送迎用の無料バスも用意されているようでした。
ラッキーなので、六角堂行まで連れて行ってもらいました。
13:50ぐらい 六角堂
ここはパスポートがあると50円引きの250円で入場です。
六角堂は小さな海に突き出たお堂です。東日本大震災の時流されて、再建したそうです。
ここから眺める海もなかなかなもの。
ここにもアートがあるようですが、なにがアートなんだろうと。
よく見たらお堂に中には小さな雑草のような小さな草が真新しい板の隙間から生えている....ように見えますが.....これがアートなんです。
スタッフの人に言われるまでわからなかった!
本物の草ではなく、作った草なんですね。「へ~~」という感じでした。
写真は岡倉天心が住んでいた家の中にあるアートです。
たぶんアニメーションで動くのかと思いますが、動いてませんでした。
こういう事って、結構あるみたい。
14:33 磯原駅行のバスに乗ります
そして、磯原駅から15:40頃出発の列車で品川に戻りました。
パスポートにはアートスポットではスタンプを押すようになってます。
2日間で山と海のアートを巡りましたが、3分の1もスタンプは埋まってませんでした。
他はどんなアートがあるんでしょうねぇ。
茨城県北芸術祭はなかなか楽しめました。
こういう芸術祭、いくつもの地方都市で開催されていて、廃校や廃ビルを利用していて、町おこしの目的もあるんだと思う。
それにしても茨城県、なかなかいいところですね。
海も山もあるし、水戸からちょっと出るとのどかな風光明媚な海岸や田んぼ畑が広がっています。
今まで気が付かなかったな。
東京から日帰りでもできるところでこういう自然もあるということを強調して宣伝すれば来る人増えるのでは、と思った私でした。