鎌倉徒然草

鎌倉に住んで25年。四季折々の自然を楽しみながら、オリジナルの和雑貨の企画、製造、販売を展開しています。

飯炊き婆さん

2018年09月11日 | 日記

こんな言葉、今の時代使われているのでしょうか?

お婆さんが、働く家族のためにご飯の支度を一手に引き受ける事。

私の思う「飯炊き」は単純にそうです、でもちょっと違和感が。

で、国語辞典で調べた。

「飯炊き」は飯を炊くこと、それをする下男下女とある。そうなんだ。

家族にあてた言葉じゃないんですね。

下男下女自体死語ですが、家族じゃないんだ・・・。

昭和の時代、下町にもお手伝いさんのいるお家があった。

山の手では、若いお手伝いさんのほかに、婆やさんがいるお家もあった。

「飯炊き婆さん」はこのポジション?なんか違う。

幼い頃の友人宅に、綺麗なお婆さんがいた。遊びに行くとよく折り紙を教えてくれた。

田舎から親戚を頼って住み込みで働いていたのだ。

いやだ、きっと60を少し超えたぐらいだったような。(今の私より若い!)

その家には本当のお婆さん(?)もいて、友人は分け隔てなく接していた。

私は単純にお婆さんが2人いてうらやましかった。

片方のお婆さんはいつも動き回っていて、幸せそうに見えた。

子供だから「幸せ」が何なのかわかる筈はないが、今思うと、

「必要とされている喜び」が、割烹着姿のその細身の身体からにじみ出ていたように思う。

もう一人のお婆さんは、大きな体をいつも持て余しているように見え、

口元をいつもとんがらせていた。

母の言葉を借りると、お嫁さんとうまくいっていないとの事だった。

私は「飯炊き婆さん」という言い方が好きです。

人生の幕を閉じる時「飯炊き婆さん」いいじゃないですか!













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