急勾配になっている坂の手前に敷地内への入り口があり
20mほど進むと倉庫よりも道のほうが高くなる
反対側は竹やぶになっており落ちないようになっているが
倉庫側のには特に何も無いので危険だ
幼児などは一人にさせておくとほぼ確実に悲惨な事になるので
親もしくは大人の監視が必要、いや必須である
そしてずかずかといつもの如く自分の家の敷地内を歩くかの如く
そしてインターホン
「ピンポーン」
暫くすると直にお婆さんが出てきた
そういえばさっきもお婆さんだった
ここは過疎化が始まっているのだろうか
そして暫く会話をするとお婆さんは奥に引っ込んでいった
玉屋という名前は聞いたことが無いか?という問いに
「私は分からないけどお爺さんなら知っているかも」とお爺さんの所に行ったらしい
暫くするとおじいさんがでてきた
おじいさんがでてきたという時点でこれは少し期待ができる
なぜなら何も知らないなら言伝を頼めばいいだけなのだから
玄関内で話をするのかと思いきやいきなりスリッパを履いて出てきた
そして傍に居る俺がさもそこに居ないような態度で遠くが見える場所まで母と二人で前の道に出る
「玉屋と言う名前は聞いたことがある、確かあの辺りにあった記憶があるな」
本当は生粋の山口弁で喋っていたのだが俺はその辺の言語学に精通していないので
生粋山口弁人に突っ込まれたらいけないので俺の知る範囲の言語で書いていこうと思う
と言い、はるか遠くを指差した
更にその向こうには海が見える
小高い丘がありその丘の手前に青い屋根の倉庫らしき建物が目立っており
近くに高さ10m直径3mはあろうかと言う液体の窒素だとかそういう危険物が入っていそうなタンクが3つほどある
「右に湾が見えるやろ、そんで左に青い屋根の建物がみえるやろ、あれの向こう」
というがその向こうには小高い丘があるのでどういう状況になっているのかはここから一切把握できない
ただその人も「向こう」という至極曖昧な単語しか使わないので詳細は分からないのだろう
そして帰り際に一瞬目があったのでお辞儀をした
相手はそのまま特に興味を持たず目礼をして家の中に帰っていった
兎にも角にもこれは大きい収穫だ
「あれの向こう」が一体どうなっているのかは分からないが
カーナビゲーションで見てみると...
どうやら複雑な地図になっている
これが正しいのかどうか分からないが
入り口が1つしかない住宅街で
その先は30軒ぐらいが集まったきちんと区画わけしてある正方形ブロックの集合住宅だ
が、1箇所だけ奥に続く道があり
昔は工場地帯だったのだろうか1km×1kmはあるかというほどのだだっ広い草原にひたすらフェンスが囲っており
その道の正面にはよく会社の駐車場や工場で見かける鉄製のスライド式のゲートが堅牢な鍵を携えて誰にも関心を持たれず佇んでいる
その鉄製ゲートに沿うように左右に轍ができていて右側は湾の方に向かっているらしい
左側を見ると200m程向こうに住宅街があった
だかここはなぜかカーナビに載っていなくて(カーナビが古いだけなのかもしれないけど)
少し不安を覚えたけどカーナビに載ってなくても地図に載っていなくても
そこにそれがあることは100%事実だ
やはり一番信じれるものは自分の目と言うことなのだろう
そこまで狭くない轍なのでこのバンでも悠々と走ることができる
左側に幅2mほどの水路がありガードレールも何も無く多少の緊張感はあったが許容範囲内だった
その途中お父さんと娘とワンコで散歩をしている人達が居て
その人達に話を聞いたほうがいいんじゃないかと母が言うが
俺は運転していてなんとなくそれをしたくなかったので拒否した
そして150mほど進むと舗装された道路に変わったのだが逆に幅が狭くなり
このバンではかなりきつい
だが運よくというかそのために設備されていたのかわからないが
この車が6台は停まれる草むらのスペースがあり、そこに一時的に停めさせてもらう事にした
無料かつ無断で
ここならば警察の鋭い目も光ってないだろうと確信した結果だ
こんな場所で取締りをしているぐらいならまだ勤務中に早弁を取ったほうが有益だ
車を降りると後ろから先ほどの2人と1匹組が近づいてきた
母はまだこだわっているらしくその人たちに話を聞くべく近づいていった
