海の生き物達

私、かまぢが海で出会った生き物達を画像と共に思う事を書いていきます

ハオコゼ

2006-06-12 22:11:33 | カサゴ・オコゼ・カエルアンコウ系
和名 ハオコゼ
学名 Hypodytes rubripinnis

関東から南日本にかけて分布している温帯性のオコゼの仲間。
体は小さいけれど背鰭の棘には毒があり刺されると痛い。
痛いけれど他のオコゼ類に比べたら毒は弱いような気がします。
小学生の頃に釣りをしていた時に刺されたのですが
子供でも耐えられる痛みでした。
他のオコゼ類は大人でも病院送りになったりする事を考えると
体のサイズに見合った毒の強さなのでしょう。

特に珍しい魚ではないのですが
ダイビングをするポイントではそれほど目立ちません。
海藻などに隠れているせいもあるのでしょうが
かなり浅くて泥っぽい場所を好むような気がします。

また冬から夏前までが一番姿を見かけるようになり
海藻が減ってしまう夏から秋(冬)の頃には
ほとんど目に付かなくなってしまうのでありました。

体の色は決して地味ではないけれど
海藻の中にいると見事に同化してしまいます。
うっかり別の生物を探して海藻に手を伸ばすと
いきなり飛び出てきてビックリさせられる事も。
ただハオコゼもバカではないと思われ
手で掴まれたり押しつぶされる前に逃げるので
刺される事はほとんどないと思われます。
ダイバーがハオコゼに刺されたというのは
あまり聞いた事がありません。
別のオコゼに刺されたというのは聞きますけどね。

毒を持つ生物に刺されるというのは
自分が小学生の頃に経験したように
釣り人や磯採集などで捕まえて
知らずに掴んで刺される事が多いのではないでしょうか?
毒がなくても背鰭に棘を持つ魚に刺されると痛いですからね~。
エラ蓋で怪我をする事もあるので
魚を掴む時は手袋(軍手)などをするのが無難でしょう。