最近は職務上必要に駆られて伝送回路の勉強を始めました。いかめしい本で学び始めても挫折するか上っ面の理解にとどまることは目に見えているので実用性を重んじた初学者向きの本で学んでいますが、それでも考え込んでなかなか進まないものです。
伝送回路の理論ってのは何のために必要かといえば、例えば下の動画・・・
J. Brahms - Hungarian Dance No. 5 guitar cover loop
記憶されたビートを適切に再現するためには途中の線で波形の変化とパワーの減衰が一定レベル以下に抑えられることが求められるわけです。エレキギターではじいた音色が再現されるためにはコードの伝送特性が粗悪なものを用いるわけにはいきません。何より地球の裏側のラトビアの動画を適切に再生するには画像と音声の信号が適切に伝送される必要がありますし、PCの処理速度を上げるには高周波に耐える回路設計が求められるわけです。
高周波回路では集中定数回路の理論が通用しません。分布定数回路で考える必要があります。さらに電力回路では長い線路でも分布定数回路で抵抗をモデル化すれば周波数によって変化するのはリアクタンスであり抵抗は一定と考えて差し支えないのですが高周波回路では導電体では表皮効果によって抵抗は増大し、絶縁体では分極の振動周期が短くなることでコンダクタンスが増大するわけです。
あくまで電気の計算で巨視的にオールマイティなのはマクスウェル方程式であって、放射が無視できる場合は分布定数回路(一次元に限らず三次元の分布定数回路理論もあるわけです)、特性要素を点で集約して差し支えない場合は集中定数回路の理論が適用できるわけで、電気回路の諸定理には限界があることを知っておくと電気技術者としては一段上に行けるんじゃないでしょうか・・・
ってことで表皮効果はホンマかいなwってことでマクスウェル方程式に立ち返ってみます。
いやぁ、普通に公式をまるっと受け入れればそんなにややこしくない話もマクスウェル方程式から根拠を算出しようとすれば手間のかかることw
当然消しゴムも多用します。そしてなぜ表面に比べて電流密度がネイピア数の逆数倍になるところを表面厚さとするかの検証も入れておきます。要はこの厚さの範囲で全電流が表面と同じ密度で流れているものとみなせば芯までの電流のトータルに等しくなるからってことです。まぁ積分記号を見ただけで嫌悪感を持つのは無理なからぬ話ですが、いかめしい数学記号を一旦忘れて積分とは何ぞや?と問われるなら散り散りになっている何かのトータルはどうなってんの?って話です。
ところで消しゴムは英語でeraserですがこれを周知したのはこの人の功績が大きいでしょうね。
重盛さと美さんの名誉のために言っておきますがめちゃイケのこの場面、不正行為に当たらないのでは?と思うわけです。特別に答えを意図的に仕込んだものではなく、どこででも使われる消しゴムからヒントを得て回答しても、回答者の不正行為ではなく出題者の責任に帰されるべき問題なわけです。もし不正行為に当たるというのであれば公正を期するために正解者全員の持ち物検査をするべきでしょう。ってことで岡村さんにこそ「ボーっと生きてんじゃねーよ!!バカー」って番組名が変わってしまいましたねw
また重盛さんのニュースでヤフコメが義務教育程度の事を理解していないことをバカにする内容が目立ちましたが、重盛さんも濱口さんも川栄さんも皆さん立派に生計を立てています。特に川栄さんは朝ドラの主演を張るなどしてますので、義務教育の内容を分かっていないことをバカにされる謂れはないはずです。また職場でピタゴラスの定理を分かっていない者がいることをバカにするコメントもありましたが、設計側で分かろうとしていないなら問題ですが、製造する側に対してピタゴラスの定理のような高度な数学手法が分かっていなくても製造側でモノが造れるように仕様を落とし込むべきじゃないかと思うのです。知識というものは持っている側が持っていない人にも社会的に利益を得られるように使うべきもので、知らない人をバカにするために存在しているわけではありません。
そして、義務教育で習得する内容は教え子たちにその程度の事は理解する義務があると規定しているのではなく、教育者には理解させること、保護者にはその程度の教育を受ける機会を与えることを義務付けているわけです。ですので小中学校で教師が物わかりの悪い児童・生徒を罵ったり笑いものにしたりあまつさえ一昔前なら体罰の対象にもなっていたりするわけですが、恥じるべきは分かるように教えない側にあるわけで、権利者である児童・生徒の側に授業についていけないことを非難される謂れなど本来ないはずなのですが、実情は逆転しているような・・・