海の生き物達

私、かまぢが海で出会った生き物達を画像と共に思う事を書いていきます

クマノミ

2006-06-01 23:23:41 | スズメダイ・ヤッコ・チョウチョウウオ系
和名 クマノミ
学名 Amphiprion clarkii

分布域は太平洋の熱帯域から日本の本州中部までと
かなり広範囲に渡っています。
ただ伊豆辺りだと低水温が続くと繁殖はできず
その生涯を閉じてしまうようです。
冬~春に水温が下がり過ぎないと越冬して繁殖もできています。
今では騒がれませんが数年前に伊豆でも繁殖をしている事がわかり
大ニュースになりました。

元々ダイバーに人気があったけど
映画「ファインディング・ニモ」のヒットで
一段と人気が出たクマノミ。
映画はカクレクマノミなんだけど一般の人には
ニモ=カクレクマノミ(クマノミを含む)というイメージみたいです。
でも初心者や体験ダイバーにクマノミを見せて
「ニモですよ~」と紹介してる
インストラクターやガイドにはちょっと?と思う自分です。
できれば「ニモに近い種類なんですよ」にして欲しい。

仲間内で時々話題になるのが
「伊豆周辺のクマノミはどこからくるのか?」
低水温が続くと死んでしまう(業界用語で落ちるともいう)ので
死滅回遊魚(季節来遊魚、無効分散)なのは間違いない。
でも死滅回遊魚=熱帯(沖縄方面)から流れてくるのであれば
クマノミだけじゃなく、それこそカクレクマノミやハナビラクマノミ
まさかのトウアカクマノミなんかが来ても不思議じゃないわけです。
でも南日本に姿を現すのはクマノミだけ。
これは紀州でも同じではないでしょうか?
なので実はクマノミは非常に近いところから流れ着いているのでは?
と考えちゃってるわけです。

では近場だとどの辺?
単純に南紀では普通に越冬して繁殖しているので
その辺から来ているのではないかな~と。
もしくは遠くて四国?近ければ三重県の海岸辺りとか?
伊豆七島って事も考えられますね。
なんて事を語り合ってるととても楽しい時間が過ごせます。