9割の悪事を「教養の無い凡人」が起こすわけ(東洋経済)
ここに書いてあることをまとめると
「悪の本質は受動的」
という事だ
つまり、今の日本の若い世代の大半がこういう状態になっていると思うのだが(この記事の後半は日本人の事が書いてあるし)
最近ゲームの傾向も特に「頭を使わない」ものがどんどん顕著になっていると思う
頭を使うゲームが売れないからそうなったのか、頭を使わないゲームが売れたからそうなったのかは分からないが
どっちにしても同じ事か
頭は筋肉と同じなので、使わなければ使わない程どんどん頭を使うのが億劫になる
負のループが始まる訳だ
そして頭を使わない(受動的)という事は正常な判断ができなくなるというのも当たっていると思う
―――これは余談だが―――
そういう人間は扱いやすい、操作しやすいという意味で政治面では利点でもある
これを政府が狙ってやってたら(やってないと思いたいが)これは支配と変わらない
恐怖で支配するのではなく、受動的、無気力にして声の大きい方に傾けるのだ
自然と火に飛び込んでいく虫の様に、周りのみんなに同調するように傾ける
そういう人間が大量に生まれれば、後は人気のある人を取り込めばいいだけになるからね
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ここまでは俺もそう思う
ここではアドルフ・アイヒマンの例を出しているのだが
「アーレント(哲学者)は、アイヒマンが、ユダヤ民族に対する憎悪やヨーロッパ大陸に対する攻撃心といったものではなく、
ただ純粋にナチス党で出世するために、与えられた任務を一生懸命にこなそうとして、この恐るべき犯罪を犯すに至った経緯を傍聴し、最終的にこのようにまとめています。曰く
「悪とは、システムを無批判に受け入れることである」と。」
なんか最終的にこうやって書かれるとそれを受け入れてしまいそうだが(それこそがアーレントが言う悪なのでは)
「任務」をと書いてある部分を見逃してはならない
つまり、命令した人が居たという訳だ
受動的な人間というのは自発的な行動をしないという意味だと思うが
その
「命令」が無ければ実行しないんじゃないのか?という部分を見逃して良いものか
これは詐欺に騙された方が悪いというのと似ている気がする
騙す方が悪いに決まっている、命令する方が悪いに決まっている
この記事にも書いてあるが、最近大手で不正や偽装問題が多いのもこれに関係しているらしく
ノルマを達成しないといけないという重圧から犯罪行為に手を染めていくらしい
でもこの不正行為って結果は同じでもその行為に至るまでは2種類あって
1.上司に不正を命令された
2.ノルマが達成できないから不正した
の2種類があるが更に2種類に分類され
「不正はダメ」と言えないパワハラ関係にあるか、何でもかんでも言われたままやる人間なのか
後者はこの記事の内容に当てはまるが、前者の場合こういうことを野放しにする会社に問題があると思う
2の場合もパワハラ関係にある場合か「ノルマ>不正」が成り立ってしまう場合がある
書いていて思ったが、これは本当に平社員だけの問題なのか?
どっちかっていうと会社の管理体制とか、上司のパワハラの方が原因としては多いように思うのだが・・
受動的かどうかというよりも、上司部下ともに倫理観がちゃんとあるかという方が大事な気がする
受動的=倫理観は成立しないと思うし
戦争の話をしてみると
戦争は人を殺した数が多ければ多い程名誉になるという不可思議な出来事だ
昨日も書いたが暴力(戦争は最大級の暴力)を使うという事は相手を有無を言わさず支配したい時に用いる
その行為自体を世界中で辞めようという方向に進まない方が問題なんじゃないのか
ちなみに国連安保理常任理事国が世界中の武器の8割を製造しているという話を聞いた事がある
で、戦争の道具を金儲けの為に作っている人達は教養あるんですか?
あと「教養のない凡人」というけど、そもそも世の中に居る人の9割以上が凡人だと思うのだが
その辺の統計はちゃんとやってるんだろうか、人数が多い方がそりゃその割合だけ犯罪行為を侵すと思うけど
「過去の犯罪者の9割が凡人」とか言ってたらちょっと…って感じ、まあ哲学者だからそんなことは無いと思うが
話が長くなってあれなのだが、教養のないってのもなんか引っかかる言い方
「教養のない=倫理観の無い」って意味で良いんだよね、学力とかじゃないよね