20mほど進むと倉庫よりも道のほうが高くなる
反対側は竹やぶになっており落ちないようになっているが
倉庫側のには特に何も無いので危険だ
幼児などは一人にさせておくとほぼ確実に悲惨な事になるので
親もしくは大人の監視が必要、いや必須である
そしてずかずかといつもの如く自分の家の敷地内を歩くかの如く
そしてインターホン
「ピンポーン」
暫くすると直にお婆さんが出てきた
そういえばさっきもお婆さんだった
ここは過疎化が始まっているのだろうか
そして暫く会話をするとお婆さんは奥に引っ込んでいった
玉屋という名前は聞いたことが無いか?という問いに
「私は分からないけどお爺さんなら知っているかも」とお爺さんの所に行ったらしい
暫くするとおじいさんがでてきた
おじいさんがでてきたという時点でこれは少し期待ができる
なぜなら何も知らないなら言伝を頼めばいいだけなのだから
玄関内で話をするのかと思いきやいきなりスリッパを履いて出てきた
そして傍に居る俺がさもそこに居ないような態度で遠くが見える場所まで母と二人で前の道に出る
「玉屋と言う名前は聞いたことがある、確かあの辺りにあった記憶があるな」
本当は生粋の山口弁で喋っていたのだが俺はその辺の言語学に精通していないので
生粋山口弁人に突っ込まれたらいけないので俺の知る範囲の言語で書いていこうと思う
と言い、はるか遠くを指差した
更にその向こうには海が見える
小高い丘がありその丘の手前に青い屋根の倉庫らしき建物が目立っており
近くに高さ10m直径3mはあろうかと言う液体の窒素だとかそういう危険物が入っていそうなタンクが3つほどある
「右に湾が見えるやろ、そんで左に青い屋根の建物がみえるやろ、あれの向こう」
というがその向こうには小高い丘があるのでどういう状況になっているのかはここから一切把握できない
ただその人も「向こう」という至極曖昧な単語しか使わないので詳細は分からないのだろう
そして帰り際に一瞬目があったのでお辞儀をした
相手はそのまま特に興味を持たず目礼をして家の中に帰っていった
兎にも角にもこれは大きい収穫だ
「あれの向こう」が一体どうなっているのかは分からないが
カーナビゲーションで見てみると...
どうやら複雑な地図になっている
これが正しいのかどうか分からないが
入り口が1つしかない住宅街で
その先は30軒ぐらいが集まったきちんと区画わけしてある正方形ブロックの集合住宅だ
が、1箇所だけ奥に続く道があり
昔は工場地帯だったのだろうか1km×1kmはあるかというほどのだだっ広い草原にひたすらフェンスが囲っており
その道の正面にはよく会社の駐車場や工場で見かける鉄製のスライド式のゲートが堅牢な鍵を携えて誰にも関心を持たれず佇んでいる
その鉄製ゲートに沿うように左右に轍ができていて右側は湾の方に向かっているらしい
左側を見ると200m程向こうに住宅街があった
だかここはなぜかカーナビに載っていなくて(カーナビが古いだけなのかもしれないけど)
少し不安を覚えたけどカーナビに載ってなくても地図に載っていなくても
そこにそれがあることは100%事実だ
やはり一番信じれるものは自分の目と言うことなのだろう
そこまで狭くない轍なのでこのバンでも悠々と走ることができる
左側に幅2mほどの水路がありガードレールも何も無く多少の緊張感はあったが許容範囲内だった
その途中お父さんと娘とワンコで散歩をしている人達が居て
その人達に話を聞いたほうがいいんじゃないかと母が言うが
俺は運転していてなんとなくそれをしたくなかったので拒否した
そして150mほど進むと舗装された道路に変わったのだが逆に幅が狭くなり
このバンではかなりきつい
だが運よくというかそのために設備されていたのかわからないが
この車が6台は停まれる草むらのスペースがあり、そこに一時的に停めさせてもらう事にした
無料かつ無断で
ここならば警察の鋭い目も光ってないだろうと確信した結果だ
こんな場所で取締りをしているぐらいならまだ勤務中に早弁を取ったほうが有益だ
車を降りると後ろから先ほどの2人と1匹組が近づいてきた
母はまだこだわっているらしくその人たちに話を聞くべく近づいていった